幸せな牛のミルクがたっぷり入った濃厚ぷりん

岩手県下閉伊郡にある”なかほら牧場”。この牧場では、一年中、昼も夜も山地(やまち)酪農で牛を飼育している。

引用:なかほら牧場.https://nakahora-bokujou.jp/

牛の放牧シーンは、牛乳のパッケージなどでよく見かけることも多いだろう。しかし、この様な放牧酪農は日本では極めて珍しい光景なのだと言う。”幸せなウシから、おいしくて健やかな牛乳”というコンセプトで、育てられたなかほら牧場の牛のミルクは一線を画する。今回は、そんななかほら牧場の牛乳を特集する。

身動きが取れない日本の牛たち

朝ごはん、給食、料理など、牛乳は日本人の生活には欠かせないものになっている。牛乳は牛のおっぱいから搾られる。牛は、子牛の成長のために、ミルクを出し、人間はそれを分けてもらっているのだ。
多くの人がイメージする牧場は、放牧されのほほんと暮らしている牛ではないだろうか。


引用:なかほら牧場.https://nakahora-bokujou.jp/

日本では、放牧を行なっているところは酪農場はほとんどない。
どの様に飼育されているのかと言うと、ほとんどの牧場では、牛舎で飼われている。一頭一坪にも満たないスペースに押し込まれ、首を固定され縄で繋がれている。自由に歩き回る広さはないのが現実である。ほとんど運動もできずに、輸入トウモロコシ主体の配合飼料をたくさん食べ続ける牛は、からだがおかしくなっていく。そして、牛乳の出が悪くなった牛は、すぐに食肉用の牛として出荷される。空を見上げることもなく、自然の草を食べることもなく、そこで一生を終えてしまうのである。
この様な密飼いが基本であり、いわば酪農の工業化である。無駄が多く非効率な放牧など論外なのである。

日本では珍しい山地(やまち)酪農

酪農の工業化が進む中、なかほら牧場が選んだ、24時間365日放牧の山地(やまち)酪農は非常に珍しい酪農のスタイルだが、海外に比べて広い平地が少ない日本にとっては、うってつけの酪農ともいえるのである。

牛の幸せは安心安全で美味しい牛乳ができる

なかほら牧場が自然放牧にこだわるのは、それが自然の摂理にかなっているから、草食の牛に、青々とした草を食べさせ、狭い牛舎につなぐのではなく、青空の下で自由気ままに過ごさせたい。
自然の摂理を優先すれば、牛の幸せに行き着く。牛が幸せであって初めて、すこやかで美味しい牛乳を分けてもらえると考えている。
近代酪農が登場する前の酪農は、なかほら牧場と同じように、牛を放牧して、草を食べさせるものだった。牛の成長も健康も、自然に任せるということ。しかし、そのような酪農では、近代酪農にが求める搾乳量にならない。

もしも、どの牧場でもなかほら牧場のように牛を育てていたら、スーパーの牛乳の数も減り、値段も高くなる。どれを買うかは、牛乳を買う人が決めることであるが、空を見上げることもなく、草を食べることもなく暮らしている幸せではない牛の牛乳を飲みたいと思うだろうか。
こだわりの濃厚かつさっぱりした牛乳
なかほら牧場の牛乳は720mlで1,188円と普通の牛乳の何倍もするが、牛乳が嫌いな人でも一度は飲んでみる価値のある牛乳である。幸せな牛のミルクはとても風味がよく濃厚、しかし、後味はさっぱりとしており、牛乳とは思えないほどだ。

なかほら牧場の牛乳ぷりん

そんななかほら牧場の牛乳をふんだんに使った牛乳ぷりんはこちら。

なかほら牧場のミルクの風味が活かされたカスタードぷりんになっている。生地はとてもやわらかく、市販の固いプリンとはかなり違う。


なかほら牧場のカスタードぷりんは、カラメルシロップは入れずに放し飼いの卵と牛乳を主張させる。そして有機栽培のアガベシロップで甘みを加えている。ベースとなる牛乳がノンストレスな放牧ミルクのため、牛乳以外の素材もオーガニックや無添加にこだわっているのだという。

種類は、カスタード、ほうじ茶、チョコレートの牛乳の凡味をベースとしつつも、それぞれのフレーバーに合った仕上がりになっている。
チョコレートはビターなチョコレート味でキリッとさせ、カスタードのほんのりした甘さとは対照的。ほうじ茶は、静岡県の善光園の「自然栽培ほうじ茶」を使用。ほうじ茶の優しい香りが生かされている。

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なかほら牧場の紹介

いかがだっただろうか。なかほら牧場のプリンは通販でも東京や名古屋の店舗でも購入できる。ぜひ、一度食べてみてはいかがだろうか。

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お店情報
店名:なかほら牧場 松屋・銀座店

住所:東京都中央区銀座3-6-1

定休日:不定休

営業時間:10:00~20:00

お店情報
店名:なかほら牧場 名古屋店

住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下2階

定休日:なし

営業時間:10:00~20:00

牧場情報
企業名:中洞牧場

住所:岩手県下閉伊郡岩泉町上有芸水堀287

本山智男
株式会社SweetsVillage 創業者。 3度の飯よりスイーツが好き。お菓子屋さんの取材を50件以上実施。様々なスイーツの企画にも携わり、スイーツの商品開発などにも携わる。