300年の時を重ねた国宝級和菓子|東京日本橋 長門

「将軍家徳川吉宗公の代から続いている」と聞いても、どれほど前なのかすぐに計算できる人は少ないでしょう。

「長門」が創業したのは、およそ300年前。今なお多くのファンが足しげく通う、日本屈指の和菓子の名店です。職人が1つ1つ愛情を込めて作った長門の和菓子達は、繊細で気品があります。

中でも人気商品である「久寿もち」は、わらび餅のイメージを変える絶品銘菓です。

長門 和菓子とは?

長門を初めて訪れた人は、「こんなに小さなお店があの名店なのか」と、驚くかもしれません。漆黒の看板がかけられた、商店街の一角にありそうなシンプルな店構え。しかし、扉を開けて一歩足を踏み入れれば、そこは間違いなく和菓子のパラダイスです。

わずか2〜3人ほどしか入れない店内は、凛とした清潔感があり落ち着く空間です。

ガラスケースに並ぶ、鮮やかな季節の生菓子、焼き菓子、看板商品の久寿もちに切り羊羹。その美しさは、職人の息づかいが聞こえてくるような生命力を感じます。

長門 和菓子の人気メニュー

人気商品は、夕方には売り切れてしまうことが多いそうです。気になる和菓子をいただきたいのなら、午前中に店舗へ足を運びましょう。

長門 和菓子 久寿もち

一番人気は久寿もち。名前は「久寿(くず)」ですが実際は「わらび餅」です。

昭和の始めに先代が、関西で親しまれているわらび餅の美味しさを伝えようと試みました。しかし、関東ではわらび餅が認知されていなかったことから、くず餅と同じ三角にカットしたわらび餅を、久寿もちとして販売しました。

わらび粉と砂糖を透明になるまで丹念に練り込み、もっちりとした食感を生み出しています。そこに、深入り黒須きな粉を配合した黄色いきな粉をフンワリとまぶし、歯ごたえと風味が楽しめるわらび餅の完成です。

冷えすぎると固くなってしまいますが、冷蔵庫で15分ほど冷やしていただくのがおすすめです。お茶やコーヒー、お酒のお供にもよく合います。

長門 和菓子 切り羊羹

切り羊羹は、縦に細く切り込みが入っているので、バラすと拍子状になります。そのままお皿に盛り付けて、いただきましょう。あっさりとした小豆の旨味は、甘さ控えめで上品です。ひとくち、ふたくち、手が止まらずあっと言う間に完食してしまいます。

長門 和菓子 水羊羹

夏季限定商品の水ようかんは、口の中でスーッと溶けて消える透き通るような味わいです。日差しの暑い夏、扇風機のゆるやかな風に当たりつつ、冷たい長門の水ようかんをいただけたら、どれほど幸せでしょう。

長門 和菓子、予約や通販はできる?

商品はすべて手作りですので、店舗での販売は売り切れることが多いです。

まとめ買いや、確実に人気商品を購入したい方、お取り寄せ希望の方は、Webサイトから商品発送依頼がおすすめ。問い合わせフォームから希望商品と個数などを書いて送信すれば、店舗からの返信があります。

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問い合わせフォーム

長門 和菓子の店舗情報

東京 日本橋長門の店舗は、地下鉄日本橋駅B3出口より徒歩2分、駅前から続くさくら通り沿いにあります。黒地タイルの建物1階、静かに佇む300年の歴史ある名店の和菓子を、どうぞお楽しみください。

店舗情報
店名: 日本橋 長門
住所: 〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目1−3

営業時間: 10時〜18時

定休日:日曜日・祝日