自由が丘より徒歩3分、ちょっと珍しいお菓子を扱うお店「La Cialda(ラ・チャルダ)

La Cialda(ラ・チャルダ)はイタリアのトスカーナ地方の伝統菓子である“チャルダ”の専門店。本記事では、日本初のチャルダ専門店が提供する“チャルダ”、そしてチャルダの魅力を更に引き立てる“スプレッド”を紹介する。

開店のきっかけになった、魅力的なストーリー

La Cialda(ラ・チャルダ)を運営する株式会社オネストの代表である飯田氏は、La Cialda(ラ・チャルダ)を開店した理由の一つとして、「チャルダの背景にある魅力的なストーリーが日本では伝えられていない事がもったいないと思った」と語る。

チャルダ自体の紹介の前に、飯田氏がLa Cialda(ラ・チャルダ)を開店するきっかけとなった、“魅力的なストーリー”を紐解く。

チャルダは、両家の結びつきを象徴する祝い菓子

チャルダは、イタリア・トスカーナ地方に14世紀以前から伝わるお菓子。当時、トスカーナ州を収めていた貴族であるメディチ家が、婚礼の際に祝い菓子としてチャルダをふるまっていた。チャルダの焼き型は、片側が新郎・もう片側が新婦の家紋になっている。両家の家紋を合わせて焼き上げるチャルダは、両家の結びつきをを象徴する、とても縁起の良い祝い菓子なのだ。

キリスト教の布教活動と共に広がっていく

チャルダは、キリスト教の宣教師の布教活動と同時にヨーロッパに広がっていった。キリスト教徒の集まりであるミサでは、イエス・キリストの最後の晩餐にちなんで、パンとワインを配り、信徒はそれを拝領することで信仰を示す。このミサの時に、パンを焼く道具として、チャルダの焼き型が用いられ、ヨーロッパに広がっていった。

(写真:専用の焼き型でチャルダを調理する様子。焼き印の家紋が印象的。)

ワッフル・ゴーフルもチャルダが起源

キリスト教の布教活動とともに広がったチャルダであるが、フランスに伝わったものが、ゴーフルに。ベルギーに伝わったものがワッフルになったと言われている。現在では、ワッフル・ゴーフルの方が広く知られているが、実はその起源となっているのがチャルダなのだ。

La Cialda(ラ・チャルダ)のチャルダ

チャルダの持つ魅力的なストーリーをきっかけに、自由が丘に開店した「La Cialda(ラ・チャルダ)」。日本初のチャルダ専門店である同店の“チャルダ”を紹介する。

チャルダのフレーバーは2種類

La Cialda(ラ・チャルダ)で販売しているチャルダは、「プレーン」と「チーズ」の2種類。

2018年6月現在、Sサイズ180円・Lサイズ350円。

(Sサイズが直径12㎝、Lサイズが直径18㎝程の大きさ。)

素朴な飽きのこない味わい、プレーンチャルダ

生地に厳選した小麦粉やオーガニックのキビ糖を使用。自然なほんのりとした甘さで、素朴な飽きのこない味わい。濃厚なバターの香りとサクサクした食感が楽しいチャルダ。

チーズらしいクラスト感のある食感、チーズチャルダ

飯田氏の「チャルダを日常の生活に溶け込んだものにしたい」という想いから誕生したLa Cialda(ラ・チャルダ)のオリジナルレシピ。生地にたっぷりのチーズが練り込まれており、チーズの風味と塩気が絶妙にマッチした逸品。濃厚なチーズの香りとチーズらしいクラスト感のあるカリっとした食感で、プレーンとは一味違う美味しさに仕上がっている。スモークサーモンや生ハムと一緒に食べたり、食事寄りの食べ方も合いやすいチャルダ。

La Cialda(ラ・チャルダ)独自の製法で本場のサクッと感を表現

「サクッとした食感」が特徴のチャルダであるが、当初はこの食感に仕上げる事にとても苦労したそう。雨の少ないイタリアと全く同じ製法でチャルダを作ると、湿度が高い分どうしてもサクッとした食感に仕上がらなかった。試行錯誤を重ねた結果、焼成後の工程を何工程か増やす事によって、サクッとした食感に仕上がっているのだ。

 

(写真:出来立てのチャルダ。お店で毎日、チャルダを焼き上げている。)

スプレッドは、La Cialda(ラ・チャルダ)からの食べ方の“提案”

チャルダはそのまま食べてももちろん美味しいが、お店では、チャルダにサンドして食べる用スプレッドも一緒に販売している。

La Cialda(ラ・チャルダ)特製のスプレッドをチャルダにサンドして食べる事よって、チャルダのサクッとした食感・スプレッドのまろやかさの組み合わせを楽しめるのだ。


(写真:お店に陳列される9種類のスプレッド)

スプレッドの種類

定番の「ダブルベリージャム」や「リコッタドライフルーツ」、食事系の「パルメザン胡椒」や「ペコリーノバジル」等、常時9種類ほどのスプレッドが店頭に並べられている。

チャルダとの組み合わせも考慮すると、かなりの組み合わせがあり、お気に入りの組み合わせを発見するのも楽しい。

スプレッドは季節に合わせて種類が変わる。2018年6月現在では下記の9種類のスプレッドを取り扱っている。

・ダブルベリージャム

・バニラ アーモンド

・リコッタとドライフルーツ

・ピスタチオ

・パルメザン胡椒

・チョコレート

・ヘーゼルナッツ

・ペコリーノバジル

・レモンマスカルポーネ

店頭では、チャルダ2枚にスプレッドを挟んで食べる“スプレッドサンド”として購入することができ、値段は450円~(スプレッドの種類によって値段が変動。)

自宅用・贈答用として、小瓶に入った状態のスプレッドを購入することも可能だ。

「チャルダ合わせて更に美味しくなる」La Cialda(ラ・チャルダ)オリジナルのスプレッド

La Cialda(ラ・チャルダ)のスプレッドは、「チャルダと合わせてに更に美味しくなる」事を意識して開発されている。サクっとした食感のチャルダとスプレッドに使用されるクリームは、合わせる事が難しいが、ラ・チャルダ独自の製法でチャルダとの相性抜群のスプレッドに仕上げることができた。

おススメの組み合わせ

プレーンチャルダ+ペコリーノバジル

ペコリーノバジルは食事寄りの食べ方に合わせて、最近開発されたスプレッド。バジルの風味が強く印象に残るスプレッドです。写真はプレーンチャルダと組み合わせていますが、チーズチャルダとの組み合わせもおススメ。

チーズチャルダ+ダブルベリージャム

チーズ風味の生地が、ベリーの甘酸っぱさが交わることで、より深みのある味わいに。ワインに良く合いそうな味。

チャルダ・スプレッドに込められた飯田さんの想い

ラ・チャルダのチャルダやスプレッドは、「子供が安心して口に入れることができるお菓子を提供したい」という飯田氏の想いから、保存料無添加で作られている。
ラ・チャルダが店舗を構える自由が丘は、家族で済んでいる方が多い住宅街。子供連れで来店される方も多く、子供の口に入るものが安心・安全なのかどうかを気にされる方も多い。

飯田氏は「自由が丘に住む人がチャルダを買い、店内で少しお喋りしていく。そんな空間を作りたい」と語る。保存料無添加にこだわるのは、飯田さんの「地域住民に愛されるお店作り」に対するこだわりでもあったのだ。

La Cialda(ラ・チャルダ)の紹介

今回、ご紹介したチャルダ・スプレッドを取り扱っているLa Cialda(ラ・チャルダ)は、自由が丘にお店を構えるチャルダ専門店。お店の情報をもっと知りたい方はブランドストーリーをご覧ください。

 

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[box title=”お店情報” box_color=”#c30d23″]店名:La Cialda(ラ・チャルダ)

住所:東京都目黒区自由が丘1-25-9

定休日:無休

営業時間: 11:00〜19:00[/box] [gmap address=”東京都目黒区自由が丘1-25-9″]