小田急線と世田谷線の2駅が交差する豪徳寺。住宅街が多いこの街の商店街の中にFIKAFABRIKENはある。今回取材をしたタイミングは丁度、FIKAFABRIKENでスウェーデンの夏至祭を行う日取りだった為、店内では夏至祭の準備で大忙しであった。今回、クリスマスと並んで、スウェーデンスの二大行事と言われている、スウェーデンの夏至祭について特集を行う。
スウェーデンの夏至祭とは
北欧の夏は短い為、夏の到来を祝い、太陽が出てていることを感謝することが”夏至祭”といわれている。夏至祭は毎年6月19日から26日の間の、夏至に最も近い土曜日(ミッドソンマルダーゲン)とその前日の2日間が祝日になり盛大に祝われる。
夏至祭では、町の広場に草花で装飾された白樺のポールを立て(大きなもので20mを超える高さのものもあると言われている)、そのポールを中心に、夜通し弦楽器やアコーディオンの演奏に合わせ、老若男女問わず、みんなで手をつなぎ、輪になってダンスを行ったり歌ったりする。
スウェーデン国内各地で行われる夏至祭の中でも、ダーラナ地方のレックサンドの夏至祭が特に有名で、会場には毎年2万人ほどの人が参加するとのこと。地元の人たちが民族衣装を着飾ったり、花の冠をかぶりながらダンスを楽しむ夏至祭は、世界各地から観光客が訪れるイベントである。
また、スウェーデンの人はこの時期に合わせて休みをとる人も多く、家族と別荘で夏至祭を楽しむことも多い。
夏至祭の食事
スウェーデンの夏至祭はミッドサマーランチとも呼ばれており、ダンスを楽しむだけではなく、ダンスの後には料理をみんなで囲んで食事が始まる。ディルと呼ばれている香草を入れて茹でたポテトやマリネにしたニシン(玉ねぎやにんにく、トマト、マスタードソースなどと共に漬け込まれていることが多い)、そして食後に夏に初採れしたイチゴが振舞われる(イチゴの以外にブルーベリーやラズベリーなどのベリー系が振舞われることもある)。
夏至祭のアルコール
ビールなども振舞われるが、シュナプスというアルコール度数の強いお酒が一般的である。「スコール(乾杯)」という掛け声とともに片手に持ったシュナプスを一気飲みする。
かつてバイキングの時代では、このシュナプスを一気飲みする時に目をつぶってしまったり、一気飲みできなかったら、首を切られてしまったとのこと。
その為、現在でも男性陣がシュナプスを飲むときは、一気飲みをしなければならず、こと夏至祭において、成人男性はこのシュナプスを平均して8杯から15杯程度飲むと言われている。
夏至祭の花冠
夏至祭のイベントの一つとして女性に人気を博しているものがこの花冠である。この花冠は季節の草花で手作りされており、夏至祭の前日に7種類程の草花を摘み作られる。その草花を枕の下に置いて寝ると、夢の中で結婚する男性が現れるという言い伝えがあるとのこと。
FIKAFABRIKENの紹介
今回、ご紹介したスウェーデンの夏至祭をはじめFIKAFABRIKENでは、数多くのスウェーデン伝統の焼き菓子を提供している。FIKAという時間を楽しむのは勿論、スウェーデンの文化に触れることのできるお店。こちらのお店の情報をもっと知りたい方は、ブランドストーリーをご覧ください。
[box title=”お店情報” box_color=”#4169E1″]店名:FIKA FABRIKEN(フィーカ ファブリケン)
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-22-3
定休日:月曜日、火曜日、水曜日
営業時間: 11:00〜19:00[/box]
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