「大師巻」って?幻とも言われるおかきが人気の老舗米菓店「堂本」

神奈川県でしか直接手に入れることができない「堂本」の米菓。大人気なため入手困難とも言われ、一部では幻のお菓子とまで言われています。今回は、神奈川県に認められた、明治時代から川崎の街で作られてきた堂本の歴史や人気の秘密、お取り寄せ情報をたっぷりとご紹介していきましょう。

堂本はどんなお店?何が人気なの?

堂本製菓株式会社は明治42年に、初代堂本六左衛門氏が米菓製造販売業を創業したことからはじまります。その後2代目によって現在の本拠地である神奈川県川崎市に移転し、3代目で堂本製菓株式会社に社名が変更されました。
そして2006年に現在の4代目である堂本典子氏が会社を引継ぎ、2009年には創業100周年を迎えています。
堂本は直売所が川崎市内に2つと、販売委託先として京急百貨店と川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアム ギフトコーナー内にて一部商品を取り扱っています。今は川崎市を中心とした神奈川県内でしか直接購入できないため、県外でも買えるようになると良いですね。

川崎の街に根付いた堂本では様々な取り組みをしていますが、中でもプロサッカーチームの川崎フロンターレやプロバスケットボールチームの川崎ブレイブサンダースが地元でホームゲームを行う際は自社の商品をブースにて販売し、試合を盛り上げているそう。地元愛を感じますね。なお、川崎ブレイブサンダースの物販ではチームとのコラボパッケージとして「大師巻の中味」を販売しています。

堂本の米菓はその美味しさから大変人気があり、直売所では行列が、通信販売は1年待ちが当たり前なんだそう。そんなに人気のおせんべいだと余計に食べたくなってしまいますね。
そんな堂本で代表的な米菓であり幻のせんべいと言われるのが「大師巻」です。2014年に神奈川県の指定銘菓に認定され、2019年にはかながわ名産100選にも選ばれたこの米菓は、手造りのため販売数に限界があり、また大人気故に大変手に入りにくいようです。

堂本の人気商品3選をご紹介!

堂本では種類豊富な米菓を取り揃えています。大人気の大師巻、定番の本手焼や庄内焼・磯じまん等ももちろん美味しいですが、変わり種の黒胡椒やマヨネーズを使った煎餅も外せません。
中でも本格香辛料を使ったスリランカカレー煎餅は、スリランカへ嫁いだ4代目の娘さんに煎餅屋である堂本として何かできないかと考案されたものなんだそう。たっぷりの愛情が感じられるおせんべいとなっています。

ここでは、そんな数ある堂本の米菓の中から人気の商品を3つピックアップして詳しくご紹介していきます。

大師巻

堂本で圧倒的な人気を誇り、神奈川銘菓としても認定されている「大師巻」。さくっとしたおかきに大きな海苔が巻かれています。その見た目は、黒い袈裟をまとったお大師様の姿を見立てて作ったそう。なんとひとつひとつ手造りだそうです。
大師巻は軽い食感のおかきとパリパリの海苔のハーモニーが絶品。味は2種類、【醤油】と【塩】から選べ、醤油は堂本に代々伝わる甘辛い味が、塩は海苔の風味が引き立つさっぱりとした味が楽しめますよ。口コミで「並んだ甲斐があった!」「予約待ちなのも納得」と言われる堂本の大師巻、食べてみる価値ありです!

商品名 大師巻 3本(塩・醤油)
値段  税込171円

商品名 大師巻 15本(塩・醤油)
値段  税込810円

黒胡椒

大師巻以外の米菓で人気No.1の堂本の「黒胡椒」は、胡椒の風味や辛味を存分に感じられる小さいサイズのおせんべいです。隠し味のガーリックもまた味の決め手となっています。胡椒のぴりっとした辛さはお酒のおつまみにも最適で、特にビールとの相性は抜群です。一度食べたら癖になる人も多いんだとか。また、胡椒が強めですが子どものおやつとしても人気なようです。大人から子供まで楽しめるおせんべいとなっていますよ。

商品名 黒胡椒(50g)
値段  税込162円

本手焼【醤油】

大師巻を除く堂本の米菓人気ランキング2位の「本手焼 醤油」。堅焼きタイプのこのおせんべいは醤油の香りが引き立っています。国産のうるち米に醤油・塩のみを使ったシンプルなものですが、その素朴な味わいがたまりません。
なお、本手焼には醤油味の他に胡麻を加えた本手焼【胡麻】もあり、こちらは胡麻の香ばしさを楽しめます。
堂本で定番のおせんべいの味、ぜひ食べてみて下さいね。

商品名 本手焼【醤油】1枚
値段  130円

堂本のお菓子は通販/お取り寄せできる?

堂本の米菓は神奈川にある直営店と、取扱先で直接購入可能なほか、堂本公式HPにて通販することも可能です。有名な大師巻きは3本から、定番の本手焼は1枚から購入可能です。

堂本の通信販売では翌年分までの受注予約販売のをしていますが、現在2021年度分は既に全商品完売となっています。そして次回の予約開始時期ですが、2021年1月4日10:00より2022年分の販売がスタートします。販売開始時はアクセスが集中するため繋がりにくいようなので、根気強く挑戦することが大切です。ぜひ何度もチャレンジして堂本の米菓をゲットして下さいね。

なお、堂本の大師巻はその人気から模造品や高額の転売などがあるようです。必ず正規のサイトで購入するようにし、転売品を購入しないようにしましょう。商品パッケージに「堂本」または「堂本製菓株式会社」と記載のないものは本物ではないので、注意して下さい。

堂本の直営店舗情報とアクセス方法

堂本には直営店舗が2つあり、どちらも川崎市内に位置しています。2店舗共当日分は午前中に完売してしまう事も多いようで、お歳暮やお彼岸、お年賀などのイベント時期にはより混雑するとのことです。
さらに購入の個数制限もないため、並んでいても売り切れて買えないことも。特に7・8月、11~1月は開店前から並んでも手に入らないこともあるんだとか。なので時間に余裕をもって、早めに訪れるようにしたり、繁忙期ではない平日の午前中などに行くことをおすすめします!

次に各店舗情報ですが、まず堂本 元木本店の営業時間は9:00~17:00で、日曜祝日と年末年始がお休みになります。場所はJR川崎駅から徒歩約15分です。なお、駐車場はありますが現在行列の待ちスペースとして使われているため、駐車できません。近くのコインパーキング(駐車割引サービスはありません)を利用するなどして路上駐車をしないようにしましょう。

そして堂本 アトレ川崎店ですが、こちらは10:00~21:00まで営業しており、定休日はアトレ川崎と同じです。JR川崎駅の構内にあるアトレ川崎の1F、みずほ銀行ATM横に店舗があります。バスターミナルからもすぐなので、アクセスが良いですよ。また、アトレ川崎には有料の併設駐車場も完備されているので車でも行くことが可能です。

明治時代から続く老舗店「堂本」。丁寧にひとつひとつ造られた堂本の米菓は、食べる毎に職人さんの思いが伝わってくるようです。大人気なためなかなか手に入れることが難しいですが、店舗やネットショッピングを利用して待ってでも是非一度食べてほしいなと思います。

店舗情報
店名:堂本 元木本店
住所:神奈川県川崎市川崎区元木一丁目二番地四号
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜・祝日・年末年始
店舗情報
店名:堂本 アトレ川崎店
住所神奈川県川崎市川崎区駅前本町26-1アトレ川崎1階
営業時間:10:00~21:00
定休日:アトレ川崎に準ずる