【白玉が人気】鎌倉「くるみ」でいただくほっとする定番和スイーツ

鎌倉の小町通りにある和風喫茶「くるみ」は、昭和43年創業の老舗店です。昭和の香りを色濃く残す店内は落ち着いた雰囲気で、この雰囲気に惹かれて訪れる方も少なくないのだとか。今回はそんなくるみの魅力やおすすめメニューをご紹介しましょう。

くるみはどんなお店?

鎌倉の小町通りは鶴岡八幡宮へ向かう道となっており、最近はおしゃれなお店や飲食店がひしめくメインストリートとなっています。今回ご紹介するくるみも、そんなメインストリートの一角にあります。

といってもくるみが創業した昭和43年ころの小町通りは、それほど人通りは多くなく、お店もまばらだったそう。くるみの店舗は平成23年に一度建て替えていますが、以前の店舗の木材を再利用しているためか、昭和の香りを色濃く残しています。

店内に入っても、昭和チックなものがあちこちに見えます。例えば黒電話。昭和の時代には当たり前に家庭にあった黒電話ですが、最近ではほとんど見かけなくなりました。でも、くるみでは、いまだに黒電話が現役で活躍しています。若い方には逆に目新しく映るかもしれませんね。

くるみは、現在の店主原山早苗さんのお母様とおばさまが始めたお店なのだそうです。現在は早苗さんと早苗さんのいとこの崎南海子さんが引き継いでいます。

くるみができたきっかけは、当時鎌倉駅周辺には甘味処がほとんどなかったため、早苗さんがお母様にお店をやってみたらどうかとすすめたこと。くるみというお店の名前は、昔住んでいた家の住所稲荷小路胡桃と、「小さくても堅実なお店を作りたい」という思いからきているのだそう。

くるみの看板やのれんなどに使われている「くるみ」のロゴは、当時ご近所さんだった画家小泉淳作氏の作品です。小泉氏は、その後建長寺の天井画を手がけたことでも知られています。

くるみの店内には、おしながきなど筆文字がたくさんみられます。またお店のホームページにも筆文字があしらわれています。これらはすべて早苗さんの作品です。早苗さんは書家原山五葉としても活躍しているのだそうです。書道教室も開いているそうですよ。

また店内で販売している絵葉書も、早苗さんの作品です。どれもステキなものばかりですので、甘いものを食べた後は絵葉書も手にとって見てみてくださいね。

くるみの人気メニューは?

くるみのメニューは、バリエーション豊富でどれも魅力的です。そのなかから特に人気のメニューをご紹介しましょう。(価格は税込か税抜きか不明です)

あんみつ

くるみのあんみつメニューは、クリームあんみつやクリームみつまめなどトッピングのバリエーションが豊富。お好みに合わせてお選びいただけます。

糖質が気になる方のために、低糖質の黒豆かんてんも用意しています。こちらは黒豆を煮る際にエリスリトールという、ぶどう糖を酵母で発酵させた甘味料を使用しているのだとか。この糖質は、味噌などにも含まれているのだそう。カロリー0で、虫歯にもなりにくいと注目されています。

このエリスリトールで煮た黒豆の煮汁と黒豆の甘さのみで寒天をいただくから低糖質なのですね。健康に配慮されているのは嬉しいですね。低糖黒豆かんてんは750円です。

その中でも一番人気なのが「クリームあんみつ」です。甘さ控えめでさっぱりとした後味。バニラアイスと餡の組み合わせは、間違いないおいしさですね。クリームあんみつの価格は850円です。

白玉

くるみは白玉がおいしいと評判です。でも、甘味処で白玉だけを堪能できるメニューってなかなかないんですよね。でもくるみには、白玉だけを堪能できる白玉メニューがあるんです。白玉メニューは白玉がメイン。白玉特有のもちもち食感を楽しめますよ。白玉をたっぷり食べたいという方にはたまらないメニューですね。

白玉メニューの中では、特にクリームとあんこがのっている小倉白玉クリームがおすすめです。小倉とクリームと白玉の組み合わせがおいしくないわけがありませんね。こちらの価格は800円です。

お持ち帰り用の白玉もありますので、おうちでも楽しみたい方は購入してみてください。こちらの価格は500円です。

おしるこ

おしるこのメニューは、シンプルな田舎しるこ、粒の入っていない御前しるこ、栗の入った栗田舎、栗御前4種類です。夏場はおもちが白玉に変わるそうです。田舎しること御前しるこの価格は850円、栗田舎、栗御前の価格は1,000円です。

飲み物

クリームソーダ(700円)やアイス抹茶(700円)、おかき付きの昆布茶(500円)など飲み物も充実。

和喫茶らしく甘味つきのお抹茶もあります。甘味は栗の甘露煮と小豆餡、白玉がお皿に入ったものです。少しだけ甘いものが食べたいときにぴったりですね。抹茶甘味付きは750円です。

かき氷

最近はふわふわとした氷のかき氷が人気ですが、くるみの氷は昔ながらのガリガリとした食感が特徴です。これは店主の好みであえて粗くガリガリとした食感に仕上げているのだそうです。かき氷機の刃を毎年調整し、好みの食感の氷に仕上がるようにしているのだとか。

氷は純氷を使用し、それをあえて少し溶かしてから削ることで、ガリガリ感が一層増すそう。昔ながらのかき氷を味わいたい方は、ぜひ食べてみてくださいね。

くるみのかき氷のシロップで一番おすすめなのが宇治。自家製シロップなのだそうです。良質な抹茶をお茶専門店の方と相談しながら選んでいるといいます。シロップは香りが落ちないよう、少しずつ作っているそうですよ。しかもより香りが壊れないよう熱湯ではなく湯冷ましで抹茶を溶かすというこだわりよう。手間を惜しまず作った宇治シロップは、抹茶の豊かな香りや風味を存分に味わえます。

宇治シロップを使ったかき氷で一番人気なのが「氷小倉宇治ミルククリーム」です。抹茶のほろ苦さとアイスクリーム、小倉の相性は抜群!ガリガリとした食感の氷はさっぱりとした後味です。食べるところにより味わいが変化し、最後まで飽きずに食べられますよ。こちらの価格は900円です。

なおかき氷は、好みに合わせてアレンジもしてくれるのだそう。かき氷は夏季限定メニューとなっています。

くるみの販売店は?

くるみのメニューは、鎌倉の店舗でしか購入できません。なお基本はイートインですが、白玉はテイクアウトできるメニューがあります。

くるみの通販は?

くるみのスイーツは、通販は行なっておりません。
くるみのスイーツを食べてみたい方は、直接店舗に足を運んでくださいね。

鎌倉散策の休憩はくるみで

鎌倉散策に疲れたら、くるみで甘いものを食べて一息ついてはいかがでしょうか。昭和レトロなどこか懐かしい空間は、心を和ませてくれますよ。また、くるみでは、毎週金・土曜日の朝7時30分から10時まで、天然酵母パン、野菜のマリネ、飲み物のついたモーニングセットがいただけるそう。観光前に立ち寄って、モーニングをいただくのもおすすめですよ。

くるみの店舗情報

くるみの店舗は、鎌倉駅から小町通りに入って徒歩5分ほどのところにあります。
なおくるみでは、平日の12時から14時の間、昼食を持ち込んで店内で食べることもできるそうです。その際、1人1品スイーツや飲み物を注文する必要があります。

店舗情報
店名:くるみ
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-38
営業時間:
月曜日〜土曜日 13:00~18:00
日曜日・祭日 12:00~18:00
定休日:無休
※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。