春の訪れを告げる
ブロンディールのフレジェ。
苺、クレーム・ムースリーヌ、
アーモンド生地の三位一体。
今年もこのフレジェの季節がやってきた。

息子はこの春、
小学生になる。
そんな息子のもとへ
おじいちゃんから大きな荷物が届いた。
新しいランドセルだ。
嬉しそうに箱を開け、
ランドセルを背負ってみせて、
「学校にいったらお勉強できるね。楽しみ!」って
笑顔でいっぱいの息子の表情に、
わたしたちまで嬉しくなった。
「なんかドキドキしてきた」
お友だちや先生、新しい教室。
春になると、なにもかもが
初めてのことばかりになるんだよね。

あっというまに
大人になっちゃうんだな。
瞬きしているあいだに、
もうすっかりその身体は大きくなって、
気づけばわたしたちのもとから巣立っていく。

はしゃいで車の通る道路へ
駆け出したこともあった。
お友だちと喧嘩して、
泣いて帰ってきたこともあったな。
いたずらしてママに怒られて
丸一日すねてたことも。
あのときは心配して
めいっぱい怒って、
わたしはもうくたくたで。
この先ちゃんと、子育てできるのかなって
不安になっちゃったけど。
今思い出してみると、
なんだか全てが一瞬のことだったような、
ちょっぴり愛おしいような気もしてくる。
もうあの時間は
2度と返ってこないんだよね、って。

春になり、息子は新しい環境で
きっと最初は緊張するんだろうな。
ちょっとずつそれにも慣れてくると、
お友だちもできたりなんかして。
そしたら、
楽しいことがたくさんあるんだろうな。
でも、喧嘩したり、いたずらしたり、
先生に怒られたりもするかもしれない。
パパやママも、
小学校のときはそうだったよ。
そんなときはね、
はじめのころを思い出して、
少し立ち止まってみて。
失敗して、たとえ落ち込んでも、
それは決して悪いことじゃなくて、
そうやってみんな学んでいくんだよ
ってことを、パパとママから
息子に伝えようねって
今日、話してたんだ。

今日のおやつは
ブロンディールのフレジェにした。
フレジェを食べるたび、
まるですぐそこに
春があるように感じる。
春になったら、息子は
モスグリーンのランドセルを
小さな背中に背負って、
新しい一歩を踏み出す。
このランドセルを
背負わなくなるとき、
息子の背中は今よりうんと
大きくなっているんだよね。
そのときになっても、
今のこのドキドキする気持ちを
どうか忘れないでいてほしいな。

パパとママもだね。
初心の気持ちを
いつまでも忘れず、
思いやりと素直さを
大切にしなくちゃ。

夫のスイーツチョイスとお茶の用意

ブロンディールで春のみ登場するフレジェ。
甘酸っぱい苺と濃厚なクリーム、
香ばしいアーモンド生地の絶妙なハーモニーは、
一度食べると虜になってしまうほど魅力的。
品のある美しい断面にも思わずうっとり。
キルシュという、さくらんぼのリキュールが
後味に大人な余韻を漂わせる。
お酒とのペアリングもおすすめ。

夫のスイーツメモ

BLONDIR(ブロンディール)

15歳から洋菓子店でアルバイトをはじめ、
その後、国内のパティスリーやレストラン、
洋菓子の本場フランスでも腕を磨いた藤原和彦氏。
同氏が、2004年に自身の店として立ち上げたのが
『BLONDIR(ブロンディール )』だ。
多くのファンに愛され、
早ければ午前中に全てのケーキが
完売してしまう日もあるのだとか。
店内のショーケースには
洗練された美しいケーキが上品に並び、
思わず目を奪われてしまう。
「必ずまた来よう」と誰しもが思うほど、
特別な魅力と、確かな存在感を併せ持つ
ブロンディール。
駅から少し距離はあるものの、歩く価値あり。

フレジェ

苺の確かな存在感を味わえるフレジェは、
まさに、苺が主役のケーキ。
こっくり濃厚なクレーム・ムースリーヌと、
程よい食感のアーモンドの生地、
そして肝心の苺は、敢えて
甘さ控えめの酸味の強いものを使用。
すると、後味はさっぱりとして、
クリームのコクがより引き立ち、
全体のバランスが整うのだとか。
新しい生活が始まる季節ぴったりな
心地の良いフレジェ。
ぜひ一度、ご賞味あれ。

よく合うお茶

フレジェの魅力をより引き立てるには、
中煎り珈琲がおすすめ。
苦味、甘味、酸味のバランスの取れた中煎り珈琲は、
日本人に広く親しまれるスタンダートな味わいが特徴。
好みによって砂糖やミルクを加えてもOK。

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