自由が丘老舗洋菓子店 MONT-BLANC 人気商品の魅力とは

自由が丘駅から徒歩2分の場所にある「MONT-BLANC」。
日本でのモンブラン発祥のお店として有名だが、モンブラン以外にも魅力的な商品が多々ある。
この記事ではMONT-BLANCの看板商品であるモンブランのほか、クッキー、プリン、サバラン、リーフパイといった人気商品を紹介する。

看板商品モンブラン

モンブランはヨーロッパのモンブラン峰をイメージして作られている。
持ち帰りができることにもこだわっており、カステラを使うようにしている。モンブラン自体はさまざまな産地の栗が使われるが、MONT-BLANCではあえて日本の栗を甘露煮にした黄色いモンブランを作っている。
 もともと和菓子をやっていたこともあり、栗の甘露煮をそのまま絞り栗を使って仕上げている。そのため他店のようなバターやクリームを使ったつなぎがほとんどなく、栗の風味が強い。
 ボソボソ感をなくすため、和菓子でも使われている「小田巻(おだまき)」という道具を使う。蕎麦状に螺旋を描いて巻き栗のクリームを絞る。不規則な線で絞り出すことにより線と線の間に微妙な空気の層ができ、その空気の層を食べることで重たすぎないという仕上がりになっている。

かわいい形が特徴の色とりどりのクッキー

MONT-BLANCのクッキーは可愛い形と色、そして食感が特徴的だ。
2代目のオーナーがスイスの菓子職人と一緒に作ったティーコンフェクトは独自のクッキーを作りたいというところで当時毎年スイスの技術交流していたときに考案された。

MONT-BLANCのクッキーは、一般的なサクサクとした食感ではなく、やわかい半生のクッキーだ。クッキーを一口すると、まるでマカロンを彷彿させ、食べる人のテンションをあげる。

プラリネやコンフィチュールをサンドしたり、チョコレートを塗ったり、ジャムを塗ってアイシングをかけたりといった細工しており、そこがマカロンよりも味や食感の工夫ができるところが面白い。

「何年か前だと、男性はたべなかったが、今になってみるとスイーツ男子とかバレンタインとかで男性のお客様もいらっしゃる。あまり普段食べない方でも一度食べてもらいたい」とのこと。

贅沢な4層仕立てのプリン

贅沢な4層仕立てのプリンはなめらかなプリンを配送するにあたり崩れないようにするために工夫された。
 当時、なめらかなプリンが流行ったことから、MONT-BLANCでもなめらかなプリンを作ろうとした。しかし、やわからすぎると配送の際に形が崩れてしまいどうしてもうまく行かなかった。
 そこで一番下にカラメル、なめらかな食感のプリン。その上に生クリーム、更にカラメルソースを流すことで4層を作り、発送もでき食感も楽しめる特徴的なプリンを作ることができた。

「食べ進めるごとに4層になっているので、味が変わって最後まで楽しく食べられるのではないかなと思います。」とのこと。

ラム酒、季節のフルーツ、2種類のクリームを使ったサバラン

サバランはババと呼ばれていることもあり、お酒だけをつけたカステラだけを使ったところもある。ラム酒をじっくりつけたサバランはまさに大人のお菓子。風味とジュワッとした食感が好きだという人も多い。
一方で、MONT-BLANCは、子供でも楽しめるように普通のサバランよりもラム酒は控えめ。クリームとフルーツを使ったサバランは少し邪道かもしれないが見た目も鮮やかな美味しそうなスイーツとなっている。事前に予約をすれば、お酒を増量することもできるそう。

サクサクで大きめなリーフパイ

リーフパイはサクサクとした食感で大きめなサイズが特徴的で隠し味にフランスブルターニュ地方ミネラルが豊富なゲランドの塩を使い甘さを引き立てさせている。しかし、これでも昔はもっと大きな葉っぱのリーフパイだった。
 当時、自由が丘婦人という小説が書かれたことがきっかけに、様々な文化人や芸能人が自由が丘にくるようになった。自由が丘のダンス教室、料理学校に通う人が多くなり、習い事の帰りにMONT-BLANCを利用するお客様も増えていったという。
 その中で、MONT-BLANCのリーフパイは芸能界や文化人の方が好んで食べるようになり、様々な人から求められるようになった。一方でリーフパイは、ボソボソしてバラバラで食べにくいという女性の意見が多く、女性の方にもっと、食べやすいようにするため、少し小さくして葉っぱの模様で線を入れるようになったのだという。老舗の洋菓子店ともなると、看板商品以外にも歴史やストーリーがあり、一つ一つのお菓子が味わい深い。

いかがだっただろうか。
自由が丘のMONT-BLANCぜひ一度お菓子を食べにいってみてはいかがだろうか。

お店情報
店名:MONT-BLANC 東京自由が丘モンブラン

住所:東京都目黒区自由が丘1丁目29−3

定休日:不定休

営業時間:10:00~19:00

kanmi
3時のおやつはかかせない、甘党フリーライター。好物はクラブハリエのバームクーヘン。毎日がほんのりとあたたかくなるような文書をお届けします。