創業1755年老舗「俵屋吉富」が京都人たちに愛され続けるその京菓子愛!

京都にたくさんある和菓子屋のなかでも「俵屋吉富」は創業1755年という老舗中の老舗です。
味にこだわる京都の人が認める和菓子屋「俵屋吉富」は『常にいい菓子を求め、菓子道に励むこと』を社是にしており、水や小豆や砂糖といった素材を誠実に吟味し、京菓子作りと日々向き合う和菓子屋さんです。
はんなりとした色を添える京菓子の魅力を現代に伝える「俵屋吉富」の魅力と、おすすめのお菓子をご案内いたします。
お酒平気なら俵屋吉富さんの舞妓ちゃんボンボンもすごく女の子へのお土産としてオススメ。かんわゆい。駅でも買えるけど、場所や季節によってデザインが微妙に違うぞ! pic.twitter.com/SLRU1EUrKL
— 三明 (@miake021) 2017年5月8日
目次
京都の老舗和菓子屋「俵屋吉富」はどんなお店?
京都御苑の近く、上京区室町通りに店舗を構える1755年創業の俵屋吉富。
歴史
俵屋惣兵衛が澤屋播磨御菓子司に奉公して相続したのが俵屋吉富の始まりだそう。御所から澤屋播磨一房という名を賜り、大正時代に俵屋吉富という屋号に改めています。現在は宮内庁や各寺社の御用達になっています。
お菓子やこだわり
関東の生菓子は色彩がはっきりして個性的なものが多いのとは対照的に、京菓子は形や色合いが抽象的で、その独特の表現には物語があります。
俵屋吉富の京菓子は味はもちろんのこと、食べるお客がどのような時にお菓子をいただくのか、どんなお皿を使うのか、そんな細かい所にも気を配って作っているのです。
京菓子の普及活動に尽力
また俵屋吉富は烏丸店隣接に京菓子資料館をつくり、京菓子を文化資源のひとつとして、観光客にはもちろんのこと京都に住んでいる方にも楽しんでもらえるよう、菓子作り体験などのイベントを行っています。
店の様子
俵屋吉富の店のトラッドな佇まいは、観光客に人気があり、その雰囲気の良さからテレビなどのロケに使われたこともあります。
俵屋吉富さんの「といろ」シリーズ、パステルカラーの淡い色合いがとってもかわいらしい…きれいだー。名前もそれぞれかわいい(* ´ ˘ ` *)t.co/5iqVhywn95 pic.twitter.com/usPWKSUhnZ
— 古茶@「スキャンダル症候群」配信中 (@cocha_ns) 2019年10月2日
俵屋吉富で食べておくべきおすすめメニューは?
愛らしく美しい俵屋吉富の京菓子たちは、どれを食べればいいのか迷ってしまいますよね。
そんな俵屋吉富で食べていただきたい、おすすめの美味しい和菓子をご紹介いたします。
八重
きれいな丸いお饅頭で、もちもちとした薄皮の中にはしっとりとなめらかなこし餡が入っています。このこし餡も、もっちりとしていてとても美味しいです。
八重は、袋入りで日持ちし、値段も手頃でお使い物にも差し入れにも良さそうです。袋入りなので、手からそのまま手軽に食べられて便利で、食べる場所を選ばない和菓子です。
こちらは季節によって種類が変わり、桜の季節には「さくら」お茶の季節には「茶和」栗の季節には「栗」のおまんじゅうが出ます。どれも期間限定ですので、おまんじゅうで四季を感じるのも素敵ですね。
商品名:八重(販売期間1月6日頃~11月23日頃)
値段:100円+税(1個)
賞味期限:30日間
雲龍
俵屋吉富の看板商品「雲龍」は、大正七年に当時の吉富7代目が相国寺にある雲龍図に魅せられ、それを和菓子で表現したものとのこと。昭和26年に戦後初めて行われた京菓子博覧会で市長賞を受賞しました。
雲龍は外側が村雨餡、内側が小倉餡になっており、外側のほろほろ感と内側のしっとり感のバランスが絶妙なんです。餡子が二種類ということで糖度が高めに感じるかもしれませんが、実際食べてみると甘さは控えめで、食べやすいです。
雲龍は、渦巻いた見た目が美しく、味わってみたいと思わせるものです。実際に食べてみると、甘さも見た感じの割に小豆が控え目で食べやすいのがうれしいです。また小豆が好きでない人でも、小豆の重さを感じることなく食べられるのではないでしょうか。
夏は冷たい茶と、冬には熱い茶と合わせるとお茶受けに喜ばれそうな、年代を問わない和菓子です。半棹だと値段も量も多過ぎず丁度いいです。
ところでこの雲龍ですが2種類あり、俵屋吉富の直営店限定で「復刻版 京名菓 雲龍」があり、そのほかのお店では通常の雲龍となります。復刻版は昭和の製法で作られており、丹波大納言小豆を使用しています。
商品名:雲龍
値段:1300円+税(1棹)
賞味期限:季節によって違い、夏季は2週間、冬は25日間
俵屋吉富の季節限定や地域限定メニュー
先程ご紹介した「八重」も季節によって種類が変わるように、俵屋吉富には季節限定メニューや地域限定のメニューがあります。
京まいこちゃんボンボン
京都市内限定です。京舞妓を表現したボンボンで、噛むと外側はパリっとして中からリキュールがあふれ出す大人なお菓子。ちなみにボンボンは季節限定もたくさん種類があります。リキュールボンボン京野菜やハロウィン糖蜜ボンボンなどなど。
貴船の彩
夏限定商品。4月から8月頃にかけて販売される商品です。貴船川のきらめきを干琥珀で表現した見た目も美しい和菓子。
創作干菓子
「VALENTINES’DAY」や「クリスマス」など和洋のイベントごとの創作干菓子が出ています。
干支に関するお菓子
毎年12月から1月前半にかけて、干支に関連するお饅頭や飴、羊羹などが販売されています。
俵屋吉富小川店隣接の喫茶店「茶ろんたわらや」
俵屋吉富の小川店は茶菓子に特化したお店として開業しています。併設されている「茶ろんたわらや」は初の茶房であり、京都らしさも感じられる隠れ家的な空間となっています。甘味処定番の甘味メニューやお茶メニューなどを頂くことができますよ。
クリームあんみつ
一番人気のメニュー。和モダンな盛り付けで提供されます。蜜は黒蜜、白蜜、和三盆から選べますよ。
俵屋吉富烏丸店併設の京菓子資料館
無料で見学することができます。京菓子の歴史や昔から使っているお菓子作りの道具、容器、古文書など幅広く展示されています。お菓子の資料館は珍しいので、俵屋吉富の烏丸店近くに行かれる際は寄ってみてはいかがでしょうか?
京菓子資料館の建物の1階では立札席の茶席「祥雲軒」があり、お茶とお菓子を頂けます。団体さんも休憩することができますよ。
俵屋吉富の混雑状況は?
店舗でのお買い物については比較的混み合うことなく購入できますが、喫茶店「茶ろんたわらや」や資料室1階にある御茶席「祥雲軒」については、季節や時期によって混雑することも考えられます。
心配な方は事前に店舗へお問い合わせされるか、早めの行動を心がけましょう。
また見た目がさわやかな羊羹を。俵屋吉富の清流めぐり。鮮やかな水色。 pic.twitter.com/SlMTxLnEGM
— とれみい@駅メモ (@uueki221223) 2017年7月17日
俵屋吉富の通販情報
お住まいの地域に俵屋吉富の店舗がない方は、俵屋吉富のオンラインショップでも購入できますので、そちらもチェックしてみてください。
俵屋吉富の店舗案内とオンラインショップでは様々な情報を得ることができますよ!
通販はこちら↓
俵屋吉富の店舗情報
俵屋吉富は全国展開しておりますが、基本的に京都のお店がほとんどです。
直営店は3店舗、それ以外は百貨店または駅、売店での販売となっています。店舗数が多いので、店舗についての情報は俵屋吉富の店舗のご案内を確認することをおすすめします。
これも俵屋吉富さんの「秋にしき」。抹茶羊羹に紅葉と銀杏。秋の和菓子の食べおさめ。 <a/href=”https://t.co/vIUScSZdGz”>pic.twitter.com/vIUScSZdGz
— 一華 (@AgJYQ9rJEDXMOPe) 2015年11月30日
住所:〒602-0029 京都府京都市上京区 上 立売上ル 室町通り
営業時間:8時00~17時00
定休日:日曜日