宮内庁御用達!400年の伝統を守る奈良「黒川本家」の本葛菓子
和菓子や料理に欠かすことのできない食材、「葛粉」。
その原料や製法をご存知でしょうか?
奈良で400年の歴史を誇る「黒川本家」は、葛粉の中でも希少な「吉野本葛」を作る老舗です。
その品質の高さから、明治時代より宮内庁御用達の品として納められ、かの昭和天皇にも愛されました。
今回は、吉野本葛を使った黒川本家の絶品和スイーツの数々、店舗情報、通販についてなど、その魅力をたっぷりとご紹介してまいります!
京都奈良振り返り 奈良編⑥
休憩編🧎♀️歩き疲れて吉野本葛 黒川本家さんへ
吉野葛を使った葛餅、葛餅ぜんざい、葛切り
柔らかくつるりとした喉越しが爽やかで
和スイーツの苦手な子供たちも大絶賛!
どれも美味しくて、歩き疲れた体に爽やかな甘さが滲みました🥰 pic.twitter.com/dBxrUwb9kA— よっぴー🌺 (@travelmama_y) September 23, 2020
「黒川本家」とは?
黒川本家の創業は、江戸初期1615年。
以来、当時とほぼ変わらない製法で、純良・高品質な「吉野本葛」の味を今も守り続けています。
吉野本葛は、まず山方と呼ばれる葛堀り専門の職人たちが、山奥から原料となる葛根を掘り起こしてくることから始まり、12月から3月の極寒の時季にだけ仕込まれます。
一般的な葛粉がサツマイモやジャガイモのデンプンを混合したものであるのに対し、吉野本葛は葛デンプンのみ100%。高級和菓子や懐石料理に欠かせない貴重な材料となります。
また、無添加の自然食品でもあり健康食品でもあることから、明治初期になると黒川本家の吉野本葛は宮内庁御用達となり、昭和天皇も葛湯を愛飲されていたそうです。
そして、葛の使い方や美味しさをより多くの人々へ知ってもらおうと、奈良の食と生活文化の発信地、東大寺門前「夢風ひろば」に黒川本家直営のレストランをオープンしました。
葛餅や葛きりなど和スイーツはもちろんのこと、吉野本葛を使ったパスタや葛あんかけ丼、葛ブラマンジェなど、ここでしか味わえない斬新なメニューが揃います。
黒川本家の『本葛入り生パスタ』。美しくて、美味しかったです。
(2014年8月8日撮影)#奈良 #東大寺 #夢風ひろば pic.twitter.com/bpk3OnBuqT— 奈良研究家 (@oribejun) March 3, 2018
「黒川本家」の人気メニューは?
黒川本家では、最高級の吉野本葛を使った商品、メニューが数多く取り揃えられていますが、その中でも特に人気のものは、一体どれでしょうか?早速、ご紹介してまいります!
吉野本葛餅
黒川本家の看板商品といえば、やはり「吉野本葛餅」でしょう。
独特の香りを持つ黒川本家自慢の本葛を、熱湯でじっくりと練り上げ、砂糖などを加えることで、ツヤも弾力もあるむっちり滑らかな葛餅が生まれます。
黒蜜ときな粉をたっぷりと絡めて、お召し上がりください。
東大寺門前「夢風ひろば」のレストランでは、出来立ての味を楽しんでもらうため、なんと葛粉から作っているそうです。
また、贈答用には気品あふれる木箱入りの詰め合わせがオススメです。
秋は来ぬ うしろの山の葛の葉に
うらさびしくも なりにけるかな
(谷崎潤一郎)
葛城市「葛」繋がりで1品✨
友人宅で、葛餅(黒川本家)のおもてなしをうけました🍵#吉野本葛 #奈良土産 pic.twitter.com/1FKZvUqSoR— 銀河鉄道 (@Akazukin_Manner) September 24, 2019
本葛ぜんざい
黒砂糖でふっくらと炊き上げた大粒の北海道産小豆大納言のぜんざいに、吉野本葛と胡麻で練り上げたコシのある胡麻豆腐が入った黒川本家の「本葛ぜんざい」。
ぜんざいのトッピングとしては珍しい胡麻豆腐ですが、これが濃厚で絶品なんです!ほのかな甘味と本葛がもたらす歯切れの良さ、柔らかな舌触りがたまりません。
夏は冷やして、冬はあたためて、美味しい糖分補給をしちゃいましょう。
黒川本家の本葛ぜんざいは、上質な手土産としてはもちろん、夢風ひろばのレストランでも一年を通して大人気のメニューとなっています。
そして黒川本家さんで葛きりぜんざい^_^
もちもち美味しい平日でもお客さんいてホッとした pic.twitter.com/77qECngHzK
— ゆい (@kodomono_mani3) August 25, 2020
葛きり
つるんとした喉越しが特徴の「葛きり」は、甘味にも良し、料理にも良し。
黒川本家の葛きりも、口の中でとろける優しい食感が堪らない逸品。自家製黒蜜との相性も抜群で、つるつると思わずノンストップで食べ切ってしまう美味しさです。
こちらも葛餅と同様に、夢風ひろばのレストランでは葛粉から作っているそうです。
うだるような暑さの夏日に、爽やかな甘味と清涼感をくれる黒川本家の葛きり。ぜひ、お試しくださいね!
吉野本葛黒川本家さんの『葛切』
つるっとしたのど越しの葛切と、葛が入った桜の形の干菓子がセット✨
葛切の蜜は甘すぎずとても美味しい一品😆💕#和菓子 #奈良県#吉野本葛黒川本家 #葛切 pic.twitter.com/t5TAcshgXa— ⋆·̩͙۞ᴀᴋᴀʀɪ☽·̩͙⋆ (@wagashimeguri) September 13, 2016
吉野本葛
黒川本家では、ここまで紹介してきました本葛を使った商品のほか、葛粉そのものの「吉野本葛」も袋入り・箱入りで販売されています。
豊かな風味、粘り、ツヤ、透明感。どれを取っても最高峰の黒川本家の本葛は、有名和菓子店や老舗料亭などでも使われる一級品です。
葛湯にして飲んでみたり、自作の和菓子や料理へ使ってみたりと、本物の味をご自宅でも気軽にお楽しみいただけます。
「黒川本家」通販は?
黒川本家の公式ウェブサイトには、オンラインショップは開設されていませんが、「婦人画報」のオンラインショップより、黒川本家の商品のお取り寄せが可能となっています。(こちらでの取り扱い商品は、「吉野本葛もち詰め合わせ(6個入り)」のみとなります。)
また、奈良にあるカフェ&雑貨店「くるみの木」のオンラインショップでは、黒川本家の「吉野本葛」を販売しています。
【婦人画報のお取り寄せ】
https://fujingaho.ringbell.co.jp/shop/b/bkurokawahonke/
【くるみの木】
https://kuruminoki.shop-pro.jp/?pid=69728450
吉野本葛 黒川本家さん(@HonkeKurokawa)の宝箱開封!!!いやちょっと待って、これはやばい!食べる直前に少し冷やして盛り付け時、スプーンで掬う時の弾力とぷるっぷる感が半端ない!!黒蜜ときな粉でシンプルなのにこの食感とおいしさ…やはり吉野本葛おそるべし!!!最高✨もう1箱買うべきだった! pic.twitter.com/BEn8vFp0sH
— まのまる (@manohachi) July 17, 2020
「黒川本家」店舗情報
黒川本家の本店は、近鉄大阪線「榛原駅」よりバスで15分、バス停「大宇陀」より徒歩3分。
東大寺前店は、近鉄奈良線「奈良駅」より徒歩12分。東大寺門前「夢風ひろば」内にあります。
どちらの店舗でも、お持ち帰り用の吉野本葛餅や本葛ぜんざいなど商品の販売があります。
その他、黒川本家の詳しい情報は、公式ウェブサイト、SNSおよび「夢風ひろば」のウェブサイト等をご確認ください。
目的のお店その1。吉野本葛、黒川本家。一応許可得て写真撮ってます。雰囲気が重厚でちょっと勇気要ったw pic.twitter.com/dm7gqXootB
— もっQ(ぐれみ)@FF14 (@ronegray) November 30, 2020
住所:奈良県宇陀市大宇陀区上新1921
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定休
住所:奈良県奈良市春日野町16 夢風ひろば内
営業時間:11:00〜19:00(L.O. 18:00)
定休日:不定休