築100年超の古民家カフェ 谷中のカヤバ珈琲の愛され方が凄い

有名なこち亀にも登場する谷中の老舗のカヤバ珈琲は平成20年に再オープンを果たしました。
歴史あるカヤバ珈琲にはどんな思いが込められ、どんな美味しいものがあるのか、魅力を余すことなく紹介します。

どんなお店?

店舗の雰囲気

カヤバ珈琲は今や人気観光地ともなった谷根千エリアで、ひときわ目を引く古民家です。
それもそのはず建物が建てたられたのは大正5年ですから、築100年を超えています。
カヤバ珈琲として営業をはじめたのは昭和13年と、誰が聞いても老舗としか言いようがありません。
谷根千エリアにはこうした古い建物が路地に入ると散見されますが、実際に中に入るとなるとお店ではない限り難しいです。
築100年超の建物が一体どうなっているのかと建物好きが高じて来店する方も案外いるのが、カヤバ珈琲です。
店内は1階がテーブル席で、間口の狭い階段をあがると2階は座敷席になっています。
2階の座敷はいかにも文豪が座って、何か書いていそうな雰囲気もあり、ここで有名な〇〇さんがあの名作を書いたんだよと言われても不思議ではない空間です。
カヤバ珈琲はその店構えもあって、外国人観光客も多く、週末ともなれば行列が絶えないお店です。
しかも地元の人からも大変愛されるお店ですから、カヤバ珈琲に行く際にはくれぐれも時間に余裕をもって出かけてくださいね。

変遷

地元の常連様からも観光客からも愛されて、連日行列が絶えないカヤバ珈琲ですが、実は平成18年に一度その幕をおろしていたのです。
昭和13年から谷中のシンボルとして頑張っていたカヤバ珈琲でしたが、店主のご逝去により一度閉店したのです。
カヤバ珈琲の店の灯が消えたことは谷中の方々にも大きなショックだったそうです。
店の再開を望む声が高まり、常連さんや地元の方たちが相談してNPO法人と協力してお店を仮受け、改築をして新たにオープンしたのが今のカヤバ珈琲です。
旧店舗の柱梁、外観、看板、椅子、食器等を残したことからも、旧店舗がどれほど愛されていたのか伝わってきます。
谷中のシンボルとして愛されたお店として、お店で使われる食材には谷中で作られたものが多く使われています。
例えばケーキ屋、カフェラテなどのドリンクでも使う牛乳は、谷中のタカナシ乳業のちょっとハイクラスのものを。
あんみつの寒天は谷中のこんにゃく専門店の三陽食品さんの手作り寒天を。
サンドイッチなどのハムはコシヅカハムさんのこだわりの品をといったふうに、カヤバ珈琲で美味しいと思ったものを、帰りに谷中のお店でも購入する輪が拡がる仕掛けになっています。
地元の有志で復活したお店の、地元への恩返しの気持ちが伝わってきます。

人気メニューは?

たまごサンド

カヤバ珈琲の人気メニューは何と言ってもたまごサンドです。
たまごサンドを目当てに足しげく通う常連さんも多く、他の店のたまごサンドとは全然違います。
カヤバ珈琲のたまごサンドはふわトロで甘めの厚焼き玉子にマスタードがアクセントになっているのが特徴です。

たまごサンド単品¥550
モーニングやランチタイムではでドリンクや、スープ・サラダがセット価格もあります。

モーニング

カヤバ珈琲のモーニングはトーストやサンドがバリエーション豊富で毎日通っても違うものが楽しめます。
シンプルなバタートーストや、ジャムトーストにはじまり、スクランブルエッグがたっぷりとのったたまごトースト、ボリュームたっぷりのピザトーストも人気です。

カヤバ珈琲の一番人気のたまごサンドの他に野菜サンドとハムサンドもあります。
その日の気分でシンプルなモーニングか、がっつりモーニングかチョイスしたり、家族やお友達と行ってシェアして食べるのも楽しいです。

カヤバ珈琲はお昼前くらいから激混みで週末ともなれば行列ができることもあるので、平日のモーニングがねらい目です。

またカヤバ珈琲のパンメニューには系列のカヤバベーカリーの食パンを使用しています。
国産小麦を自家製酵母でじっくりと発酵させて、たっぷりの水を加えて独特のしっとりした食パンなので、シンプルなバターでも個性のあるたまごとでも相性は抜群で何を食べても美味しいと評判です。

お値段は好きなパンメニューにスープとサラダ、コーヒーか紅茶が選べて¥800です。

ランチ

カヤバ珈琲は喫茶店なのでフードメニューはサンドイッチやトーストだけかなとおもわれがちですが、侮るなかれフードメニューも充実しているのでランチタイムも大人気です。
ランチセットは4種類あり、ハヤシライス、お肉やお魚料理、カレー、サンドイッチから選べるようになっています。
お肉やお魚料理やカレーは素材や調理法は日か週替わりのようですが、ハヤシライスは定番メニューです。
ハヤシライスはとろりと甘みがあり、ワインの風味も感じられる本格的な一皿です。

お肉やお魚を使った料理はソテーだったり、フライだったりとバリエーションも豊富で、いついっても美味しそうなメニューが紹介されています。
お料理はカレーも含めて、和風や洋風にこだわらずエスニックテイストの時もあり、常に新しくて美味しいものが楽しめるのがカヤバ珈琲のランチです。

4種類のメインから選んでスープ、サラダ、コーヒーか紅茶のチョイスで¥1000です。

ドリンクメニュー

カヤバ珈琲は喫茶店ですから、ドリンクメニューは豊富です。
コーヒー、紅茶はもちろん懐かしのミルクセーキやコーヒーフロート、レモネードまであります。
ここまでは昭和の雰囲気を残す喫茶店ならあるあるのメニューですが、カヤバ珈琲にはここにしかないというドリンクがあるのはご存じですか?
カヤバ珈琲オリジナルの「ルシアン」は、昔のカヤバ珈琲の創業当時からの名物でした。
カヤバ珈琲を復活させるときに、ルシアンも一緒に復活したのです。
ルシアンは珈琲とココアを混ぜたホットドリンクで、コーヒーの苦みがココアの甘みでまろやかになります。
もう一つ新しい名物は谷中ジンジャー、こちらは地元の谷中生姜の自家製シロップを使ったジンジャエールです。ピリッとした生姜の辛みが癖になるようです。

・ルシアン¥500
・コーヒー¥500
・谷中ジンジャー¥550
・ミルクセーキ¥500
・コーヒーフロート¥650

デザートメニュー

カヤバ珈琲ではケーキから和スイーツまで充実しています。
抹茶のガトーショコラがあれば、あんみつまであるので老若男女問わず嬉しくなります。
抹茶のガトーショコラのほかには本日のケーキがあり、毎日お店で手作りしています。
あんみつやみつ豆に使われている寒天は、地元谷中の三陽食品の手作り寒天を使うというこだわりの和スイーツです。
ここでも人と人のつながりを感じて、ほっこりした気分を味わえますね。

さらにカヤバ珈琲の隠れた人気メニューはなんと「バニラアイス」。
たまごをたっぷり贅沢に使った濃厚なバニラアイスは、カヤバ珈琲では不動の人気を誇っています。

・バニラアイス¥350
・みつまめ¥550
・抹茶のガトーショコラ¥600
・あんみつ¥750

季節限定メニュー

現在は営業時間が18時までなのでカヤバ珈琲夜カフェは営業していませんが、少し前までは21時までは夜カフェとしてアルコールやフードの提供をしていたカヤバ珈琲。
限定メニューとして鍋があったとのは知る人ぞ知る、隠れメニューです。
またいつか、復活してほしいと願っているファンも多いのではないでしょうか。

テイクアウトは?

カヤバ珈琲では人気のトーストやサンドがテイクアウト可能です。
お店はいつも混んでいるので、事前に電話予約しておくと受け取りがスムースです。
カヤバ珈琲のたまごサンドはお土産や差し入れにも喜ばれます。

インスタは?

カヤバ珈琲ではインスタグラムで情報発信をしています。
お店の古民家でレトロな雰囲気とはまた異なり、オシャレな写真でカヤバ珈琲の魅力が溢れています。
お店の趣のある写真や、ドリンクやフードの魅力的な写真、定休日の情報など来店前に一度チェックしてみるといいですよ。

店舗情報

店名:カヤバ珈琲
住所:東京都台東区谷中6-1-29
営業時間:8:00~18:00
定休日:月曜日