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東京・新宿<大角玉屋>が“いちご大福”発祥のお店?!|唯一無二のいちご豆大福で特許も☆

日本中で愛されている「いちご大福」。
現在では、流行のフルーツ大福のはしりとも言われる定番の和菓子となっています。

今や完全に市民権を得たいちご大福はどのようなきっかけで生まれたのか?
いちご大福がどのように広まって大人気和菓子までのぼり詰めたのか?

今回こちらの記事では、いちご大福の“元祖”と言われている「大角玉屋」についてじっくりと解説していきます。
最後までゆっくりとご覧ください。

大角玉屋とは?

「元祖いちご豆大福」で有名な大角玉屋は、大正元年に創業した老舗の和菓子屋さん。
本店は新宿区住吉町にあり、その他、銀座・四谷・東京駅と店舗を構えています。

創業当時から、徹底的にこだわっているのが美味しい和菓子の元となる“素材選び”です。
和菓子の三大素材とも言える「小豆」「砂糖」「米」は全て国産の最高級品を使用。

「小豆」は北海道産特選小豆“雅”、
「砂糖」は“白双糖”、
「米」は宮城県産“みやこがね”の特選米。
そして和菓子を作る際に使用する「水」にも秩父連山に湧き出る良質の“秩父山水”を使うというこだわり。

本当に美味しい和菓子を味わっていただきたいという、大角玉屋伝統のポリシーが伝わってきます。

大角玉屋のいちご豆大福はなぜ生まれたのか?

大福と言えば中身はあんこだけが主流だったところに、斬新すぎるいちごが入った大角玉屋のいちご豆大福。
どうしてそうなった?!と、大角玉屋で生まれたきっかけが気になりますよね!

ある記事がきっかけで生まれたいちご豆大福は昭和60年生まれ

いちご大福が大角玉屋に誕生したのは昭和60年。
大角玉屋3代目店主が新聞のコラムで見つけた一つの記事がきっかけでした。

「洋菓子・ケーキの時代がそろそろ終わり何かのきっかけがあれば和菓子の時代が来るだろう」

当時、若者の和菓子離れをどうしようかと考えていた大角玉屋3代目店主はその記事を読み、試行錯誤した上でやっと出来上がったのが、今や誰もが知っている「いちご大福」です。

数あるフルーツの中でもなんで「いちご」を大福に入れたのか?

新しい和菓子を作ろうというきっかけとなったのは、先ほどのコラムでしたが、たくさんのフルーツの中から、なぜ「いちご」を選んだのか。
この「大福の中にいちごを入れる」という発想は、
みんなに愛される定番ケーキ、“いちごのショートケーキ”
をヒントにして思いついたそうなんです。

今となっては、いちご大福はケーキの王道であるショートケーキをヒントにしたからこそ、お客様にもすぐに受け入れられて大角玉屋の大ヒット商品になったのかもしれません。

大角玉屋3代目店主の目の付け所が素晴らしいですよね!

大角玉屋のいちご豆大福は瞬く間に大ヒット商品に!

昭和60年に大角玉屋で誕生した「いちご大福」は、画期的な和菓子として各種メディアに紹介されます。

和菓子にフルーツをまるまるそのまま入れるという発想がなかった当時、とても斬新で革命的な大角玉屋のいちご大福は大変な話題に。

当時テレビ局が近くにあった為、芸能人の差し入れにもなったり、海を渡って日本を代表する伝統食品として海外でも紹介されたりと、瞬く間に有名になりあっという間に大角玉屋のいちご豆大福はお店を代表する大ヒット商品になっていきます。

特許を取り、和菓子業界から表彰される功績

いちご豆大福を生み出した大角玉屋は、発売してから「いちご豆大福」の特許を取っています。

大角玉屋がいちご豆大福を世に生み出してからというもの、他店、他社でもいちご大福を作るようになるほどの一大ブームになり、なんと全国の和菓子店の売り上げが3割も増えたのだそう。

当時若者の和菓子離れに頭を抱えていた和菓子業界は大角玉屋のいちご豆大福で救われたといってもいいかもしれません。

大角玉屋の看板商品「いちご豆大福」

和菓子は苦手だけどいちご大福だけは好き!なんて方も多い、いちご大福の最大の魅力と言えば、やっぱりあんこといちごの絶妙なバランスですよね!

大角玉屋のいちご豆大福も「甘いけれど爽やか、さっぱりだけどコクがある」と、いちごの酸味とあんこの甘みが最高のバランスで美味しさを感じられる逸品。

一切の添加物を使用せずに作られたお餅はふんわりと柔らかく、塩気のきいたエンドウ豆の食感が口の中で交じり合います。
そこへ上品な甘さのあんこといちごの酸味も加わりさっぱりと食べれてしまう。

大福にエンドウ豆?と不思議に思ったあなた!
そうなんです。
一般的ないちご大福と違い、大角玉屋のいちご大福は豆大福にいちごが入っているスタイル。
これも元祖ならではの美味しさです。

しかも大角玉屋のいちご大福にはまさかの隠し味!
低価格の塩を使用しているのだそう。他は高級なのになぜ塩だけ低価格のものなのでしょうか。それは高級の塩だと塩味が主張しすぎて隠し味にならないからなのです。

そんな大角玉屋のいちご大福。お値段は1つ324円(税込)、賞味期限は当日中です。その日のうちに食べきりましょう。

大角玉屋のいちご豆大福はどこで買えるの?

大角玉屋のお店4店舗のほか、大角玉屋のいちご大福は各曜日ごとに下記デパートで購入可能です。

大角玉屋各店舗案内

和菓子処大角玉屋
【本店】
東京都新宿区住吉町8-25
03-3351-7735
営業時間:平日9:00~19:30/日祝9:00~18:30

【銀座店】
東京都中央区銀座西3-1INZ1 1F
03-3563-1535
営業時間:10:00〜20:00

【四谷店】
東京都新宿区四谷3-6
03-3358-8612
営業時間:平日9:00~19:30/日祝9:00~18:30

【東京駅店】
東京都千代田区丸の内1-9-1東京駅八重洲北口東京ギフトパレットYA-3-2a
03-6206-3011
営業時間:平日9:30〜20:30/土日祝9:00〜20:30

各デパート・百貨店でも買えるんです♪

  • 月 |西武池袋本店/ のもの東京駅グランスタ丸の内店
  • 火 |そごう横浜店
  • 水 |日本橋三越本店/ 銀座三越
  • 木 |西武池袋本店/ 伊勢丹浦和店/ そごう千葉店
  • 金 |高島屋日本橋店/ 高島屋新宿店/ 高島屋玉川店
  • 土 |伊勢丹新宿店
  • 日 |伊勢丹浦和店

曜日ごとに、取り扱い店舗が変わります。
日程につきましては変更の可能性もありますので、大角玉屋公式HPでも最新情報をご確認の上来店いただくようお願いいたします。

大角玉屋のいちご大福は通販でお取り寄せできる?

残念ながらいちご大福は賞味期限が当日と繊細な商品のため、通販でのお取り寄せは対応していません。

しかし、大角玉屋にはいちご豆大福以外にも美味しいこだわりの和菓子が豊富に揃っており、贈答品など一部の商品は発送可能となっています。

公式通販サイトはありませんが、電話またはメールにて注文を受け付けています。

お問い合わせや注文は大角玉屋ご注文・お問い合わせフォームよりお願いいたします。

大角玉屋のいちご大福 まとめ

発売当時は、和菓子で一緒にされることがなかったフルーツと餡子。

いちごと餡子が口の中でマッチしていく瞬間を知った人々にさぞかし大きな衝撃が走ったと思われます。

人々に衝撃と感動を与えたからこそ、大角玉屋のいちご大福を真似て各社、各店舗でも定番メニューとして販売し始め、30年経った今もなお人々に愛され続けているのではないでしょうか。

あの時、大角玉屋三代目店主大角和平さんの手で発案試作されなかったら、今ではこんなに当たり前になっているいちご大福が存在しなかったのかと思うと非常に感慨深いものがありますね。

試行錯誤の末に斬新な発想が形になったこと、人々に受け入れられたこと、今なお人々に変わらず愛されていることがとてつもなくすごいことですよね。

ぜひ、都内に行かれる際には大角玉屋で生まれた「元祖いちご豆大福」を召し上がってみてくださいね!

こちらの記事でも大角玉屋のいちご豆大福をご紹介しています♪