佐賀「大原 老舗」の伝統ある松露饅頭を味わう
長崎街道を通って砂糖が運ばれていた江戸時代。通称シュガーロードとも呼ばれる街道が佐賀県を通っていたことで、たくさんのお菓子が作られて来ました。
また、お菓子作りに欠かせない良質な小麦粉が獲れる佐賀平野も広がっており、古くからお菓子が発展してきた地域です。
そんな佐賀県でも老舗の「大原 老舗」は、高麗から伝わってきた焼きまんじゅうに工夫を凝らした大原松露饅頭を作っています。
今回は、松露饅頭を作る「大原 老舗」をご紹介します。
何年ぶりかに
大原松露饅頭。
重みがあっていいね。
わらび餅とあんこ。#元祖阿わび屋大原老舗#福岡#佐賀#月下虫音 pic.twitter.com/Ko5Y11d30i— nekozoumayumi (@nekozou5nekozou) December 6, 2020
目次
大原松露饅頭を作る佐賀県の和菓子屋
佐賀県の唐津は、大陸の文化と日本を結ぶ交易の地として栄えてきた港町です。豊富秀吉は、この地から朝鮮へと出兵をしています。
シュガーロードとも呼ばれる長崎街道と良質な小麦粉が獲れる佐賀平原があったことから、海外から持ち込まれたお菓子を作り販売するお店がたくさんできたそうです。
朝鮮出兵の後に、高麗から伝わってきたのが大原松露饅頭の元となる焼きまんじゅうです。
長崎のカステラなどに代表する日本のお菓子は、佐賀県でもさまざまな発展を遂げて行きます。「大原 老舗」の初代が工夫を凝らした焼きまんじゅうをぜひ食べてみてくださいね。
その隣には大原松露饅頭・本町店もあるよ。福岡人的にはラジオCMで聴き飽きる程おなじみな割にあまり食べたコトはない地元あるある的ケースなアレw ココで初めて食べた。美味し。 pic.twitter.com/MEN1emaRwK
— 六条 麦:青龍殺法 (@mugi_rokujo) April 20, 2020
大原松露饅頭は一つ一つを手作り!保存料も無添加
その昔、高麗から伝わってきた焼きまんじゅうは、もともと各家庭でも作られていたそう。しかし、他のお菓子に比べると作るのが難しく、だんだんと廃れて行きました。
「大原 老舗」の松露饅頭は、銅板で一つ一つ丁寧に焼き上げています。選び抜いた北海道産の小豆をきめ細やかな餡に仕上げ、手で丸めたものを使用。そして、カステラの生地には、放飼の地元の鶏卵を使っています。
あっさり味のこし餡をカステラの生地に包んで焼き上げたのが大原松露饅頭です。
カステラをタイミングよくきれいに丸く包み焼き上げるには、職人さんの経験が欠かせません。機械では、きれいにできないのだとか。お店では、なんと職人さん1人あたり1日で1,200個も作るそうです。現在も変わらずに、福岡や九州の店舗で一つ一つ手作りしています。
松露饅頭は、唐津を代表する饅頭へと発展していくのです。
昨日食べ始めた大原の松露饅頭(しょうろまんじゅう)。最後の2個は夫と一個ずつ食べました。
中はこんな感じ。ひと口サイズのお饅頭です。
あんこ嫌いな人に「これ好き。何個もいける!」と言わしめた逸品。佐賀県唐津市の銘菓です https://t.co/1YqkQ4Td3s pic.twitter.com/taCiyvWiCn— つみき@心も体も健康で! (@tsumiki_keiba) October 14, 2020
創業1850年の老舗「大原 老舗」
「大原 老舗」の始まりは江戸後期。初代である阿わび屋惣兵衛が、焼きまんじゅうにひと工夫を凝らし、藩主に献上をしたのがきっかけです。
日本三大松原である虹の松原では、春に松の根に自生する松露(球状のキノコ)がみられたそう。そのコロコロとした姿に似ていることから、松露饅頭と名付けられました。
その後も、初代惣兵衛の妻・カツ子が松露饅頭を内職で作り続けたところ、地元でも人気となりお店を開くことになりました。創業は1850年。佐賀県の中でも老舗の和菓子屋として現在も大原松露饅頭を作り続けています。
#こしあん がトレンドと聞いて私のお勧めは
大原の「松露饅頭」
(しょうろまんじゅう)と読みます松葉に着いた露だなんて
こんな美しい名前のついた
まぁるいまあるい
美味しいお饅頭がありますのよ👌皮は薄いのに
こしあんがそれはもうタップリ詰まってて
凄く好き😆https://t.co/CMFtfHArie pic.twitter.com/2WTTnAIgTw— いりこ (@iikonyanko) October 27, 2020
大原松露饅頭で人気のお菓子は?
「大原 老舗」では、看板商品である大原松露饅頭を始めとした和菓子を作っています。ここでは、「大原 老舗」の人気商品をご紹介します。
大原松露饅頭
「大原 老舗」で1番人気のあるのは、やはり看板商品でもある「大原松露饅頭」です。厳選した素材を使用した餡を丸め、薄くカステラの生地で包んで焼き上げた一品。うまく焼き上げるには、長年の職人の技術が欠かせません。
現在も店内で一つ一つ手作りされている「大原松露饅頭」。佐賀県の本店では、その作っている姿を見ることができます。
松露饅頭(10個入り)1,000円(税別)
松露饅頭(15個入り)1,500円(税別)
松露饅頭(24個入り)2,400円(税別)
松露饅頭(60個入り)6,000円(税別)
唐津に来ています
何日も浸っていたい…そんな気がしています
中でもお気に入りは…宮田の松露饅頭…可愛ぃんですよぉ…大原ですけどね。 pic.twitter.com/bw3GTjCN3c
— けいてん (@keiten2018) October 29, 2020
松露路
次に人気があるのが、松露路(しょうろじ)です。精選した小豆を使ったこし餡に白小豆を練り込み流し固めたお菓子です。
半生菓子として気軽に食べることができます。賞味期限は6日です。
松露路(しょうろじ)10個入 700円(税別)
太閤松
大納言を練り上げた粒餡は、しっとりとした艶やかな餡となっています。その周りにきめ細やかな落雁の粉をまぶして型押しした和菓子です。ほんのり甘い落雁に包まれた餡を楽しめます。賞味期限は4日です。
太閤松(たいこうまつ)10個入 1,000円(税別)
粒餡党へ…
唐津の大原老舗 太閤松(たいこうまつ)
大納言の粒餡に落雁粉をまぶして型抜したもの。https://t.co/dp4N87koue
大原老舗のお菓子はこし餡の松露饅頭だけではない… pic.twitter.com/dAZds0c70p— センター長 (@FDG_PET) April 13, 2018
「大原 老舗」のお菓子はお取り寄せできる?
「大原 老舗」の和菓子は、公式のオンラインショップから購入が可能です。お店で職人が手作りしている大原松露饅頭。ぜひ味わってみたいですね。
九州発の土産物を販売するお土産街道やぐるなびのぐるすぐりでも大原松露饅頭を取り扱っています。
大原松露饅頭で検索をすると類似商品もあるようなので、「大原 老舗」の松露饅頭かどうかを確認して購入することをおすすめします。
それ以外にも佐賀県や九州の空港、全国の三越や高島屋の百貨店などでも松露饅頭を購入することができます。
佐賀銘菓の大原松露饅頭( @ooharashouro )あまいこし餡に抹茶がよく合います。外側が香ばしいカステラ生地なの、九州の人間としては慣れ親しんだ味なんですが、全国的には珍しいのかな?やさしい味の気取らないおやつです。
小皿は金沢で、カップは佐賀の有田で購入したもの。実は焼酎カップです。 pic.twitter.com/jHxbx3YdPp
— NPO百千鳥【公式】🐣 (@momochidoriNPO) January 15, 2021
「大原 老舗」の店舗情報と行き方
唐津城下は交易で栄えた港町です。そんな歴史と海のロマンがつまった唐津に「大原 老舗」はあります。
唐津駅からは徒歩9分ほど。歴史あるお祭りをはじめ、昔の面影を残す唐津の地は、旅人にも人気です。そびえ立つ唐津城に訪れてみるのもおすすめ。
大原松露饅頭を片手に散策に繰り出しましょう。
はい今、アルバイトさんから大原松露饅頭を頂きましたぁ~#唐津名物#たこ焼きとちゃうからね饅頭やからね~ pic.twitter.com/C9eygCfVkt
— どんまい田中 (@Ve1Qe2uYyPcSlMd) August 17, 2020
住所:佐賀県唐津市本町1513-17
営業時間:8:30~19:00
定休日:無休