え?!〇〇をつかわないきんつば 金沢 末広堂

加賀百万石には美味しい和菓子屋さんがたくさんあります。
今回ご紹介するのは美味しいうえにヘルシーという、女性には何とも魅力的な「砂糖を使わない和菓子」がある末広堂です。

末広堂とは?

お店の特徴

・慶応3年創業の老舗
末広堂は慶応3年創業で、能登の輪島市の門前町にある総持寺祖院の御用達の流れを汲む由緒正しい、金沢では歴史ある和菓子屋さんです。
金沢といえば江戸時代から加賀百万石として栄えてきた城下町で、京都と並ぶ絢爛豪華なイメージがある方も多いでしょう。
もともとお茶の文化が栄えたことから和菓子文化も発展していました。
舌の肥えた古都金沢の人の舌を長い間楽しませている末広堂は、近年の観光ブームでその美味しさは全国に広がりつつあります。
末広堂では砂糖不使用のきんつばも販売され、ダイエットしたり糖質を気にする方へのお土産としても注目を浴びています。
また末広堂の包装紙や箱はデザインにも優れ、優美な加賀百万石の文化を感じられる仕立てになっています。
末広堂は新幹線の発着でにぎわう金沢駅の百番街にも出店し、華やかな金平糖を使ったお菓子箱から素朴なうすかわまんじゅう、砂糖を使わないきんつばなど多様な和菓子で観光客の目を引いています。

・本店は兼六園近く
観光スポット兼六園から徒歩5分ほどにある末広堂の本店は、駅の百番街の華やかな店構えとは異なり趣のあるお店です。
末広堂ではショーケースに並ぶお菓子はそれぞれに合わせた箱に詰められていて、進物としてもお土産としてもどこに出しても恥ずかしくない装いです。
ショーケースの上には1個づつ購入もできるようにカゴに盛られているので、末広堂のお菓子は箱買と自分用の両方を購入される方が多いです。
店内の奥には出来上がったお菓子を入れるコンテナが所狭しと積み上がり、職人さんがお菓子を作る様子もうかがえます。
末広堂は兼六園に行ったら是非立ち寄ってみたいお店です。

末広堂の人気メニューは?

きんつば

末広堂のきんつばには2種あります。
老舗の味を守だけでなく時代のニーズに合わせたお菓子を作り出すことで、新たな顧客と話題が生まれています。

・砂糖を使わないおいしいきんつば
自ら「おいしい」と名前につけてしまって本当なの?と思われる方もいるかもしれません。
しかも「砂糖を使わない」とは甘いもの代表のきんつばとしては心配になります。
しかし末広堂のきんつばは水あめ、小豆、小麦粉、寒天、能登塩のみで作られています。
日本食品分析センターで分析試験まで受けて、お墨付きをいただくという徹底ぶりです。
平成17年に完成したこの末広堂の「砂糖を使わないきんつば」は健康志向ともマッチして、ヘルシーなお土産としても注目を浴びています。
ずっしりと詰まった小豆が食べ応え抜群の末広堂のきんつば。
水あめのほのかな甘さと小豆の風味を能登の塩がひきたてます。

砂糖を使わないおいしいきんつば194円(1個)、1,269円(6個)、2,160円(10個)、3,240円(15個)、4,212円(20個)

・能登大納言きんつば
美味しい豆で作れば美味しいきんつばができます。
小豆といえば北海道十勝産はよく耳にしますが、末広堂は地元の食材にこだわりました。
名前からもわかる通り使っているのは末広堂にゆかりのあるお寺がある能登半島で栽培されている小豆です。
末広堂が使っている能登の小豆は粒が大きいけれど皮は柔らかく、艶やかな色が特徴の小豆です。また糖分が多く、豆の味がしっかりしています。生産量は少量ながら最高級とされる丹波産にも勝るとも劣らない品質と評価されています。

能登大納言きんつば270円(1個)、1,080円(4個)、1,836円(6個)、2,376円(8個)、2,916円(10個)

うすかわまんじゅう

末広堂のうすかわまんじゅうは細長く、しっかりとした餡が特徴です。
形は大きな口を開けずとも上品に食べられるようにと末広堂の創業当時から受け継がれています。
末広堂では良質の北海道産小豆を使い、さっぱりとしたクセのない薄皮で包んだうすかわまんじゅうは小豆の美味しさがダイレクトに伝わってくる素朴なおまんじゅうです。
中の餡が透けて見えるほど薄い生地の表面の焼き色と黒ゴマが、食べる前から美味しさが伝わってきます。
お値段もリーズナブルで、6個から30個と用途に合わせた数が選べるので末広堂のうすかわまんじゅうはお土産や差し入れに重宝します。
「第二十三回全国菓子大博覧会」にて内閣総理大臣賞を受賞しており、兼六園のお土産としては外せないのが、末広堂のうすかわまんじゅうです。

うすかわまんじゅう648円(6個)、1,000円(10個)、1,500円(15個)、2,000円(20個)、2,950円(30個)

金沢 黄味しぐれ 花の兼六

黄味しぐれとはもともと上生菓子の種類の一つで、卵黄を白あんに混ぜた黄身餡を、蒸し器でふっくら蒸したお菓子のことです。
末広堂では兼六園のお土産としてこの黄味しぐれに地元の五郎島金時と能登の塩をプラスした銘菓を作りました。
黄味しぐれはもともとやわらかく、崩れやすいお菓子ですので末広堂では1個づつ専用の容器に入れ販売されています。
口に入れるとほろほろと溶けるような生地は卵の風味と優しい甘さです。
中には梅、こしあん、栗あんと3種類のあんを使っています。
梅はさっぱりとした後味、こしあんは舌触りがなめらかな優しい風味、栗あんは大きめに砕かれた栗も包まれていてほどよい食感を感じられます。

金沢黄味しぐれ 花の兼六756円(4個)、1,080円(6個)、1,836円(10個)、2,700円(15個)、3,564円(20個)

末広堂の皇室献上菓子

金沢でも歴史あるお店としてその名の通った末広堂には皇室から名を賜ったお菓子があります。

憩菊の露

慶應3年の末広堂の創業時から作られており、純白の求肥に上品に炊き上げた小豆の餡がぎっしりつまった大福です。
大正3年に元東久邇宮殿下が能登へ御遠征の折、門前総持寺本山に御宿泊なさいました。その時に末広堂が御茶菓子として献上したところ「菊の露」と御名を賜りました。
そこからさらに時間が流れ末広堂のお菓子は何度か皇族へ、さらに昭和63年には当時の天皇皇后両陛下にも献上された由緒あるお菓子です。
平成4年に皇族方や観光客の憩いの菓子との思いを込めて、「憩菊の露」と改名されたそうです。
品の良い包装紙の中から、黒く重厚感のある箱が出てきます。
蓋をあけるとシンプルな白い個包装と、内箱の赤のコントラストがさらに高級感を演出しています。
包装紙の中にはやわらかく、末広堂がある北陸の雪景色を想像させる真っ白な憩菊の露が見えると同梱の栞に書かれた歴史の重さも感じられます。
末広堂の求肥の生地はモチモチと柔らかく、しっかり詰まった餡は上品な甘さです。小豆の粒の食感と風味が豊かな大福とはまたちょっと違った味わいの和菓子です。

憩菊の露1,015円(6個)、1,728円(10個)、2,484円(15個)、3,348円(20個)、4,536円(30個)

末広堂は通販をやってる?

末広堂は公式なオンラインショップは現在はありません。
しかし電話やFAXの注文でお取り寄せは可能です。
末広堂のお菓子は日持ちがだいたい20日ありますから、お取り寄せの日数を考えても日本国内なら美味しく頂ける期間に到着します。
ただし憩菊の露は店舗のみの取り扱いになるので、お取り寄せはできませんので金沢に行ったらお土産に購入をおススメします。

お取り寄せご希望の方は公式HPのお問い合わせページから注文書をダウンロードして、お店に連絡してください。
www.suehirodou.jp/contact.php

末広堂の混雑状況は?予約できる?

末広堂本店の近くにある兼六園は北陸でも有数の観光地です。
その兼六園から徒歩でいける末広堂はお土産を求める観光客や、老舗の味を愛する地元のお客さまでにぎわっています。
週末やお盆やお正月には末広堂のお菓子をお土産にする方も多く混雑も予想されますので、時間に余裕をもって来店しましょう。
末広堂のお菓子がどうしても欲しいという方はお店に電話で相談してみてください。

末広堂の店舗情報

店舗情報
店名:末広堂
住所:石川県金沢市兼六元町11-2
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休