自由が丘に優雅で開放的な空間を。資生堂パーラーの伝統を味わう

2019年5月、「資生堂パーラー 自由が丘店」がオープン。

静かな街の中に佇む資生堂パーラー 自由が丘店は、レストランやカフェのほか、ショップも併設されている。資生堂パーラーの中でもこれだけ全てを楽しめる路面店は、自由が丘店が初。大きなテラス席もあり、自然を感じながら開放的な空間で食事ができるのも魅力的である。

菓子工房が併設されており、自由が丘店でしか出会えない限定生菓子も揃っている。それをお目当てに足を運ぶ方も少なくないそう。
今回は、そんな「資生堂パーラー 自由が丘店」の魅力をたっぷりとご紹介する。

心地良いテラス席が開放的な自由が丘にぴったりのお店

自由が丘にすっと馴染む、資生堂パーラー。かつて、二子玉川の髙島屋に資生堂パーラーがあったこともあり、資生堂パーラー 自由が丘店オープンは、街の人たちにとっても馴染みの人たちにとっても、そして初めての人にも待ちに待ったオープンであった。

店内は白と黒を基調にシンプルな趣。柔らかな陽が差す、心地良いテラス席。温もりの照明に落ち着いた店内は、どの席も開放的でゆっくりとくつろげる。

お菓子のショップが併設され、お食事だけでなく手土産を購入しに来る方も多くいらっしゃる。

来店されるお客さまは、お子さま連れやお友達同士、年配のご夫婦ととても豊か。行き届いた接客からは、数百年も続く老舗店ならではの安心と信頼を感じることができる。

資生堂パーラー発祥の「アイスクリームソーダ」

「資生堂パーラーの“始まりの味”を知って欲しい」との思いから、資生堂パーラー 自由が丘店でも、定番の「アイスクリームソーダ」を楽しめる。

ソーダ水の誕生以来ずっと変わらず定番のフレーバーは、レモンとオレンジの2種類。柑橘系のさっぱりした味わいに、資生堂パーラーならではのコクがありながらもすっきりとしたバニラアイスクリームがよく合う。

レモンの皮を煮出して作るレモンフレーバーは、まるで本物のレモンかのように爽やかな味わい。鮮やかで美しい黄色のソーダ水に浮かぶ白いアイスクリーム。このルックスもまた、資生堂ならではの「美」を表現している。
また、資生堂パーラーのアイスクリームは、創業当初から提供している伝統の味。他店と違い甘ったるさはなく、さっぱりとした口当たりが心地良い。この伝統の味であるアイスクリームと、ソーダ水のバランスは、資生堂パーラーの看板商品にふさわしい一品である。

アイスクリームとソーダをそれぞれ別で楽しむもよし、ソーダにアイスを溶かして味わうもよし、自分なりの楽しみ方をぜひ資生堂パーラーで。
季節限定で旬のフルーツを使ったソーダも登場するため、こちらも見逃せない。

自然素材で作る爽やかな味「自由が丘ハーブソーダ」

「定番のアイスクリームソーダを、自由が丘らしい飲み物へアップデートしたい」そんな思いから生まれた、店舗限定「自由が丘ハーブソーダ」。自然の素材にこだわり、ハーブのすっきりとした香りと味を楽しめる。

「レモンピールをシロップ漬けしたものにレモングラスの香りを添えて、さっぱりと仕上げました。定番ソーダ水の鮮やかな見た目とは違い、透明感があって見るからに爽やかに、ミントも加えてよりすっきりとさせました。テラス席で緑を感じながら飲んで頂きたいです。」そう話してくれたのは、シェフの穴倉氏。お食事後のお口直しにも最適。

ずっと愛される銘品「花椿ビスケット」

昭和初期始めに誕生して以来ずっと愛され続ける、資生堂パーラーを代表する焼き菓子「花椿ビスケット」。シンプルで素朴な味わいは、まるで母親が手作りしたような温かさがある。ザクザクと程よい食感を楽しめる。

誕生したのは昭和初期頃。資生堂パーラーでは、洋菓子や洋酒などを「資生堂アイスクリームパーラー」開店当初から輸入販売しており、オリジナル商品は、この花椿ビスケットが最初と言われている。発売当時は一斗缶で量り売りされ、その後、四角く赤い缶へパッケージされて販売。今では花椿の缶に入って店頭に並ぶ。

毎年缶の色を変えて登場する限定缶も、この花椿ビスケットの楽しみのひとつ。現在は、秋らしいあたたかみのあるオレンジ色であり、その洗練された缶を求めてコレクションする方も多いそう。
*オレンジ色(なくなり次第終了)
12月20日からは缶の色がホワイトの「花椿ビスケット」が限定登場いたします。


*1987年頃の花椿ビスケット

チーズよりもチーズらしい濃厚「チーズケーキ」

チーズケーキを想像しながら食べると、思わず「おっ!?」と声が出てしまうほどとっても濃厚~!な、チーズよりもチーズらしいチーズケーキ。その濃厚な味の秘訣は、チーズの本場、デンマーク産のチーズを100%使用しているから。お子さまはもちろん、大人の方には白ワインとともに楽しんで頂きたい逸品。

外側は北海道産の小麦粉を使ったビスキュイ生地、中はクリームチーズがたっぷりと入る。しっとりとろり食感を楽しめ、冷蔵庫で冷やせばまた違った口当たりも楽しめる。一つで二度美味しいとはこのこと。自分でお好みを見つけて欲しい。

個包装になっているのも嬉しい。会社やお友達へ配りやすいだけではなく、自分用に購入した際も新鮮な美味しいを味わえる。

大粒いちごが丸ごと入った「フレージュカシュカシュ」

資生堂パーラー 自由が丘店限定の「フレージュカシュカシュ」。見た目はシンプルなケーキ、けれど食べてびっくり!中には大粒いちごが丸ごと入っている。ケーキの名前にある“カシュカシュ”はフランス語で“かくれんぼ”を意味する。まさにそのままを表す、いちごが中に”かくれんぼ”したケーキだ。

「資生堂パーラー 自由が丘店の特別なショートケーキを作りたかった」という発想のもと生まれたフレージュカシュカシュ。ありふれたショートケーキの概念を覆す発想。ショートケーキの主役のいちごを中に隠してしまうとは…あっぱれ。

そんな発想とは裏腹に、老舗洋菓子店の美味しさやこだわりがたっぷり詰まっている。お砂糖はコクと旨味が出る三温糖を使用。生クリームはジャージーミルクで濃厚かつ後味はさっぱりに仕上げ、生クリームが苦手な方でも食べやすいよう工夫されている。生地のスポンジは滑らかでしっとり。

見て楽しい、食べて美味しい、資生堂パーラーらしさ溢れる“革新的ショートケーキ”をぜひ一度ご賞味あれ。

シンプルだからこそ美しい。究極「ストロベリーパフェ」

資生堂パーラーと言えば、いちごがたっぷり入った「ストロベリーパフェ」を思い浮かべる方が多いはず。

資生堂パーラー伝統のバニラアイスクリームを使い、いちご、生クリーム、ストロベリーアイスクリーム、いちごのソースと重なり、シンプルだが絶妙なハーモニーを口の中いっぱいに奏でる。白と赤のコントラストは見た目にも美しい。シェフの穴倉氏も「シンプルだからこそ、見た目と味にこだわっている」と話す。

資生堂パーラーのバニラアイスクリームは創業当時からレシピをベースにコクがありながらも、後味はすっきり。パフェにした時、主役のフルーツを上手に引き立ててくれるのだ。季節のフルーツを使った期間限定パフェも登場するので、そちらも要チェック。

手間と愛情を込めて作る「ビーフシチュー」

ごろりとした具の入った「ビーフシチュー」。ポテト、にんじん、玉ねぎ、シャンピニオンのお野菜で甘みを出し、和牛バラ肉で旨味を引き立てる。食べ応えがあるのに重たくはなく、気づけば完食してしまう。

完成までには何日もかかるのだそう。「手間と時間がかかるからこそ愛着が湧く、自分にとってもちょっと特別なメニュー」だと、シェフの穴倉氏はビーフシチューの作り方を丁寧に教えてくれた。

「和牛バラ肉は美味しい反面、煮込むととても崩れやすいのです。形をそのままに、いかにしっかりと煮込み美味しいシチューに仕上げるのか。そこにはやはり、手間と時間が必要です。」

「まず、お肉と野菜を赤ワインで煮込みます。そうすることでお肉が柔らかくなり、同時に臭が抜けます。翌日、お肉を焼きお野菜をソテーし甘みを出す。3日目にデミグラスソースとトマトホール缶でじっくり煮込み、4日目にお肉を切り分けます。この全ての工程のひつつひとつに手を抜かず、丁寧に向き合うことで美味しいビーフシチューが完成します。手がかかるからこそ、私自身とても思い入れのあるメニューのひとつです。ぜひたくさんの方に食べて頂きたいですね」

肉の煮込み料理には、日本料理にはない西洋文化ならではの“ブレゼ”という調理法を用いる。これは肉をじっくり煮込むことで旨味をソースに出し、そのソースの旨味をふたたび肉に吸わせる作業のこと。そうすることでよりソースと肉とに一体感が生まれ、肉を食べた時に感じる食感や溢れ出る旨味も格段にアップする。最後にデミグラスソースと合わせるのは、王道のフレンチ料理とは少し違う、日本人に合う洋食、まさに資生堂パーラーが提唱する「ご飯にあう洋食」へと仕上げるためだ。

そんなビーフシチューの味わいを家でも楽しめるレトルトも発売されている。シチューのほかにも人気のカレーやスープも揃う。自分用やプレゼント、お土産にもおすすめ。

また、
2019年の12月には、オープン後初めて迎えるクリスマスには、スペシャルな食材を使い、食感とバランスにこだわったシェフ渾身の目でも楽しめるグラスシャンパン付きのコースが登場するそう。


●クリスマスメニュー 6,800円(税込)

カラスミの前菜やオマール海老のリゾット仕立て、皮目をカリカリに焼いたフランス産鴨肉など、クリスマスならではの食材を使い食感とバランスにもこだわったスペシャルコース。
赤、緑、白のクリスマスカラーとクリスマスガーデンをイメージし目でも楽しめるように
盛り付け。米粉のフォンダンショコラとベリーのデザートがあたたかいひと時を演出。

前菜:カラスミに包まれた白身魚のマリネ 生姜のジュレとマイクロハーブ
スープ:カリフラワーのブルーテ カレー風味
魚料理:オマールエビのポワレ クリアなスープ ド ポワソンと焼リゾット
肉料理:フランス産鴨肉のロースト エピスの香り
デザート:フォンダンショコラ ベリーのソース
コーヒー、グラスシャンパン付

自由な時間を美味しい食事とともに

最後に、資生堂パーラー 自由が丘店に来られるお客さまへ向けたメッセージを店長 髙橋氏にうかがった。

「資生堂パーラー 自由が丘店の特徴はやはり開放的なテラス席です。外が見えるテラス席で、自由なくつろぎの時間を、美味しい食事とともに過ごして下さい」

自由が丘へ訪れた際は、ぜひ、資生堂パーラー 自由が丘店へ足を運んでみては。特別な時間に、そうじゃない時にも、ここには素敵な空間とお料理が、そして多くの笑顔に出会える。

[box title=”店舗情報” box_color=”#c30d23″]店名:資生堂パーラー 自由が丘店

住所:東京都目黒区自由が丘1-4-10 quaranta1966 1F

営業時間:
11:00~21:00 (L.O.20:00)
※喫茶L.O.20:30

定休日:月曜日(祝日は営業)、年末年始
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本山智男
株式会社SweetsVillage 創業者。 3度の飯よりスイーツが好き。お菓子屋さんの取材を50件以上実施。様々なスイーツの企画にも携わり、スイーツの商品開発などにも携わる。