長く愛されてきたクラブハリエの人気商品

「CLUB HARIE(クラブハリエ)」は、何層もの生地の輪が一つになったバームクーヘンの人気はさることながら、生菓子、焼き菓子なども豊富にラインナップする洋菓子店。特別なギフトにはもちろんのこと、日常のちょっとした時に食べたくなるような、ほっと安心できる優しいお菓子も揃う。

今回は、そんなクラブハリエの洋菓子の中から、人気商品「バームクーヘン」と、創業以来ずっと愛され続けてきた「リーフパイ」をピックアップして美味しさの秘密をご紹介。
また、来るバレンタインに向けて、2020年クラブハリエのバレンタインコレクション情報もあわせてお届けする。

Contents

今までの概念を覆す!ふわふわしっとり食感の「バームクーヘン 」

クラブハリエのバームクーヘンは、ふわふわしっとりの生地と、バームクーヘンとは思えないほど優しい口当たりが特徴。
バームクーヘンの食感は、ここまでしっとりとさせることができるのかと感動するほどである。柔らかい食感に鼻を通る心地よい卵とバターの香りは、「シンプルな味わいだけど、また食べたくなる」味わい深いバームクーヘンに仕上がっている。

美味しく仕上げるために欠かせないものの一つは、新鮮な卵を厳選すること。クラブハリエのバームクーヘンのあの美しい黄金色は、職人が一つ一つ、自身の目で卵の黄身の色をチェックしているからこそ。

ふっくらした生地の秘密は、職人たちが長年に渡り培った技と伝統が生むもの。手先に神経を集中し、絶妙な塩梅を見極める。さらに、その日の気温や湿度、天候などにより配分や混ぜ具合を微妙に変化させてもいるそうだ。

完璧な生地作りの次に待つのは、キーとなる「焼き」の工程。あの、ふわふわしっとりのバームクーヘンを完成すべく、クラブハリエ独自のオーブンを別注。
その日の天候などにより火加減を調整しつつ、一層一層職人たちの手作業で生地を重ねていく。この作業は、一番大きなバームクーヘンともなると、350度以上にもなるオーブンの前から1時間近く離れられない。
職人は一度この工程に入ると、バームクーヘンから一時も目を離すことなく、最後の一層まで丹精込めて焼き上げる。少しでも焼き過ぎたり、はたまた水分量が多くなるとクラブハリエのバームクーヘンはできない。職人といえども一人前になるためには数年もかかるそうだ。

機械を使う理由が”効率“や”手抜き“といったマイナスなイメージを含みがちかもしれない。しかしお菓子を作る上で最も重要なことは、『作りたいと思う完成形をイメージし、いかにそれを実現するかどうか』であり、手で作るから必ずしも美味しくなるというわけではない。

一般的な消費者の観点からすれば、先入観でお菓子は手作りが一番と感じてしまう。一方で、お菓子を作る工程によっては、機械で作った方が美味しい工程も当然ある。

工程にばかり固執してしまうと可能性は狭まる。時代を見極め、新しいものと伝統をうまく取り入れる事で、お客様に満足のいくお菓子を提供できる。

バームクーヘンの”しっとり”を生み出す秘訣

オーブンの中では、6本のバームクーヘンがくるくると回転しながら焼かれている。なぜ6本なのかというと、「これ以上水分量を増やすと、崩れてしまう」というところ、この究極でギリギリの水分量をキープするためには、試行錯誤の末、6本焼きが理想的で、クラブハリエならではの、ふわふわの柔らかい焼き上がりに仕上がるのだ、とクラブハリエ社長 グランシェフ山本 隆夫(やまもと たかお)氏は教えてくれた。

フォンダンと呼ばれるバームクーヘン表面の砂糖衣は、職人の手作業によるコーティング。生地とのバランスを考えて、生地作りの工程同様、温度や湿度によって微妙にフォンダンの硬さも調整している。バームクーヘンのアクセントとなる部分であり、柔らかくてしっとりした食感をさらに際立たせるためにも欠かせない存在だ。

バームクーヘンを美味しく食べるコツ

果物に完熟という食べ頃があるように、バームクーヘンにもまたベストなタイミングがあると、山本氏は教えてくれた。

気をつけるポイントは「温度帯」。職人たちがバームクーヘンを作る工程でも気をつけていた、温度や湿度。これは食べる時にも同じで、特にバームクーヘンが苦手とする季節は気温が下がり空気も乾燥する冬の時期。山本氏は美味しい食べ方のコツを一つ教えてくれた。もしも冷えて硬くなっていると感じたら、電子レンジで5秒温めてあげる。するとふっくらと柔らかなバームクーヘンを楽しめるそう。ぜひお試しあれ。

創業当時から愛され続ける「リーフパイ」

クラブハリエのリーフパイは一枚が大きくて、しっかりと食感もあり食べ応えは抜群。今でこそバームクーヘンに売れ行きを追い越されはしたけれど、クラブハリエに昔からある、不動の人気商品に変わりはなく、創業当時から変わらぬ味には多くのファンもいる。

素材はいたってシンプル。小麦粉とお砂糖、そこにフレッシュバターが加わり生地は完成。バターのコクのある香りとお砂糖の甘みが合わさり、食べ終わると心まで満たされる。素朴ながらも贅沢な味わいは、大切な方へのプレゼントにも多く選ばれる。

バームクーヘンの人気が高まる最中、もともと一番人気だったリーフパイがやや影を潜めてしまっていると感じた山本氏。一方で、リーフパイは誕生以来ずっと順調な売れ行きをキープする優秀な存在であり、クラブハリエの土台を築き上げ、支え続けてきた縁の下の力持ち的存在でもある。

また、バレンタインの時期には、ショコラリーフが数量限定で販売される。
看板商品のリーフパイに、チョコレートをかけたシンプルな仕上がり。香りの良いチョコレートソースとバターの香ばしさ漂うリーフパイの生地がちょうど良い具合にコラボ。

大阪うめだ阪急本店のクラブハリエは、全店初のリーフパイ専門店である。定番のリーフパイはもちろん、一口サイズの「リーフパイミニ」、うめだ阪急限定「リムパイ」なども揃い、お土産にもおすすめだ。大阪へ行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

2020年のバレンタインは、ボンボンショコラを一新!

毎年2月が近づくと、世の中はバレンタインムード一色に染まる。
2020年のクラブハリエは、主役となるボンボンショコラを一新。どのようなシチュエーションや好みにもマッチするように、34種類の豊富なラインナップとなっている。
クラブハリエのボンボンショコラの特徴は、素材そのものの美味しさや魅力を最大限にまで引き立たせるため、極力シンプルにこだわる。説明書など読まなくても素直に「美味しい」と感じることができるようにと計算されたショコラの数々は、限界まで無駄な部分を削ぎ落としたからこそ風味の良さが際立っている。

ボンボンショコラシリーズは、さまざまな味を楽しめるアソートをはじめ、山本氏が日本代表のキャプテンとして出場した世界大会で実際に披露されたショコラ「ル・ミュー」も登場。シンプルなルックスのショコラや、可愛いお花がアクセントになったものなど、ちょっと特別なアソートだ。

ボンボンショコラの美味しさを届けたい一心で

山本氏曰く、「ボンボンショコラの本当の美味しさ、素晴らしさをきちんと伝えたい」という想いを込めて展開しているクラブハリエのバレンタイン。

実は昔、生チョコがメインだったようで、空前のヒットも博している。一方で、山本氏は「生チョコは日本特有のもの。さまざまなコンテストに出て世界をみてきたからこそ、日本の人たちに、本当に美味しいショコラの味を知って欲しいと思った」と話し、人気の生チョコを敢えてやめてしまった時期もあったという。そこからはボンボンショコラのみにシフトし販売したようだが、最初は全く反応が良くなかったそうだ。

「今でこそ美味しいボンボンショコラはたくさんありますが、当時はお酒のたっぷり入ったものが主流で、食べられる人に偏りが出てしまっていました。
しかし、フランスで食べたボンボンショコラにとても感動して、今までのボンボンショコラのイメージは一変しました。
フランス人はいくつもの素材を上手に織り成し一つの傑作を作り上げることに長けています。中には、抹茶や柚子を使ったボンボンショコラもあり、食べた時に強い衝撃を受けましたね。『めっちゃうまい!』と。それをきっかけにクラブハリエでもボンボンショコラを本格的に作ろうと決めました。」

ボンボンショコラとの出会いは「バームクーヘン以上にすごい世界だと感じた」という山本氏。それから数年、「これだ!」というレシピを開発し、いざクラブハリエのシェフたちと共に商品化へ…!と、しかしこの段階で、一つの問題が生じる。商品化することが難しい状況へと陥ってしまったのだ。原因は、シェフたちと山本氏との間にある“技術の差”。

「僕1人で作るには到底間に合わない量。『自分だけが頑張っても駄目だ』とその時に気づきました。自分自身は世界一をとるまで必死で努力しましたが、結果的にはそれが理由で差が生まれてしまったのでは、チームとして稼働しませんし意味がありませんよね。そこで、『みんなを世界一にしたらいいやん!』と思ったのです。」

「作れないなら、作れるようにレシピをレベルダウンさせるわけでなく、作る側がレベルアップすれば良いだけのこと」という、山本氏らしいシンプルで実直な発想だ。

また、驚くことに、その後クラブハリエのシェフたちは日本だけでなく世界に飛び出し、数々の優秀な賞を手にしている。最初こそ山本氏が中心となりレシピを開発していたが、今では世界に通用するシェフたちがワンチームとなり新作作りにも取り組んでいるそうだ。

また、ボンボンショコラの他にも、ハート型のブラウニーや、グラノーラやナッツをチョコレートでコーテシングした食感の楽しめるものなど個性豊かなラインナップは選ぶ人をワクワクした気持ちで包み込む。

中でもこの時期にしか味わえない「ショコラバーム」には注目だ。バームクーヘンの生地はショコラ味になっており、中心のほんのりビターなガナッシュが溶ける具合の温度が食べ頃。美味しい食べ方のコツは、スタッフの方へ尋ねると丁寧に教えてくれる。

さらに、子ども用ボンボンショコラも登場する。2020年クラブハリエのバレンタインは、家族みんなで楽しんでみてほしい。

店舗情報
店名:クラブハリエ

住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1 ラ コリーナ近江八幡

営業時間:
【メインショップ】
9:00~18:00
カフェ 9:00~18:00 (ラストオーダー17:00)
※焼きたてバームクーヘンが無くなり次第、ドリンクオーダーのみ

【カステラショップ】
9:00~17:00
カフェ 9:00~17:00(ラストオーダー16:00)
食事 11:00~売り切れ次第終了
【フードガレージ】
ギフトショップ:9:00~ 17:00
フードコート:10:00~16:00
※パンショップは、パンが届き次第OPEN (10:30頃)いたします。
※状況により、予定時間より早く閉店する場合がございます。

定休日:年中無休(1月1日を除く)

kanmi
3時のおやつはかかせない、甘党フリーライター。好物はクラブハリエのバームクーヘン。毎日がほんのりとあたたかくなるような文書をお届けします。