フルーツの香りで季節を感じるボンボンショコラ

フルーツの香りで
季節を感じるボンボンショコラ

2018年8月30日 Off By

東京都世田谷区 九品仏駅から数分歩いたところに店舗を構える”ル・プティ・ボヌール”。自由が丘に近い住宅街にひっそりと構えるお店は、色とりどりのチョコレートが陳列されるショコラトリー。

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ル・プティ・ボヌールが取り扱うボンボンショコラ。ショコラはつやつやの表面でドーム型からハート型まで様々。特徴的なところは一口食べるとパリッと外のチョコレートが割れて、中の果汁が口の中で一気に広がり香りが透き通っていくところ。

フルーツを多く取り扱うル・プティ・ボヌールのボンボンショコラは、まるでフルーツを食べていると思うほど濃厚な果汁を感じる一品が勢揃いしている。今回は、ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラについて特集する。

ボンボンショコラとは

そもそもボンボンショコラとは、中に詰め物をした一口サイズのチョコレートのことである。1912年にベルギーチョコレートのノイハウスの店主が、アーモンドを飴に絡ませ、ミルク状にしたものをチョコレートに内包したことが始まり。

初めはプラリーヌという名前出会ったが、フランスではこの名前は別のお菓子にあったことから、ボンボンショコラという名前が普及した。

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ボンボンショコラの作り方は大きく分けてフランス式とベルギー式に別れる。四角いガナッシュにチョコレートを包むもの、カットしたガナッシュにチョコレートをつけ、転写シートで仕上げたものも典型的なフランス式のボンボンショコラになる。

ベルギー式の伝統的なスタイルは、形は大ぶりでチョコレートは厚めに仕上げるのが特徴的。

ボンボンショコラ 簡単レシピ

ボンボンショコラは、テンパリングができれば調理は難しくないと言われている。一方で、中身を包むチョコレートの薄さや香り、中にどんなものを入れるかで味も食感も変わることから色々なボンボンショコラがあるのが特徴的と言える。

素材や作り方の工夫でその店独自の味を表現できる奥深いお菓子である。

元は大阪で開業していたフランス本格派ショコラティエ

「元々はお店とかじゃなくてお菓子教室をしたく、フランスで修行をしていました。最初はチョコレートに興味はなかったのですが、イースターの時期をきっかけにチョコレートに興味を持ち出し始めました。」

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フランスのお菓子屋はイースターの時期にチョコレートの細工を行う。チョコレートで作る卵や人形など様々な繊細だけど面白いチョコレートに惹かれていった。それからチョコレートが面白くのめりこんだのがきっかけだったと語る ル・プティ・ボヌール オーナーの廣嶋氏。

「それから帰国後、ルコルドンブルー、迎賓館と経験を積み。大阪で自分でお店を開くことにしました。お店の名前はフランスの時からこの名前にしようと思っていた”ル・プティ・ボヌール”。小さな幸せを運ぶという想いを込めてつけた名前です。」

お菓子は嗜好品。壮大なものではなく大きな幸せを与えるものではないが、ちょっとつまんでホッとするようなものを作っていきたいと考えていた。

その後、結婚をきっかけに自由が丘に近い九品仏に移転したという。

季節のフルーツを使ったチョコレートで季節感を表現するショコラトリー

「チョコレート作りの中で大切にしていることは”楽しいと思って作ること”。楽しいと思って作れないとそもそも美味しいものは作れないと思っています。」

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「ケースはすごい華やかに見えますが、チョコレートを作る工程はものすごく地味です。9割地味で1割派手みたいな感じ。淡々と作る作業の中でも、やっぱり最後の工程で綺麗な色や自分の頭の中でイメージした出来栄えになった時はとてもテンションが上がりますし、そういった嬉しさというのはお客様に届くもの。」

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「実はショコラトリーってケーキ屋さんみたいにショーケースで季節感を出しにくいものなのです。なので、チョコレートの中身を季節感の感じれるフルーツを選んで、ご来店されるお客様も楽しんでもらえるショコラトリーを目指しています。」

よく、冷凍の方が味が安定するという理由で業務用の冷凍のフルーツのピューレを使っている所が多いと思う。しかし、フルーツのもつ香りやフレッシュさはどうしても表現できないことも多い。

もちろん冷凍のフルーツピューレも使用するが、ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラでは、香りの出にくい桃やラフランスなどは旬の季節のフルーツを完熟し加工して使っている。

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ル・プティ・ボヌールのこだわりのボンボンショコラ

ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラは普通のボンボンショコラよりもチョコレートのからが薄いところが特徴的。ボンボンショコラは食べるとチョコレートの厚さを感じることがほとんど。ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラは厚さを感じず、”パリ”っとした食感である。

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また、ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラはフルーツの濃厚さが特徴的とも言える。果実をそのまま食べているかと思えるほど濃厚である。

薄いチョコレートのからを一口パリッと開けたあとに一気に口の中に広がりフルーツの香りは、普通のボンボンショコラでは到底味わえないほどフレッシュさを感じる。

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ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラの種類

ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラの種類は豊富。来店して目に入るショーケースはカラフルで見るものを楽しませる。

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ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラ 長方形型チョコレート

塩プラリネ・ノワール(ブラックチョコレート)

ゲランドの塩がアクセントのアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネのチョコレート。シャリシャリとした食感のフィアンティーヌ入り。ブラックチョコレートのコーティング。

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塩プラリネ・レ(ミルクチョコレート)

ゲランドの塩がアクセントのアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネのチョコレート。シャリシャリとした食感のフィアンティーヌ入り。ミルクチョコレートのコーティング。

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塩フランボワーズ

フランボワーズの甘酸っぱい香りとブラックチョコレートのガナッシュ。

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ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラ ドーム型チョコレート

オレンジ・グランマルニエ

オレンジとグランマルニエ(オレンジリキュール)で作ったデザートソースとチョコレートを合わせてやわらかいガナッシュを閉じ込めた。お酒のお好きな方に。

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グリオットチェリー・キルシュ

グリオットチェリーとキルシュのデザートソースとチョコレートでガナッシュにしています。キルシュ漬けのグリオットチェリーも細かく刻んで入っています。

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ラ・フランスとアーモンドバニラティー

旬の山形産のラ・フランスと新潟産のル・レクチェを完熟にしてソース。ガナッシュは芦屋U-fuさんのアーモンドバニラの香りの紅茶のガナッシュ。

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ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラ ハート型チョコレート

パッション&マンゴー&ココナッツプラリネ

パッションフルーツとマンゴーの甘酸っぱいソースとココナッツ・アーモンド・ヘーゼルナッツプラリネのデザートみたいなショコラ。

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パッション&マンゴー&ココナッツプラリネ

ピンクグレープフルーツとのソースとライムブロッサムのはちみつ、アールグレイの紅茶ガナッシュのデザートショコラ。

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ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラを食べに

スイーツ激戦区である自由が丘。その中でも本格派チョコレートで満足度が高い商品を取り扱っているル・プティ・ボヌール。ぜひ、ル・プティ・ボヌールのボンボンショコラを食べに自由が丘にいって見てはどうだろうか。

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ル・プティ・ボヌールの店舗紹介

[box title=”お店情報” box_color=”#c30d23″]店名:LE PETIT BONHEUR(ル・プティ・ボヌール)

住所:東京都世田谷区奥沢6-28-6 102

定休日:月曜日・日曜日(日曜は不定期で営業あり)

営業時間: 11:00〜19:30[/box]

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