どこでもみんなで食べれる細く美しいフロランタン|Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)

自由が丘から一駅 緑ヶ丘駅から数分歩いたところにある洋菓子店”Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)”。

 

お店はまるでスタジオの様に洗練されている。カフェスペースからキッチンを見渡すことのできるオープンな設計になっている。作る姿を見せることはお客様を楽しませることができるが、逆にお客様の前で失敗の許されないことから、その腕に自信がなければできない。

中でも注目したいお菓子は”フロランタン”。

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のフロランタンは、普通のフロランタンよりも細く棒状になっている。

 

食感はカリッとして気持ちの良い歯ごたえ。甘さも品がよく、普通のフロランタンよりも甘ったるくなく大人の味。今回は、Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のフロランタンを特集する。

イタリア発祥のフロランタン

フロランタンと聞いてパッとイメージできる人も少ないのではないだろうか。フロランタンとは、キャラメル化してスライスアーモンドを乗せて焼き上げたお菓子。

フロランタンの形は様々。正方形のものもあれば、長方形、リーフ型のものもある。アーモンドとキャラメルが程よく絡まって美味しいお菓子である。

 

フロランタンはフランス菓子として知られているが、発祥の地はイタリア。

イタリア都市フィレンツェという意味からフロランタンという名付けられた。

もともと、カトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世のもとへ嫁ぐ時に連れて行った菓子職人によってフランスに伝えられたとされる。

 

故郷を離れた異国に嫁いだカトリーヌのために懐かしい味を再現したことが、フロランタンがフランスに広まったという歴史のあるお菓子だとも言える。

 

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のフロランタンは普通のフロランタンとどこが違うのだろうか。

ものを作る家庭環境から若くしてパティシエの道を選ぶ

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)は緑ヶ丘にある本格的なフランス菓子専門店である。独特の形そして品の高い味のフロランタンを作るNuméro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)はどう行った背景で創業したのか。

「父は大工で、私自身もそんな父の”手を使う仕事”を手伝っていました。工場は広く木の匂いや手触りなどに感動して、”ものを作ること”ということは自分にとって特別なことになっていました。」

そう語るのは、Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のオーナー マチュー パンソン氏。

 

「母もお菓子づくりを家で作っていたことから、大工と同じで小麦粉から作り上げたり、いい香りがするとかそういったところがお菓子への興味をひくところでした。色々考えたのですが、特に食べることが好きだったので15歳から料理を志そうと考えました。」

 

マチュー氏は、15歳からフランスの料理の専門学校で2年勉強。料理を中心にデザートなどお菓子の勉強も実施していたのだという。

 

「17歳になり、さらに自分の腕を磨きたいと考えパリに行きました。そこでは、料理ではなく本格的にパティシエとしてケーキの専門学校で勉強し、パティシエとしての資格を取得しました。」

 

「料理はシェフが味見をして、塩とかもう少し煮た方が良いとかとてもセンスが必要と感じました。お菓子作りはその点、レシピをきっちり作る側面もあり、一人で勉強できていたこともあったので料理よりも簡単だと思っていました(笑)。実際はやってみると、作っている時間とか温度や湿度で味が変わってしまうなど、お菓子作りは深く難しいものでした。」

 

”Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)” 5番地への想い

「”Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)”は、フランス語で”5番地”を意味します。」

 

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)は、彼の原点を意味する。

パリ郊外にある小さな街の5番地。マチュー氏 が生まれ育ったその街は、緑豊かでたくさんの花が咲き、歴史深い街並みが残る美しい街。子供の頃の記憶として、母が作ってくれたお菓子は、今の彼のルーツ。いつしか彼は自分でもお菓子作り始め、食べる人の笑顔が見たいという思いを抱いたのだという。

 

「普通のお菓子屋は白いイメージや美味しいそうで甘いイメージが強いと思います。けれど、Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)は、黒く、そしてエレガントなコンセプトを持っています。ただのお菓子ではなく、まさにファッション誌に載るようなお菓子屋なのです。」

 

見た目、味のバランスをとり完璧なお菓子を追求

「日本は季節があり、湿度や温度が全然違います。だからこそ、ベーシックなお菓子であったとしても最高の味を作ることは難しいです。」

 

「何十年もお菓子の勉強をしていますが、今でも失敗はします。味だけではなく、見た目もこだわってくると、当然作りかたも変わってくるのでバランスがとても重要になってきます。その中で、自分が認める最高のケーキやお菓子は作れたことはありません。」

 

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のフロランタン

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)のフロランタンは、プレーンとカカオの2種類の味を用意している。

 

プレーンは、オーソドックスなフロランタンのキャラメル味。サクッと一口食べると、香ばしい香りが口の中で広がる。また、ほのかにオレンジの香りが含まれており、さっぱりとしたフロランタンに仕上がっている。

カカオは、ビターチョコレートをベースに、少し苦いカカオニブを入れたフロランタン。大人の味かと思えば、子供でもサクサク食べてしまうほどの絶妙な美味しさに仕上がっている。

 

「フロランタンは、大きめの形が多いですが、細長いものなら公園に行った時でも手軽に食べられます。また、みんなでシェアすることも想定して細長い形に作りました。」

 

その形にもこだわりをもつところはNuméro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)の特徴とも言える。

 

Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)の紹介

いかがだっただろうか。Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)ではフロランタン以外にも美味しく洗練されたお菓子が並べられている。ぜひ、Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)に訪れに緑ヶ丘にいって見てはいかがだろうか。

お店情報
店名:Numéro 5 Paris(ヌメロ サンク パリ)

住所:東京都目黒区緑ヶ丘1−23−10 2FC

定休日:月曜日・第1、3火曜日

営業時間:10:00〜18:00
*その他、ワークショップや完全予約のイベントなどはホームページにてご案内いたします。
*季節のケーキやパフェは土日祝日のみ

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