山地酪農の牛から取れた安全、濃厚であっさりな牛乳

岩手県下閉伊郡にある”なかほら牧場”。この牧場では、山の中で牛を放牧をする山地酪農で牛を飼育している。

引用:なかほら牧場.https://nakahora-bokujou.jp/

牛の放牧シーンは、牛乳のパッケージなどでよく見かけることも多いだろう。しかし、この様な放牧酪農は日本では極めて珍しい光景なのだと言う。”幸せなウシから、おいしくて健やかな牛乳”というコンセプトで、育てられたなかほら牧場の牛のミルクは一線を画する。今回は、そんななかほら牧場の牛乳を特集する。

酪農の産業化 牛にも効率が求められる時代に

多くの日本人では、酪農にのどかな放牧シーンをイメージすることだろう。そうしたイメージは、スイスやオーストラリア、ニュージーランドでは普通である。しかし、日本の現状は全く異なる。


引用:なかほら牧場.https://nakahora-bokujou.jp/

酪農で放牧を行なっているところはかなり少なく、放牧されることはまずない。
どの様に飼育されているのかというと、ほとんどの牧場では、牛は牛舎で飼われている。一頭一坪にも満たないスペースに押し込まれ、首を固定され縄で繋がれている。自由に歩き回る広さはないのが現実である。この様な密飼いが基本であり、いわば酪農の工業化である。牛の飼育において無駄を無くし非効率をなくす、そのため放牧は無駄が多く非効率極まりない飼育だという。

24時間365日放牧をする山地(やまち)酪農

そうした、なかほら牧場は通常の牧場であれば考えられもしないことをしている。
山の中で、24時間365日大雪であろうと放牧をする山地(やまち)酪農は非常に珍しい酪農であるといえる。なかほら牧場には、牛舎がそもそもない。そのため、初めて牧場を見学しにきた人からすれば牛がどこにいるのかわからないことも多いのだと言う。


引用:なかほら牧場.https://nakahora-bokujou.jp/

当然、自然の摂理に沿った飼育をしていることから、現代の工業化された酪農と違い、搾乳量は一般的な酪農の3分の1〜5分の1とかなり少ない。しかし、それだけ自然に育てられた健康なミルクは安心なだけではなく、非常に美味しく質が高い。
牛の幸せは安心、安全で美味しい牛乳を作る
なかほら牧場が自然放牧にこだわるのは、それが自然の摂理にかなっていると考えるため。草食の牛に、青々とした草を腹一杯に食べさせ、狭い牛舎に一生つなぐのではなく、青空の下で自由気ままに過ごさせたい。
繁殖は、人間の手で人工的に行うのではなく自然にさせ、生まれた子牛には、生後2ヶ月間、母乳を飲ませてやる。
自然の摂理を優先すれば、牛の幸せに行き着く。牛が幸せであって初めて、人間にとっても安心、安全で美味しい牛乳を分けてもらえるのである。

濃厚だが後味さっぱり安心で美味しいなかほら牧場の牛乳

なかほら牧場の牛乳は720mlで1,188円と普通の牛乳の何倍もするが牛乳が嫌いな人でも、一度は飲んでみる価値のある牛乳である。
一般的な牛乳は、コクはなく牛乳の香りがほんのりするだけである。また、後味の牛乳特有の粘り気が嫌いな方も多いのではないだろうか。
なかほら牧場の牛乳を飲んで気づくのは、”牛乳はこんな味だったっけ?”と一口目で思ってしまうこと。本来の姿で飼育した牛のミルクは、濃厚でコクがあるのに、後味はさっぱりしているという不思議な味がする。
なかほら牧場の牛乳は、品質にこだわる俺のBakery&Cafeでも使われており、他ではその味が出せないほどだという。

なかほら牧場の牛乳は、60~70度のホットミルクにして飲むのがおすすめである。温めることで、さらに甘みと旨味が出る。なかほら牧場の牛乳ぐらい濃厚でなければ、この甘みや旨味が出てくることはないのではないだろうか。

 

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なかほら牧場の紹介

いかがだっただろうか。なかほら牧場の牛乳は通販でも東京や名古屋の店舗でも購入できる。ぜひ、一度飲んでみてはいかがだろうか。

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お店情報
店名:なかほら牧場 松屋・銀座店

住所:東京都中央区銀座3-6-1

定休日:不定休

営業時間:10:00~20:00

お店情報
店名:なかほら牧場 名古屋店

住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下2階

定休日:なし

営業時間:10:00~20:00

牧場情報
企業名:中洞牧場

住所:岩手県下閉伊郡岩泉町上有芸水堀287

本山智男
株式会社SweetsVillage 創業者。 3度の飯よりスイーツが好き。お菓子屋さんの取材を50件以上実施。様々なスイーツの企画にも携わり、スイーツの商品開発などにも携わる。