毎日変わるジェラートをブリオッシュに挟んで|自由が丘 ジェラート専門店 Ami Cono(アミコーノ)

自由が丘の南口 マリ・クレール通りを過ぎ、小さな丘の見えるところにお店を構える”Ami Cono(アミコーノ)”。ジェラートを専門に取り扱っているアミコーノの中でも日本でも珍しいメニュー「ジェラバーガー」。ヨーロッパのパンである大きなブリオッシュに挟まれたジェラートは今にも出てきそうなほど大胆に入っている。今回はジェラート専門店アミコーノのジェラバーガーを特集した。

ジェラートとバーガーを合わせたジェラバーガーとは

ジェラバーガーとは、ジェラートにブリオッシュを挟んで食べるバーガーのようなもので「ブリオッシュ・コン・ジェラート」と呼ばれるもの。ブリオッシュは、発症はフランス。フランスパンとは違い、水の代わりに牛乳やバターと卵を多く使い口当たりを軽くした菓子パンのようなもの。フランス王妃であるマリー・アントワネットが言った「パンが食べられないのならお菓子を食べれば良いのに」の「お菓子」がブリオッシュのこと。
厚めのブリオッシュにジェラートを挟み込んだもので、日本の文化にもなく見た目は食べにくそうなのですが、イタリアでは朝食・昼食で当たり前に食べられている。

ジェラバーガーの写真

自由が丘 ジェラート専門店”Ami Cono(アミコーノ)”

自由が丘にあるジェラート専門店”Ami Cono(アミコーノ)”。アミコは、イタリア語で、「友達」という意味で、コーノはイタリア語で「コーン」。アミコーノは、アミコとコーノを組み合わせた造語である。アミコーノオーナー 井上氏は、「お客様、お客様同士が友達になれるように」という想いからこの名前にした。

「もともとはカフェを開業したいと思っていました。ただ、普通のカフェでは経営的に厳しいのではないかと思っていました。他のお店とは”違ったところ”をどう作るか。そう言った考えのもと出会ったのがジェラートでした。ジェラートやアイスを嫌いな人はほとんどいないからカフェとしての特徴としてはとてもいいんじゃないかと思ったのです。」

そこから、独立してお店をもつという目的のために、イタリアへジェラートの修行に行くことに。大きなジェラート屋に修行に行くことも悩んだものの、選んだのは個人でやっているジェラート屋。そこのジェラートに惚れ込んだことも一つの理由である。

毎日変わるジェラートのフレーバー

「イタリアでは、栄えている街が転々としていて、各街に市場があります。修行の際、フィレンツェの小さな街の市場で師匠と買い出しに出ていました。そこで、美味しそうなフルーツを見つけると、それをジェラートに入れて作るわけです。そう言った旬や季節を表現できることはとても楽しいし、日本では価値のあることなんじゃないかって感じていました。」

日本では、技術が進み通年でいちごが食べれたり、バナナが食べれたりする。食べ物があると豊かな気持ちになれるが、やはり”旬”を感じれることは”季節”を感じれることと同義。その時々で、取れるものを食べることこそが人にとって大切なことではないかと、イタリアの修行時代で気づいたそう。修行を終え自由が丘でジェラート専門店を開業。

「イタリア時代で培ったことは日本でもやっていて、毎日美味しそうな旬なものを探しに行っています。だから、アミコーノのジェラートは毎日フレーバーが違っています。」

昨日あったチョコ味は今日あるとは限らない、けれど毎日違う味を楽しみに通う常連のお客様もいるそうだ。

「オススメはどれですか?と聞かれるのですが、毎日フレーバーが違うので答えずらいのです(笑)。ただ、ジェラートも作りたてが一番美味しいので、いつも出来立てのものをオススメしています。」
アミコーノのジェラートは毎日都度作っており、作り置きは一切ない。そういった、職人としてのこだわりもアミコーノの特徴とも言える。

Ami Cono(アミコーノ)のジェラバーガー

そんなアミコーノのジェラバーガーはこちら。

ジェラートはシングルとダブルが選ぶことができ、お好みのジェラートを選択する仕組みだ。ブリオッシュは、自由が丘のお付き合いのあるパン屋に作ってもらったもの。2店舗の違う種類のブリオッシュを取り扱っており、日によってブリオッシュの味も変化がある。種類は、米粉のぎっしりしたパンとふわふわしたパン。ブリオッシュは、当然ジェラートに合うかどうか厳選している。

 

ブリオッシュは、注文が入るとトースターで焼いて、カリッとさせてからジェラートを挟む。あったかいパンと冷たいジェラートが絶妙に合わさってとても美味しい。
「やっぱりコーンを店頭で焼いているのでコーンをお客様は頼みがちですが、ジェラバーガーもとても自信を持った一品です。チョコレートやミルク、ピーナッツ系のジェラートとの組み合わせがとても美味しいです。」

今回、注文させていただいたのが「ピーナッツとチェリー味」のジェラートをダブルで挟んだジェラバーガー。ふわふわの生地に徐々にジェラートが溶けてしっとりしていきます。しっとりとしたパンを一かじりすると染み込んだジェラートが口の中に広がっていきとても美味しい。

アミコーノのジェラートはやわからい食感で、何と言っても味がしっかりしている。落花生が染み込んだパンはピーナツバターサンドぐらいピーナツの風味が出ている。特に果物系のジェラートはオススメで、果物の味がジェラートの中で際立つ。今回食べた、チェリーの風味は甘酸っぱく、非常に香りが良い。ジェラートを食べていると、スーパーで売っているチェリーは風味が消えてしまっていることに気づくのだ。”旬”を食べるということは本来の果物の味を味わうことだと気づかせてくれるジェラートだと言っても過言ではない。

 

 

自由が丘ジェラート専門店 Ami Cono(アミコーノ)住所

お店情報
店名:Ami Cono (アミコーノ)

住所:東京都世田谷区奥沢5-27-9

定休日:火曜日

営業時間: 11:00〜19:00

本山智男
株式会社SweetsVillage 創業者。 3度の飯よりスイーツが好き。お菓子屋さんの取材を50件以上実施。様々なスイーツの企画にも携わり、スイーツの商品開発などにも携わる。

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