究極の柔らかさ!老舗和菓子店が作る新食感大福『It Daifuku』

It Wokashiが自信を持って提案する柔らかさを究極まで追求した新食感の大福『It Daifuku』。ふわふわのとろんとした感触は手に持つと思わず手からこぼれてしまいそうになるほど。味のバリエーションは全部で6種類。凛と個性が際立つそれぞれの味たちは、今までの和菓子の枠を大きくこえる。今回はその中から4つをご紹介。おすすめの食べ方についてもIt Wokashiの川合氏から教えて頂いた。

究極を追求し誕生した和菓子

ユニークという言葉がしっくりおさまる『It Daifuku』。こだわりを聞いてみた。

「一番こだわったのは、やはり柔らかさですね。こんなに柔らかい大福は他にはないというところで、食べた人に感動や驚きを与えたいと思います。持った瞬間の「なにこれ、やわらかい!」という感動にはじまり「この味は初めて食べた」という驚き、口に含んだ時の「とろける〜」食感。見た目は丸い普通の大福に見せかけて、実は全然違う。五感の全てで楽しんで頂けるような”わくわく感”のつまった大福です。」

味は『粒餡&クリーム』『葡萄&ラム』『烏龍&杏仁』『抹茶&レモン』『胡麻&マンゴー』『苺&ピンクペッパー』の6種類。特に気になるのはピンクペッパー。「一体どんな味がするんだろう?」と食べる前から既にわくわくドキドキさせてくれる。

「味に関しては、ブランディングをお願いしているTETOTETO井上さんから案を頂きました。『こんな組み合わせはどうだろう?新しいしきっと面白いしほかにない!』そうして彼の中で生まれたアイディアを竹口が試作し、ブラッシュアップしながらバランスを整え完成させました。井上さんの発想は”当たり前”や”普通”である必要はないということを教えてくれますし、今まで見たことのない景色も私たちに見せてくれるとても貴重な存在。信頼も寄せています」

『粒餡&クリーム』

6つの中でも一番ベーシックな『粒餡&クリーム』。「It Daifukuの入り口に」との想いから、材料もシンプルに。北海道産の小豆とクリームを合わせてこっくりクリーミーかつ餡の甘さが安心感を与える。持った時のふわふわ感を表現するため水分量には特にこだわった。
伝統的な和菓子というジャンルでは”邪道”かもしれないが、新しい和菓子のスタイルを感じられる。とろけるような大福の餅にクリームたっぷりの餡は、まさに絶品。口の中で互いの良さを邪魔することなく、引き立て合う食感と風味は、和菓子界のショートケーキと言っても過言ではない。

『抹茶&レモン』

抹茶の渋みにレモンの酸味が寄り添う味わい。甘いお菓子が苦手な方にファンが多いのも納得できる、とてもさっぱりとした口当たりが魅力。食後のデザートにもおすすめできる。

「井上さんから『抹茶とレモンの組み合わせ、絶対に美味しいよ!』と案をもらって6つ味の中でも一番最初に完成しました。レモンと抹茶をどのバランスで融合させたら美味しいのはと何度も試作を繰り返すうちに、レモンは酸味の強すぎない『マイヤーレモン』という品種にしようと。少しの甘みも感じられるのです。抹茶とレモンの相乗効果は本当に素晴らしいし感動します」

『胡麻&マンゴー』

『胡麻&マンゴー』は、胡麻の香ばしい風味がマンゴーの甘酸っぱさをより引き立て面白い化学反応を起こす。
夏場、大福を好んで食べる人は少ないであろう。その中でも「夏を感じられる大福を」ということで考案されたのが胡麻&マンゴー。マンゴーのみずみずしさをしっかり表現し、胡麻の香ばしさがさらに食欲を掻き立てる不思議な組み合わせである。フワッとした大福の中から溢れるマンゴーの爽快感は、夏に食べたい和菓子としても最高の一品である。

「春夏向けのデザートとしてすごくおすすめです。冷凍のままマンゴーアイスのようにして食べても美味しいですよ。お子様にもおすすめです」

『苺&ピンクペッパー』

6つの中でも一番印象的な『苺&ピンクペッパー』。そもそもピンクペッパーの存在自体、知らない方も多いのでは。ピンクペッパーはその名の通りピンク色をした香辛料で、酸味に加え程よい渋みも感じることができる。主に肉料理に使われるものだが、それを苺と組み合わせるとどのような味になるのだろう…?

「和菓子職人は良くも悪くも保守的に傾きがちになるのです。それは伝統を守がゆえに新しいことへチャレンジしにくくなるという、仕方のないことでもあります。けれど私たちはそこをこえて、新しい和菓子作りをおこなうパイオニア精神を忘れたくないと日々思い活動しています。普通ではなかなか思いつかない『和菓子×香辛料』の組み合わせは、発想の時点でとても斬新で面白い。お店を印象付ける意味でも良い効果が得られるとも。とはいえ、奇を衒うだけの商品ではすぐに飽きられてしまうし、It Wokashiのコンセプトともずれてしまいます。『苺&ピンクペッパー』はひとつの挑戦でもありました。ピンクペッパーの粒の大きさや配合の割合はこの商品の一番のポイントです。そこにすごく拘り何度も試作を重ねて生まれた自信作。苦労した分、思い入れはひとしおです」

ピンクペッパーは、こしょうであるが普通のこしょうよりも香りが強くなく大福の甘さを引き立てる面白い組み合わせ。いちごはIt Wokashiの大福のフワフワとした生地と調和しいちごミルクのように仕上がっており非常に面白い体験ができる大福である。

多彩な食べ方で自分好みをみつけて

おすすめの食べ方についても川合氏に伺ってみた。

「それぞれの味の組み合わせを楽しんで頂きたいのはもちろんですが、冷凍で販売するからこその食べ方を提案したい。しっかり解凍して、とろとろの柔らか食感を楽しんで頂くことのほかに、半解凍してまだ少し冷たいスイーツとして味わうも良し。冷凍したまま召し上がるとアイスクリームのようです。正解はありません。作り手側が自由に楽しんで作っているように、食べる人にも自分好みの食べ方で味わって欲しいですね」

It Wokashiの大福の中でも『烏龍&杏仁』は個人的なイチ押し。中華料理では定番の組み合わせを、和菓子で表現した一品である。
市販の大福は生地が堅いうえに烏龍の味がそこまで感じられず、中の杏仁もボロボロしてなめらかではない。しかし、It Wokashiの烏龍&杏仁は、レストランで出されるデザートのように、フワッとした生地から、とろけるほど滑らかな杏仁が中から飛び出してくるのだ。香り、食感、味、全てにおいて高い満足度を感じる。和菓子が苦手な人にも一度は食べて欲しい、価値のある一品である。

It Wokashiでは、大福のほかに季節限定の上菓子もラインナップ。
和菓子の世界だけでなく、お菓子業界の常識をくつがえすユニークなIt Wokashiの提案。東京の実店舗ほか、通販ならば全国各地どこへでも配送が可能。和菓子にあまり関心のない若い世代、新しいスイーツと出会いたい人もぜひチェックして頂きたい。

[box title=”お店情報” box_color=”#c30d23″]店名:It Wokashi いとをかし

住所:東京都世田谷区奥沢7ー19ー17

定休日:水曜日

営業時間:10:00~17:00
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[gmap address=”東京都世田谷区奥沢7ー19ー17 It Wokashi”]

kanmi
3時のおやつはかかせない、甘党フリーライター。好物はクラブハリエのバームクーヘン。毎日がほんのりとあたたかくなるような文書をお届けします。