長く続けることって、
簡単じゃない。
日本にある老舗の和菓子屋さんは、
100年以上ものあいだ、
伝統ある味を受け継ぎながら
次の時代へ、その長い歴史を紡いでいる。

長く続けるための秘訣・・・。
それは、正しい答えがあらかじめ準備されているわけではなく、
模索しながら、ひたすら答えを探す日々を続けることでもある。
たどり着いた先に、必ず答えが見つかるとも限らない。
それでも、答えを探すその道中に、
大切なヒントが隠れていたりもする。
まるで、わたしたちが生きている人生ようだな。

大人になると、
「知らないことが恥ずかしい」って思ってしまって、
ついわからないことがあっても
質問できないことがよくある。
それに比べて子どもたちは、
わからないと、すぐに「なんで?」って聞くよね。
そんな素直な姿勢を見ていると、
自分も見習うべきなのかもしれないなって
思ったりするのです。

聞かれるたび思うのは、
答えをただ教えることが良いのではなく、
問いを生む力を育むこと、
その手助けを親がするべきなんじゃないかなってこと。

答えにたどり着くまでのその道のりに、
いくつものヒントが隠れていて、
子どもたち自らそのヒントを一つひとつ探り出して、
やっと答えにたどり着く。
その答えは、誰かが用意したものなんかじゃなく、
自分自身で導き出した、たった一つ、本当の答えになる。

少し前にちょっと面白い地球儀を買ってみた。
AR技術を駆使した最新の地球儀で、
国をタップすると、
その国の映像が流れたり。
スマホを当てると、
日本の何時には、
どの国が夜なのかを教えてくれたり。

子どもたちだけじゃなく、
大人までついつい夢中になってしまうほど
とっても面白い地球儀。
わたしたちが子どものころに
もしもこんな地球儀があったら、
絶対に欲しかったなって思うほど、ユニークで楽しい。

その地球儀を使って
パパは子どもたちに地理や歴史を教えてる。
地球儀が面白いから、
子どもたちもとっても楽しそう。
「ロシアは冬でも凍らない港を欲しがってたんだ」
「カサブランカには亡命する人たちが集まってた時期があるんだ」
そんなパパの教えに対し
子どもたちの質問はどんどん湧き上がり、止まらない。

「なんで凍らない港が欲しかったの?」
「亡命ってなあに?」
そんな質問にパパは、ただ答えを教えるのではなく、
「なんでだと思う?」って、
子どもたち自ら考えるな返事をするように意識している。

学校では、正しい答えを導き出す方法を教えることが普通。
でも、大人になって思うのは、
生きていくうえで、答えのないことってとても多いってこと。
人生は数学のように、必ずしも答えがあるわけじゃない。
だからこそ、問いを探して、考え、
自分の答えを見つけることが大切なんじゃないかって思う。

夫のスイーツチョイスとお茶の用意

もちもちの白の生地のなかに、舌触りのよいこしあんと、
秋ならではのほっくりとした栗の相性がとても良い。

甘さ控えめだから、あんこが苦手な方にもおすすめだ。

夫のスイーツメモ

一炉庵

1903年創業の老舗和菓子店『一炉庵』。
文京区の閑静な街中にいっそりと上品にたたずむその様子は、
決して目立つことはないにせよ、
老舗店ならではの凛とした、確かな存在感を放つ。
日本を代表する文豪、夏目漱石も好んで通っていたそう。

日本だからこそ味わうことのできる四季の素晴らしさを
お菓子を通して伝えて行きたい。
そんな想いから、なんと、1年を通して
400種類もの上生菓子を季節ごとに取り揃えている。
味はもちろん、見た目にも楽しめる美しく上品な和菓子の数々。
一炉庵で、日本の伝統ある和菓子の真髄に触れみてはいかがだろうか。

月丸

まるで白いどら焼きのような『月丸』は秋限定。
中には甘さ控えめのこしあんと、
ほっこり優しい栗が入ったシンプルな一品。

もちもちの生地と滑らかなあん、そこに栗が良いアクセントとなり
素朴ながらも素晴らしい三位一体を実現している。

よく合うお茶『抹茶』

優しい甘さの月丸には、程よい苦味の抹茶がぴったり。
まろやかな甘いお菓子を、抹茶がきりっと引き締める最高のペアリング。

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