自由が丘駅南口より徒歩5分、奥沢神社近く。有機・国産の材料にこだわったホームメイドスイーツのお店、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)。心と身体がキレイになる焼き菓子をコンセプトとして、オリーブオイルを使用したイタリアの焼き菓子を取り扱っている。本記事では、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の開店までのストーリーやお菓子作りへのこだわりについて特集する。
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自由が丘 焼き菓子専門店Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)
「元々は料理の専門学校でイタリアンを勉強していて、前職はイタリア料理でのシェフのもとで働いてました。イタリア料理は作っていましたが、お菓子はクッキーとかティラミスくらいしか作れなかったんですよ」と語るOrganic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)店主の小田島氏。
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)店主の小田島氏
イタリアの農場体験でビスコッティに恋をした
「お菓子を作り始めたきっかけは、イタリアに農場体験行った時に、食べたビスコッティです。見た目は素朴なビスコッティを、食べた時の幸福感。すごく美味しくてビスコッティに恋をしてしまいました。そこから、イタリアのお菓子に興味を持って調べたりするようになりました。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)開店のきっかけにもなったビスコティ
「イタリアでは身近にある素朴なお菓子で、自分にとっての人生観が変わった事にとても感動しました。そこからはお菓子に夢中になり、自分でも作り始めるようになりました。その当時は、クッキーやティラミスくらいしか作れなったのですが、それからは夢中でお菓子を作り続けました」
少し珍しい種類のビスコッティも
帰国後、本格的にお菓子作りを始める
イタリアから帰国後、石川台を拠点にお菓子作りを開始。石川台は、偶然空き物件としてお菓子作りに適した場所があったことから選んだ。
「石川台時代、当初は、カフェやマルシェへの卸のためにお菓子を作っていました。お店として、直接お客様に販売することはなかったのですが、マルシェのお客様から、是非お店を開けて欲しいという要望を頂き、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)をオープンすることになりました。」
生まれ育った街、自由が丘にリニューアル移転
その後、長く地域に愛される場所を選びたいという想いから自由が丘へリニューアル移転。実は、小田島氏の生まれ育った地域は自由が丘、自分の生まれ育った場所で地域貢献したいという気持ちもあったそう。
「自由が丘は移り変わりが激しく、常に飽きないエンターテイナーな街です。住宅街もあり、ゆったりした印象もありながらも、エンターテイメント性もある。そんな所が魅力だと思っています。」
常連さんの手作りだというOrganic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の看板
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の“心と身体がキレイになる焼き菓子”
「Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)では、美味しいだけではなくて、安心かつこだわったもの、オーガニックにこだわることで環境にも配慮していけるようなお菓子を提供したいんです。オーガニックは化学肥料を使わないので、体にも、環境にもいいものを提供することができるし、日本国産のいいものを伝えていくこともできると思っています。」
美味しさだけではなく、安心に食べられること、環境にもいいことを重視しているという小田島氏。小田島氏がオーガニックへこだわるようになったのは、自身の実体験からだそう。
「以前カナダに住んでいた時に、食べるものには特にこだわらず生活していました。お金のなかったので、簡単に食べられるもの、安いものということで、ジャンクフードもいっぱい食べていましたね。食べ物が悪くなっていくと、イライラしたりする頻度が高くなっていることも感じました。この時に、食べ物から体だけではなくて、心も作られると思いました。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の店内にはオーガニックの食材で作られた様々な焼き菓子が並ぶ
「そこから自身で食生活を見直して、高くても体にいいものを食べるようにしました。すると自分の心が良くなっていきました。いい食べ物を食べて、世界が一気に変わった体験がOrganic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)のオーガニックへのこだわりに繋がっています。」
農家さんの気持ちを形に変えて、お客様に届ける
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子は、農家に直接足を運ぶ所から始まる。
「Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子は、農家さんに直接足を運び、どのようなお考えで、どのようなものをつくっているのかを、五感を研ぎ澄ませながら対話するところから始まります。焼き菓子を通じて、農家さんのお気持ちをお客様に伝えて、喜んで頂ける事が何よりのやりがい、誇りを持っています。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の瀬戸内レモンラスクは瀬戸内レモンのフレッシュな酸味を強く感じる事ができる
「素材を最大限に活かし、その食材の個性に光を当てていくこと。このことが人にも自然にも優しい未来の可能性を広げていくことだと信じて、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)では、お菓子作りをしています。」
現地でしか感じる事のできない、農家さんの技術と愛情
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の看板メニューの一つである“瀬戸内レモンケーキ”。瀬戸内レモンを見るために実際に現地まで足を運んだという。
「現地に行ってみると、見たらわかるという感じでした。無農薬で作られたレモンをそのまま食べることができる。酸っぱいだけではなく、甘く余韻のある味が詰まっていて、日本の宝だと感じました。また、瀬戸内レモンから広島の農家さんの技術と愛情を感じました。現地でしか感じる事ができない事も多くあります。Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)では、本当にいいものを選ぶため、現地に行くことにこだわりを持ってやっています。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の瀬戸内レモンケーキ。ちょっとした手土産に人気
「Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の瀬戸内レモンケーキは、農家さんの気持ちの代弁者になれるように作っています。現地に足を運んで感じた、農家さんの愛情・伝統、全てを表現したいんです。」
「出来る限り、レモンピールまで全部使ったり、レモンをいっぱいふんだんに使ってレモンを丸ごと食べているかのようなケーキにしています。食べる時に、見た目、味わい、香りを味わえるようなこだわりのあるケーキになるように考えました。」
“素材の良さ”を表現するためのオリーブオイル
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子には、バターではなく、オリーブオイルが使用されている。オリーブオイルを使用している理由のひとつは、“素材の良さ”を表現し易い事。
「Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子には、バターを使用しておらず、オリーブオイルを使っています。オリーブオイルの健康作用やヘルシーさももちろんですが、素材の良さを表現できる所が気に入っている点です。バターは主張が強く、まるっとバターの風味になってしまいますが、オリーブオイルは枠役になって、食材の味を邪魔せず、素材の良さを表現できます。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)のアーモンドチョコレートケーキ。もちろんオリーブオイルを使用して作られている。
「オリーブオイルを作った作り方は何年もかけて研究しています。しっとりふわっと仕上げる事がとても難しくて、最初は苦労しました。」
職人としてのこだわりがつまった焼き菓子
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子は、ひとつひとつが小田島氏の職人としてのこだわりがつまった逸品。
食べる度に新たな発見を。全てにこだわったビスコッティ
こちらは、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の開店のきっかけにもなったビスコッティ。素材の味を活かすためにオリーブオイルで作られたビスコッティは、一口食べると素材の風味が口の中に広がっていく。
「ビスコッティは素材がシンプルなので、普通に作ると面白くないものになってしまいます。シンプルだからこその難しさがあります。難しいからこそ、食感、香り、見た目の全てにこだわったビスコッティを目指しているんです。他のビスコッティとは一味違う、一度食べて美味しい、二度目で感じるものがあり、三度目で心が満たされるような違った味わいを楽しむことができるビスコッティを作っています。」
「イタリアに比べると、日本は甘いものに対して感覚が研ぎ澄まされているように思います。できれば甘くない方がいいという方も多い。そのため、大人の味を目指してお菓子を作っています。甘さ控えめにしすぎると満たされず、甘すぎるとちょっと嫌だなとなってしまうので絶妙な所を狙っているんです。」
自家製チーズを使用、瀬戸内レモンのチーズケーキ
こちらはチーズ作りから行われる、瀬戸内レモンのチーズケーキ。甜菜糖を使用しており、チーズのまろやかな味わいと瀬戸内レモンの酸味がマッチした人気商品。チーズを自家製で作るお菓子屋もあまりないのだが、小田島氏はもっとこだわりたいと語る。
「チーズケーキは、もっともっとこだわりたいと思っているんです。チーズは自家製のものを作っていて、ミルキーさと軽さの両立を目指してヨーグルトを入れたり、牧場を変えたりして色々と工夫しながら作っています。牛乳は、牛のコンディションによって味がちょっとずつ変わるので、チーズも牛乳に合わせて微調整しながら作っています。」
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の瀬戸内レモンチーズケーキ。
「お客様には色々なお店のチーズケーキも食べて貰いたいです。色々と食べた結果、Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)のチーズケーキが、一番美味しいね。って戻ってきてもらえることがとても嬉しいんです。」
地域住民に愛されるお店に
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)は、土日のみの営業であるにも関わらず、数多くの常連に愛されるお店。
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)では、地域住民の交流の場としてダンスや歌のイベントも開催
「お客さんは常連さんが多いです。“いらっしゃいませ”ではなく“こんにちは”という挨拶から始まります。“こんにちは”から最後の“ありがとうございますっていう所まで、家族のように接しています。」
心に虹のかかるようなお菓子を
「体にもいいし、作り手の気持ちも伝わるようなお菓子を作っていきたいです。心に虹がかかるようなお菓子をお客様に届けていきたいと思っています。」
小田島氏の職人としての強いこだわりを感じる事ができるOrganic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の焼き菓子。
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の“心と身体をキレイにする焼き菓子”は、作る人、味わう人、そして自然を繋ぐ虹の架け橋なのだ。
Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)の店舗紹介
[box title=”お店情報” box_color=”#c30d23″]店名:Organic Bakery mimi(オーガニックベーカリーミミ)
住所:東京都世田谷区奥沢2-11-12
営業日:土曜・日曜
営業時間: 11:00〜19:00[/box]
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