人形焼き発祥のお店「板倉屋」美味しさの秘密は?戦時焼きもおすすめ!

東京・人形町にある人形焼きの店「板倉屋」。

東京の日本橋人形町というエリアは江戸時代に人形浄瑠璃や歌舞伎で賑わったエリアです。そんな人形町には板倉屋や重信永盛堂など人形焼きの有名なお店があり、特に板倉屋は人形焼き発祥のお店として知られています。

今回は、そんな伝統ある板倉屋をご紹介します。

老舗・板倉屋ってどんな店?

明治40年に創業した板倉屋。人形町通り沿いにあります。

東京の日本橋人形町というエリアは人形浄瑠璃や歌舞伎などが盛んだったという土地柄、人形師も多く住んでいたそうです。その人形師が作る人形が並んでいるエリアということもあり、人形町といわれるようになったようです。

人形町の名物を作りたいと考えて作られたのが、人形町の名前にちなんだ人形焼きでした。 今では板倉屋には100年以上の歴史があり、大学卒業後からこの道に入ったという4代目藤井雄太さんが店主をしています。三代目のお父さんや、弟さん、お弟子さんも一緒に頑張っており、朝から夕方まで1500個の人形焼きを焼き続けるのだそう。

店内にも椅子がおいてあり、奥では焼いているところを見ることができますよ。

板倉屋の人形焼きの形は七福神

板倉屋には創業当時から受け継がれてきた人形焼きの型が、たくさん並んでいます。その型は七福神の顔の形をしています。

板倉屋がある人形町には七福神をまつった小さなお社が存在していて、そのお社を巡る、七福神めぐりは縁起がいいと江戸時代から言われてきました。

そんな七福神の形をした板倉屋の人形焼きは実は6種類。食べたお客さんの笑顔を合わせて七福神になります。

板倉屋の人形焼きが美味しい理由

板倉屋の創業当時は体つきの七福神の型を使っていましたが、今では顔だけの型が使われています。その方がふっくらとした触感が得られるのだと言われています。また、機械を取り入れる店が多い中、板倉屋は手作りにこだわります。

板倉屋のレシピは創業当時から変わらないままで、砂糖と卵を混ぜて一晩寝かせることによって、砂糖のおいしさの魅力を、さらに惹きだしています。

そして良く泡立てた卵白ときめ細かい小麦粉を混ぜてふっくらとした生地を作っています。生地は気候の影響を受けやすいため、日によって水分量を調節しているそう。また、板倉屋の餡子は北海道十勝の小豆を使い、季節によって砂糖の量や加える水の量、混ぜる時間までもを変えています。

そんなこだわり抜いた生地と餡子を使った人形焼きが、食べた人を笑顔にする秘密だと言われています。

お土産にもピッタリな板倉屋の人形焼き!賞味期限や値段は?

東京土産としても人気なのが人形焼きです。その中でも板倉屋の人形焼きは、七福神の顔で縁起も良いので、お土産にぴったりの人形焼きとして人気です。板倉屋の商品は漉し餡で、生地が分厚めとなっています。

また、板倉屋の人形焼きは1つから売られているので、少しお腹がすいた時でも、手軽に購入することができます。

そんな板倉屋の人形焼きの賞味期限は3日程度のようです。焼き立ての人形焼きはパリパリの皮と、こだわり抜かれた餡子がぎっしりと詰まっていて美味しいですが、一晩おいた翌日もとても美味しいのだとか。皮と餡子がしっかりとなじみ、焼き立てとは違ったしっとりとした食感が絶品だと言われています。

なのでいくつか購入して食べ比べてみるのもいいですし、同じ人形焼きでも違った味を楽しむことができます。

値段 10個入(黒箱) 1,100円

板倉屋の「戦時焼き」や「あゆ焼」もおすすめ

板倉屋では、七福神の人形焼き以外にも商品を取り扱っていますよ。

戦時焼き

戦時焼きには餡が入っておらず、カステラ焼きとも呼ばれています。戦時中に餡子が入手しにくかったころに考えられたメニューだそうで、これもまたかなり人気で早い時間に売り切れ続出だとか!名前から想像しやすいですが、戦時焼きは戦車や大砲、旭日旗などの形をしています。餡子がない分、甘めの生地になっているそう。メープルやバターなど好きなトッピングで食べるのもおすすめです。

「あゆ焼」

戦時焼き同様にカステラ焼きです。鮎の形をしています。前日までの予約販売のみです。

板倉屋で美味しい人形焼きを食べよう!

板倉屋、いかがでしたか?

営業時間は朝9時からですが、売り切れ次第終了なので、早めに立ち寄るのがおすすめです。下町情緒感じる、板倉屋で美味しい人形焼きを頬張ってみてくださいね。

人形町で、同じく人気のある重信永盛堂さんと食べ比べながら楽しむ人も多いですよ!

お店の最新情報は、板倉屋のHPTwitterでご確認ください。

お店情報
店名:板倉屋

住所:東京都中央区日本橋人形町2-4-2

定休日:不定休

営業時間: 月~日曜日(9:00~売切れ次第終了)