伝統ある和菓子にくつろぎの和カフェも♪大阪の老舗銘菓「鶴屋八幡」

大阪で300年以上もの長い間、愛され続けている老舗の銘菓「鶴屋八幡」。

熟練の職人達の手によって丁寧に作り出される鶴屋八幡のお菓子は、見た目の美しさだけでなく、厳選された素材を活かした美味しさです。贈答品として多くの方から支持される伝統のお菓子ですが、鶴屋八幡大阪本店にある喫茶室では、ゆったりくつろぎながら、鶴屋八幡のお菓子を楽しむこともできます。

今回は、そんな伝統あるお菓子を作り続ける鶴屋八幡をご紹介します。

鶴屋八幡とは?

鶴屋八幡は、文久3年(1863年)創業の、大阪の老舗和菓子店です。

歴史

もともとは、元禄15年(1702年)に創業し、江戸時代の上方で有名だった老舗菓子店「虎屋伊織」が起源となります。その繁盛ぶりは「東海道中膝栗毛」にも登場するほどで、寛政10年にはたくさんのお客でにぎわうお店の様子が書かれた絵が、今も残っています。

長崎出島の白砂糖に、大粒の大納言小豆を使用した贅沢なお菓子で、当時のお菓子の相場の2倍くらいする、高価なものだったそうです。

創業して160年程たった頃、虎屋伊織の九代目当主である竹田七郎兵衛が病弱で実子が無く、動乱期の世情不安が重なって、窮地に立ったことがありました。

しかし、そのお菓子を愛してやまない大坂のお茶人達からの後押しがあり、幼少の頃から奉公しており信頼の厚い今中伊八に声がかかり、職人達と製法や技術を踏襲し、伝統の火を消すまいと受け継いだのが「鶴屋八幡」です。

それから現在まで、変わらず愛され続けている伝統と歴史のある和菓子の名店です。

鶴屋八幡という屋号について

もともと虎屋伊織だったお店が鶴屋八幡に名を変えたのは2つの由来があるといわれます。

1つは鶴屋八幡の創業者である今中家の家に鶴が巣を作ったことがめでたいことが起こる兆しだとされたこと、もう1つは創業時にお世話になった八幡屋辰邨という人物に感謝の意を忘れないということから鶴屋八幡という屋号になったのだとか。

鶴屋八幡の大阪本店 茶房

大阪市中央区にある鶴屋八幡の本店。入り口に掲げられている4メートルの看板は、明治時代から使われているもので、大阪大空襲を免れて今もその威厳を保っています。店内には、本店ならではのたくさんの種類のお菓子が並んでいます。

店の奥には喫茶室があり、落ち着いた和カフェのような雰囲気。座り心地の良い椅子に座って、ゆったりとした気持ちでくつろぐことができます。

鶴屋八幡の人気のメニューとは?

鶴屋八幡は、大阪の老舗和菓子店として、不動の人気を誇っている名店です。そのラインナップは、長年愛されている定番のお菓子から、その時期にしか手に入らない季節限定のお菓子まで、種類豊富。また、日持ちする商品も多いので、贈り物としてもオススメです。

鶴屋八幡のお菓子のなかでも、特に人気の高いお菓子をご紹介します。

鶴屋八幡の定番!百楽最中

昭和38年の発売以来、多くの方から愛されている鶴屋八幡の最中「百楽(栗入り百楽入り5個入り 1,156 円/税込)」。

大粒の国産大納言小豆をじっくりと丹念に炊き上げた餡を、薄皮で包み込んだ品の良い最中は、素材の味を活かした美味しさ。まろやかな餡の甘みと、あっさりとした薄めの皮の組み合わせが絶妙です。

「こし餡」「つぶ餡」「栗入り」があり、季節によって抹茶や桜、塩入りなどの限定の味もあって、とても人気のお菓子です。

また、出来立ての味わいが楽しめる「手作り百楽(3個入り 648 円/税込み)」も人気です。

餡と焼き皮を食べる直前に自分で合わせることで、これまでのしっとりした食感の百楽とはひと味違う、サクッと感と香ばしさが楽しめる一品です。これにより、約50日間と大幅に日持ちするようになっているので、贈り物にもぴったりです。

鶴屋八幡のどら焼き「舞鶴」

鶴屋八幡のどら焼き「舞鶴(5個入り 1,296 円/税込み)」は、ふっくらと香ばしく焼き上げた生地に、丹念に炊き上げた国産の大納言小豆を包み込んであります。小豆の優しい甘みと、ふっくらとした生地が洗練された奥深い味になっています。

ハロウィンにはハロウィン舞鶴、バレンタインにはショコラあん舞鶴などの季節限定で、かわいい焼き印が刻印されたどら焼きも販売されます。

干し琥珀 山清水

鶴屋八幡の「干し琥珀 山清水(5個入り 675 円/税込み)」は、国産大納言小豆のうま味を閉じ込めるために、じっくりと糖蜜に浸して、寒天とお砂糖で包み込んだお菓子です。表面は時間をかけて乾燥させてあり、職人の手によって、一つ一つ手間をかけて仕上げられています。

口に入れた瞬間に感じるシャリっとした食感と、内側に閉じ込められた小豆のしっとり感で、味わいの変化を楽しむことができます。

伝統の羊羹と一口羊羹

鶴屋八幡の羊羹は、風味豊かな小豆本来の味わいを十分に引き出す、職人の技が生かされた伝統のお菓子です。歯ごたえは柔らかく、そのみずみずしさは生菓子のようで、小豆の風味がほのかに感じられます。

個包装されているので、手を汚さずに食べられて、旅のお供にもぴったりです。

季節限定 夏の涼菓ゼリー

夏の季節限定で販売される、果物を使った鶴屋八幡のゼリーも人気です。日本国内のフルーツを贅沢に使用し、風味豊かなゼリーと合わさって、夏にぴったりの爽やかなおいしさです。

日持ちも約120日するので、夏の贈り物にもオススメです。

源氏物語

干菓子です。源氏香のお香合わせになぞらえて上品な甘さが特徴の和三盆糖を押物にしています。箱の題字はあの谷崎潤一郎氏、栞は吉井勇先生によって書かれています。

イートインが可能な鶴屋八幡大阪本店!おすすめ喫茶メニューは?

鶴屋八幡の大阪本店では、和菓子を買うだけではなく、お店の奥にある喫茶室で和菓子やお茶を楽しむこともできます。あんみつやコーヒー、軽食として赤飯、にゅうめん、お雑煮のセットなどもあります。

和菓子と抹茶セット

和菓子と抹茶という王道セット。

あんみつ

丹波大納言でできた餡子、白玉や寒天などとともに蜜をかけて頂きましょう。白蜜・黒蜜を好みで選べるそうです。

鶴屋八幡の混雑状況は?予約できる?

鶴屋八幡の喫茶室は予約することが出来ませんが、平日の10:30~18:00の間だけオープンされているので、そこまで混雑することはありません。昼間は結構席が埋まっていることもありますが、待たずに入れることが多い穴場スポットです。

お仕事の合間や、ショッピングの休憩にも、落ち着いてゆったりと一休みすることができます。

鶴屋八幡は通販が可能?

鶴屋八幡のお菓子は、公式オンラインショップからインターネット通販で購入することが可能です。鶴屋八幡の様々なお菓子を購入することができますので、贈り物としてはもちろん、初めて購入する方にもオススメです。

ご利用はこちら↓

鶴屋八幡の公式オンラインショップ

鶴屋八幡の店舗情報

鶴屋八幡の大阪本店は、中央区の淀屋橋と肥後橋の間くらいに位置しています。そのあたりはオフィス街。急に手土産が必要になったビジネスマンが、朝から買いに来ることができるように、ショップは朝8:30と早くからオープンしています。

地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅から徒歩2分とアクセスしやすい場所にあるので、観光の途中やお仕事の合間にも立ち寄りやすいお店です。

店舗情報
店名: 鶴屋八幡 大阪本店 茶房

住所: 〒541-0042 大阪府大阪市中央区今橋4-4-9

営業時間: 10:30~18:00 (店舗は8:30~19:00)

定休日: 物販:無休 / 喫茶:土・日・祝日