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やっぱり美しいものが好き!ひかる和菓子・京都《大極殿本舗 栖園》の琥珀流し

京都は六角に店を構える《大極殿本舗 栖園》。

栖園は創業1885年と130年以上もの歴史を持つ、老舗中の老舗和菓子店です。京都の思い出に、栖園に立ち寄り「琥珀流し」を食べて帰る方も多いと聞きます。人々を魅力する、栖園の琥珀流しとは一体何なのでしょう?

今回は、人々を魅了する栖園の琥珀流しや栖園が生み出す和菓子などをご紹介致します。

大極殿本舗 六角店 栖園とは?

栖園とは、老舗和菓子店として知られる大極殿本舗 六角店に併設された甘味処です。

大極殿本舗六角店 栖園は京都の中心部、烏丸御池駅が最寄り駅で、6分くらい歩いたところの六角通りにある京町家の店舗です。大極殿本舗 栖園は老舗なだけあって、店舗からも風格が感じられます。大極殿本舗の「殿」という字が大きく書かれた入り口ののれんが目印です。ちなみに、のれんの柄は季節や京都の行事によって変わり、この変化を楽しみにしている人も多いのだとか。栖園の暖簾に関しては記事後半に詳細があります。

大極殿本舗六角店の入り口を入ると季節の和菓子が並んでいます。京都でいち早くカステラを作り始めた店として知られ、今でも春庭良(カステラ)は人気商品です。大極殿本舗六角店の店内奥に甘味処 栖園があります。栖園は、坪庭を眺めることができる雰囲気の良い甘味処で、お茶の時間帯は混みがちです。

そんな栖園で人気なのが琥珀流しです。

月ごと変わる、栖園の「琥珀流し」とは?

まるで自ら発光しているかのような美しさを放つ栖園の看板となっている和菓子「琥珀流し」。
月ごとに違う味を楽しめるとあり、毎月通い楽しまれる方もいるそうです。
琥珀流しとは寒天ゼリーに月ごとに変わるシロップをかけて頂くお菓子です。現在では栖園で1年中楽しめるメニューとなっています。
琥珀流しのお値段は全て、600円。

栖園の琥珀流しを月ごとにご紹介

毎月楽しみにしている人の多い栖園の琥珀流し。月ごとの味を見てみましょう。

新しい年の幕開け、1月は「白みそ」

白みその琥珀流しがお目見えします。

白みそのしっかりとした風味やコクを味わえ、トッピングされた金時人参とのコントラストも美しい。

2月はバレンタインにちなんだ「チョコあられ」

和と洋の組み合わせを楽しめる、ちょっと斬新な琥珀流しが楽しめます。

冬もそろそろ終わりを告げる、3月は甘酒蜜

ひなまつりがあることから「甘酒蜜」が登場。

お米のつぶつぶ食感も確かに感じられ、満足感のある一品に。

4月は桜の季節「桜蜜と小豆」

この時期にお目見えするのは「桜蜜と小豆」

桜の柔らかさと小豆が交わり、少し妖艶さを醸し出しているようにも感じられます。

桜が散りゆき暖かさが増す、5月「抹茶蜜と小豆」

5月に登場するのは「抹茶蜜と小豆」

ほろ苦い抹茶と、甘い小豆が合わさり、ちょっと大人な味。

梅雨を迎える6月には「梅酒蜜」

真ん中にはころりと丸い梅の甘煮がトッピング。

梅の味もしっかり感じら、アルコールの香りは大人な気分へと運んでくれます。

シンプルだけど、リピーターが多いメニューなんだとか。

梅雨の終わりを告げる、7月「ペパーミント」

そろそろ季節が変わる、そんな予感を醸すような「ペパーミント」。

お口直しをし、気持ちよく新しい季節を迎えましょう。そんなメッセージを感じます。

夏本番を迎える、8月「冷やしあめ」

お祭り気分を味わうような「冷やしあめ」の琥珀流しが登場します。

ピリッと生姜が効かせてあり、暑い時期にはぴったりなさっぱりとしたお味です。

暑さの残る、9月は「葡萄」

ぶどうそのものはもちろん、ぶどう寒天も入っています。ぶとう三昧な一品です。

秋を迎える10月は栗

秋といえば、栗!その時期らしく「栗」の琥珀流しを頂けます。

11月は柿

目にも鮮やかな「柿」が登場。

寒天のつるっと食感と、柿のシャキシャキ食感。

このふたつを同時に楽しめるのが、こちらの醍醐味。

1年を締めくくる12月「黒豆」

おせちにも欠かせない「黒豆」の琥珀流しがお目見え。

黒豆は、「マメに丈夫で元気に働けますように」との願いがこもる縁起の良い食べ物です。

夏限定、栖園のかき氷も人気

日本の夏の風物詩、かき氷。栖園では、6月から9月にかけ夏限定のかき氷メニューが登場します。

宇治ミルク

まずご紹介するのは、京都らしくお抹茶を使った「宇治ミルク(680円)」抹茶シロップがたっぷりかけられ、これだけでも十分に美味しいですが、お好みでミルクやシロップをかけて食べるのだとか。味の変化を楽しむのが、通の食べ方なのだそう。

夏にぴったりな「ミルクミント」

すーっと口から鼻にかけてミントの香りが通り抜ける、そんな爽やかな一品です。無駄をはぶいたシンプルな見た目も、なんだかこの時代に逆らっているようで、好印象ですね。味で勝負、みたいな。いやな甘さが後引くことなく、清涼感を味わえるかき氷です。

琥珀流しでもご紹介した「梅酒蜜」

なんと、かき氷でも楽しめるのです。「梅酒みぞれ(680円)」としてメニューに存在し、ころりとトッピングされた梅の甘煮はそのままに、よりさっぱりとした口当たりに。これは絶対に、クセになる味です。

黒みつしぐれ

白玉と黒蜜という和を楽しめるかき氷。別添えに黒蜜がついているので、食べながら好みで黒蜜を付け足すことができます。黒蜜ですが、甘すぎずにさっぱりと最後まで頂けます。

その他

レモンみぞれ、みぞれ、宇治しぐれ、ミルクしぐれ、黒蜜ミルク、宇治金時、ミルク金時、宇治ミルク金時など。

寒い季節は、栖園のぜんざいを!

肌寒さが増す、秋。そんな季節に食べたくなるのは、ぜんざい。
ほっこりと体を芯から温めてくれるぜんざいは、日本人ならではの甘味。栖園では、秋から冬にかけ、ぜんざいが登場します。

季節感漂う「栗ぜんざい(1,080円)」

暖かな緑茶とともに、至福の時間が流れます。栗ぜんざいには、栗が丸ごと3つも入っており、食べ応えもしっかり。ぜんざいと一緒に、琥珀流しをご注文される方も多いのだとか。栖園の甘味を贅沢に味わうにはふさわしいですね。

相生ぜんざい

「相生ぜんざい(1,150円)」は丹波大納言、白小豆、よもぎ餅入りで、これもまたおすすめ。よもぎ色の緑のお餅は見た目も綺麗です。干菓子も一緒に出してくれるので箸休めにありがたいです。

お多福ぜんざい

結構大きなサイズの餅が3つ入っていて食べ応えあります。お餅は、白、よもぎ、クルミ餅と全部を味わうことができる贅沢な一品です。

栖園ではその他の定番甘味もおすすめ

栖園では、上記でご紹介したお菓子以外にも、定番の和菓子も美味しいです。

抹茶と生菓子

栖園のお抹茶と生菓子のセットは京都らしさを感じられますよ。定番ですけど、生菓子から季節も感じられます。

わらび餅

栖園のわらび餅は、きなこがたっぷりかかって、もっちもちです。

その他おすすめセットメニュー

煎茶と干菓子、抹茶とミニわらび餅、小椀ぜんざいとミニわらび餅、抹茶と小椀ぜんざいなどなど。

お土産に栖園のカステラはいかが?

栖園のカステラは京都元祖といわれています。
春庭良とかいてカステラと読ませるとは綺麗な漢字の並びですね。
大極殿本舗の2代目が長崎で学んできて、京都で作り始めたのだそう。
ハーフサイズもあります。抹茶と一緒に頂くのも良いですし、お土産にもぴったり。

爽やか!栖園のレース羹

時代を象徴するかのような、写真映えする和菓子「レース羹」5月下旬から9月上旬までの季節限定和菓子で、店頭の購入はもちろん、電話でのお取り寄せも可能です。目にも爽やかな、レース羹。

スライスレモンをレースに見立て、ぷるぷるの透き通る寒天に閉じ込めている。ほんのり香るレモンリキュールが印象を残し、口の中を通り過ぎてゆく様。暑い夏にはぴったりな、涼やかな和菓子です。手土産にもおすすめですよ。

冬の代名詞、福かぶり

「ふらり寒さしのぎで入った栖園で、たまたま福かぶりを食し、すっかりはまってしまった」そんな方もおられるのだそう。そんな、「福かぶり」とは?

1年のうち、1月から3月までしか食べることのできない福かぶり。縁起のよさそうな名前からして、年越し月に頂くにはぴったりな甘味なのではないでしょうか。もち米の程よい食感を残しつつ、ふっくらほこほこのお餅の上にはこし餡がたっぷりと。トッピングされた栗を時たま口に運び、味に訪れる変化を繊細に楽しむ、なんていうのも、おすすめです。

大極殿本舗 栖園のお菓子はお取り寄せできる?

レース羹やカステラなど、当記事でご紹介している商品の一部はお取り寄せできます。(時期によって無いこともあります。)
大極殿本舗 栖園に電話(075-221-3311)してください。

他にも、通販サイトで大極殿本舗栖園のお菓子を取り扱っています。
気になる方はのぞいてみて下さいね。

いいもの探訪

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栖園に行く際に注目したい!栖園の暖簾

通りを歩いていると、ひときわ目を引く栖園の店舗入り口の暖簾。
実は、この暖簾は季節によって変わっているのです。
暖簾の暖簾で移り変わる京都の四季を感じることができます。

「殿」

そんな暖簾に少しの驚きを抱え、「ここは何屋さん?」と覗いたことが、私と栖園の出会いでした。栖園の暖簾は何種類もの柄が存在します。

夏は、朝顔

冬は、雪

年明けは、日の出

栖園の暖簾で年明けを感じられるなんて素敵ですね。暖簾が変わるごとに季節の移り変わりを感じます。

2019年大極殿本舗 本店にも栖園オープン

尚、大極殿本舗 六角店の栖園以外に、2019年6月には大極殿本舗 本店にも栖園をオープンしました。
メニューは大体同じで、本店の方にできた栖園でも月替わりの琥珀流しを楽しめますが、六角店の栖園とは異なる蜜を使ったり、内容が異なるなどするようです。

新たにできた本店の栖園も気になりますね。

栖園 まとめ

栖園、いかがでしたか?
京都へ来られた際は、栖園へお立ち寄り下さいね。
栖園で季節の甘味が、あなたをお出迎えします。

お店情報
店名:栖園

住所:京都府京都市中京区六角通高倉東入ル南側堀之上町120

定休日:水曜

営業時間:
和菓子販売
9:00~19:00
甘味処
10:00~17:00