創業180余年!富山の老舗「大野屋」が織り成す温故知新の菓子作り

日本全国、津々浦々。長い歴史を持った老舗和菓子屋は数多くあり、それぞれ地域に根差した原材料を使う、その土地ゆかりの偉人や情景をモチーフにするなど、様々な工夫を凝らしたお菓子作りが続けられています。

今回ご紹介しますお店は、富山県高岡市に創業して180余年になる老舗和菓子屋「大野屋」です。
大野屋も、長い歴史の中で地元高岡の魅力を込めた多種多様なお菓子を生み出し、そのどれもが今もなお多くの人に愛され続けています。
そして、温故知新の精神を胸に、新旧を織り交ぜた新たな菓子作りへ積極的に取り組んでいます。

そんな大野屋の魅力の秘密とは、一体なんでしょうか…?
この記事では、お店の歴史からオススメの人気商品、オンラインショップ、店舗情報など、余す所なくお伝えしてまいります!

高岡の魅力と想いが込められた「大野屋」の菓子作りとは?

大野屋は、天保9年(1838年)創業の富山を代表する老舗和菓子屋です。
旧北陸道に沿って商都として栄えてきた通称「山町筋」で、180余年にわたり和菓子屋を営み続けてきました。

大野屋を代表する銘菓「とこなつ」や「田毎」は、万葉の歌人・大伴家持に因んで作られた長年愛され続けているお菓子です。
その他にも、四季折々の和菓子に加え、2012年新たに作られた「高岡ラムネ」が大きな話題となり、2015年には"世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品"を発掘する経済産業省のプロジェクト「The Wonder 500」にも選出されました。
大野屋は、今も昔も、地元高岡の魅力を伝えるお菓子の数々を生み出し続けています。

そして、長い歴史を持つ大野屋では、お菓子の原材料に関しても並々ならぬこだわりを持っています。
米や布など商材の集散地として、日本全国の情報が集積した高岡という土地の利を生かし、岡山県の備中白小豆、香川県産の和三盆、沖縄の黒砂糖や石川の和くるみなど、日本各地で育まれた選りすぐりの上質素材を使ったお菓子作りが行われています。

長い歴史の新旧が織り交ざる「大野屋」のオススメ人気商品は?

大野屋では、定番の和菓子から四季折々のお菓子まで幅広く取り揃えられています。
春には、さくら餅やお花見だんご。夏には、水ようかん。秋には、月見団子や栗菓子が登場し、冬には柚子餅などなど…。日本ならではの四季に基づいた様々な風習、除災招福、健康祈願の想いを込めて丁寧に作られています。

今回は、大野屋を語る上で外すことのできない代表の銘菓三選について、詳しく見ていきましょう!

とこなつ

『立山に降りおける雪を とこなつに 見れども飽かず 神からならし』

立山の頂に降り積もる雪に想いを馳せて読まれた大伴家持の歌。これに因んで作られたという「とこなつ」は、大野屋を代表する銘菓のひとつです。

コロンと丸く白い一口サイズの餅菓子で、まるで雪玉のように愛らしいフォルムをしています。
とこなつの中餡には、希少な岡山県産の備中白小豆が使われ、赤小豆とは違った風味と香りが広がります。そして、表面には香川県産の和三盆糖がまぶしてあり、口に入れた瞬間まさに雪のようにスッと溶け、優しい甘さを感じます。

明治期より大野屋の看板商品として親しまれている、とこなつ。
茶席や進物など、どんな場面にも寄り添う上品なお菓子です。

・とこなつ(1個)/87円
・とこなつ(6個箱入)/648円〜

高岡ラムネ

大野屋の9代目であり、現社長の大野隆一さんの長女・悠さんが考案した「高岡ラムネ」。
「素材にこだわり安心して食べられて、大人も楽しめるものを」と開発された、大野屋の新旧を織り交ぜたお菓子です。

一般的にラムネに使われる片栗粉やコーンスターチを用いずに、富山県産コシヒカリの米粉をベースに、味付けも生姜やいちご、高岡産の「国吉リンゴ」や氷見産の「稲積梅」など、地元素材を中心に吟味した国産材料を使っています。

「若い人たちが日本文化を楽しみながら、人とシェアしたくなるような現代版の落雁」をイメージして生み出された高岡ラムネは、大野屋の長い歴史の中で使われてきた菓子木型と、長年培われてきた職人の技を生かしながら、高岡の文化を今に伝えます。

ふんわりと柔らかい口どけとともに、優しく広がる素材の香りと味。
かたちも、福徳を招く宝物を並べた吉祥文様「宝尽くし」、海岸で拾い集めたかのように愛らしい「貝尽くし」、日本の四季を彩る花々を集めた「花尽くし」など、どれも心躍るものばかり。
ぜひ、盆の上にひとつひとつ並べて、ゆっくりと眺めて目でも楽しんでから、お召し上がりください。

大野屋の高岡ラムネは、季節によっても違った味、かたちが登場します。
富山高岡土産としてはもちろん、プチギフトにも喜ばれること間違いなしのオススメ商品です!

・高岡ラムネ「宝尽くし」国産しょうが味(10個入)/540円
・高岡ラムネ「貝尽くし」国産柚子味(10個入)/540円
・高岡ラムネ「花尽くし」国産いちご味(10個入)/540円

田毎

焼菓子「田毎(たごと)」は、大伴家持が数多くの歌を詠んだとされる二上山の中腹から見える、水田ひとつひとつに映った美しい満月をモチーフとした大野屋自慢のお饅頭です。

満月のようにふっくら真ん丸に焼き上げられ、中には滑らかな小豆の餡が詰まっています。沖縄県産の極上黒砂糖の豊かな風味も相まって、一度食べたら忘れられない美味しさです。

一口頬張れば、秋の夜に静かに揺れる、たくさんの田毎の月の情景が思い浮かぶことでしょう。
素朴で心温まる大野屋の田毎。ぜひ一度、お試しください。

・田毎(1個)/119円
・田毎(8個箱入)/1,102円〜

多彩なお菓子の詰め合わせが人気!「大野屋」の通販は?

大野屋の商品は、店頭での販売のほか、インターネットでの通販も可能となっています。公式ウェブサイトにある「OHNOYA オンラインショップ」と書かれたバナーから、「BASE」に開設された大野屋のショップへとアクセス。詳しい商品情報やレビューを参考にしながら、お買い物が楽しめます。

オンラインショップで特にオススメなのは、色とりどりの詰め合わせセットです。
大野屋の看板商品である、万葉に因んだ菓子3種(とこなつ・田毎・あけぼの)が入った「万葉セット」や、高岡ラムネ5種を楽しめる「高岡ラムネを楽しむセット」、大切な方への贈り物には「大野屋の銘菓と富山棒茶のギフトセット」もオススメです。

1個からバラで購入できるお菓子の種類も豊富なので、ご自宅用としても気軽にお買い求めいただけます。

注文方法や送料についてなど、詳しい情報は大野屋のオンラインショップをご確認ください。

【オンラインショップ】
ohnoya.theshop.jp/

都内でも入手可能!「大野屋」の店舗情報

大野屋 高岡舟木町本店は、JR高岡駅北口より徒歩7分。高岡ICより車で10分、店舗には4台分の駐車場があります。
営業時間は8:15〜19:30(日祝は8:15〜19:00)、毎週水曜日が定休日となります。(※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。)

また、本店以外にも大野屋の商品を取り扱う店舗がいくつかあり、高岡市内や富山駅、富山空港。都内では、日本橋とやま館(東京日本橋)、いきいき富山館(東京有楽町)、d47 design travel store(渋谷ヒカリエ)でも購入が可能です。

大野屋の新商品やイベント情報については、公式ウェブサイトやInstagram、FacebookなどSNSで随時発信されています。季節のお菓子の紹介やコラボ企画、催事への出店など、見逃せない情報が満載ですので、ぜひ大野屋の公式アカウントをフォローしてチェックしてみてくださいね!

【公式ウェブサイト】
【Instagram】
【Facebook】

店舗情報
店名:大野屋 高岡木舟町本店
住所:富山県高岡市木舟町12番地
営業時間:8:15〜19:30(日祝 8:15〜19:00) ※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。
定休日:毎週水曜日(祭日を除く)