祇園四条の路地奥にある名店「甘泉堂」☆水羊羹の美味しさに感動!
夏の和菓子といえば水羊羹を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?涼感たっぷりののど越しの良い水羊羹は暑い夏にぴったりのスイーツですね。そんな水羊羹の名店が京都の祇園四条の裏路地にあります。お店の名前は「甘泉堂(かんせんどう)」です。今回は、創業明治17年の老舗和菓子店「甘泉堂」をご紹介します。
京都でひさうちみちおさんと打ち合わせしてきた編集者のシライシさんから、祇園・甘泉堂の水羊羹をおみやげにいただきました。こんなにおいしい水羊羹食べたことない! ってくらいおいしかった! 人気でなかなか買えないんだそうで…。ごちそうさまでした!! pic.twitter.com/gIFnVRSxrB
— 青林工藝舎 (@seirinkogeisha) June 20, 2019
甘泉堂はどんなお店?
甘泉堂は明治17年創業の老舗の和菓子店です。現在は6代目がお店を営まれています。甘泉堂では水羊羹や栗むし羊羹が大変人気で、一度食べると忘れなくなる味と、京都に来るごとにお店を訪れるお客さんが絶えない人気店です。甘泉堂は祇園の路地裏の目立たない場所にある小さな和菓子店ですが、知る人ぞ知る名店で、食べログの「スイーツ WEST 百名店」では4年連続で受賞しています。有名店でありながら派手さはないものの、甘泉堂には熟練した職人の技が感じられる逸品が揃っています。
甘泉堂は四条通りから少し入った細い路地にありますが、口の肥えた祇園の人たちから長年にわたり愛されています。祇園の手土産として、近くの料理屋やお客さんたちに重宝され、場所柄、祇園の舞妓さんたちもよく利用しているようです。
お店には目立つような入り口がなく、通りに面してガラス戸があり、横にガラガラと引いて店内に入るという、どこか懐かしい佇まいが印象的です。店舗の軒先にあるショーケースには甘泉堂の日持ちのする和菓子がいくつか並べてあり、ショーケースの上にある呼び出しベルを押すと、お店の方が奥から出て来られます。甘泉堂は、近頃あまり見かけない、下町のお菓子屋さんのような庶民的な雰囲気がかえって新鮮に感じられるお店です。
爽やかな甘さが好評の水羊羹は4月から9月までの販売ですが、代わって秋・冬には、栗むし羊羹がお目見えします。
大人気の水羊羹と栗むし羊羹ですが、大量の注文でない限り予約なしでも購入できそうです。なお甘泉堂は持ち帰りのみのお店であり、通販は行っていません。
本日のおやつは祇園の
【甘泉堂】さんの[水羊羹]小豆を丁寧に裏ごししており
滑らかで細かい粒子がホロホロと
崩れていくような上品な舌触り。
私が知っている羊羹の食感と違う。味わいは豆の甘味を中心としたもの。
とても控えめでスッキリとしている。食感と合わせて上品 of 上品。 pic.twitter.com/AtdnDEQ3oj
— ただただ食いしん坊でありたい (@lop9940) July 28, 2020
甘泉堂の人気メニューは?
甘泉堂の人気商品は夏限定の水羊羹と秋冬限定の栗蒸し羊羹です。京都を訪れた季節に合わせて、どちらかが購入できますので、ぜひ名店の味を楽しんでください。
水羊羹
夏になるとお料理でもさっぱりとしたものが食べたくなりますが、お菓子でもあっさりとした甘みの喉ごしがよいものが好まれますよね。
甘泉堂の水羊羹は、4月~9月までの限定販売ですので、この時期に京都を訪れた際には、お土産にいかがでしょうか。甘泉堂では 、上質の小豆をこした餡と、寒ざらしによる寒天を使用して作られているそうです。口溶けの良さ、サラッとした甘さ、するりと喉をとおるみずみずしい食感、一口食べると涼感が染みわたるような美味しさが堪能できます。あまりの美味しさに、これまでの水羊羹の概念が変わってしまったという人もいるようです。
甘泉堂の水羊羹は1本を食べやすいようにあらかじめ10等分に切ってあり、最初の二切れは、バランを持ち上げればすぐに取り出せます。そんな気遣いも嬉しいですね。
夏の暑い時期にはまさにピッタリの甘泉堂の水羊羹は、京都でしか味わえません。お土産に購入したら、ご自宅ですぐに冷蔵し、冷やした絶品の水羊羹を味わってみてください。
ぷるんとして、上品な舌触りです。甘さ控えめ。小豆本来の味を楽しむことができました。
過去ブログ: https://t.co/8oFRYCzAxe#水羊羹 #京都 #甘泉堂 #かんせんどう #京菓子 #京都食べ歩き #京都グルメ #和菓子 pic.twitter.com/QtG3HyuKV9
— こも (@comotandive) August 2, 2020
栗蒸し羊羹
甘泉堂で10月から4月まで販売する秋冬限定商品「栗蒸し羊羹」も根強い人気があります。竹の皮に包んだ状態で蒸されているので、きれいな小豆色の表面には、竹の繊維の形が残っていて、手作り感が満載です。羊羹のどこを切っても、大粒の栗が現れます。ほっくりとした栗の美味しさはもちろんのこと、蒸し羊羹がとにかく絶妙です。くどさがなく、さらっとした甘味と程良い粘度があり、淡麗で上品な餡の風味が堪能できます。
おいしすぎるやーつー#甘泉堂 #栗蒸し羊羹 #秋冬限定 pic.twitter.com/f2DpPjr9hA
— aoi nkgw (@Aoideal) October 3, 2020
とりどり最中
甘泉堂で栗蒸羊羹よりも古くから名物のお菓子が「とりどり最中」です。ちょっと変わった名前の最中ですが、「和生菓子特殊銘柄品」という京都府が定めた逸品に指定されています。戦時下の物資困窮のときでも京菓子の伝統と灯を絶やさないようにと、製造が許可されていたという貴重なお菓子です。使用するお砂糖などは京都府が特別配給して、和菓子の製造を保護していたそうです。歴史の重みが感じられるような貴重な最中なのですね。
最中の大きさは直径約14㎝です。最中の皮には、十文字に割れ目が入っていて、4つに区切られており、春・夏・秋・冬の四季を表す意匠がそれぞれの部分に焼き付けられています。春は花見の風景の焼き付けで、大納言の粒餡を使用しています。夏は鴨川の風景とゆず餡、秋は紅葉柄とこし餡、さらに冬は雪見酒の風景と白餡という、4種類の意匠と餡がなんとも風流ですね。どこの部分から食べるか迷いそうです。
餡はしっかりとした甘さがあり、水気を少なめにしてあるとかで、モッチリとした食感の餡に仕上がっています。甘泉堂では注文してから餡を詰めていますので、パリパリの皮を賞味できます。最中1個でもそれなりのお値段ですので、1~2個買って、歩きながら出来立ての最中を楽しんでみてはいかがでしょうか。
甘泉堂のとりどり最中は美味しい。4色の味が楽しめる。注文するとその場で作ってくれるタイプ。季節に応じた焼き印が入っているのも洒落ている。 pic.twitter.com/KqmV6vXLVh
— 🌸歓喜団🌸@CD「團伊玖磨映画音楽集成 東宝編」発売 (@maaaaberaaaa) February 6, 2021
甘泉堂の店舗情報
甘泉堂は京阪「祇園四条」駅から約329mと程近い場所にあるのですが、細い路地奥にひっそりと佇んでいるので、道に迷うかもしれません。お店は、四条通りを八坂神社へ向かい、花見小路を少しこえた先にある細い路地を入っていくと左手に見えてきます。四条通り沿いに出ている案内板が目印です。案内板を見つけたら、そこの路地に入っていくと路地の奥にお店の看板が見えてきます。
京都駅からはバスで祇園に向かい、徒歩で八坂神社前から四条通りの北側へ出てください。今はスマホがあるので、迷わず到着できるお客さんが多くなったとお店の方が話されていたそうです。甘泉堂にたどり着くまでのルートからしてワクワクしそうですね。京都祇園を訪れた際にはぜひ京都の路地裏に足を踏み入れて、甘泉堂を訪れてみてください。
※営業時間等が変更になっている場合がありますので、お出かけの際には公式HPなどをご確認ください。
今日はスルーですが、『甘泉堂』・・・水羊羹の銘店です♪(多分、有名なはず(^o^)o)
ただし、祇園四条通から北へ入る(京都では上ると言うのかな?)細っそい路地を入ったとこで、めちゃくちゃ分かりにくくて、一回目の時はなかなか辿りてけなかったです(^^ゞ pic.twitter.com/DN7eckYhYB— ばるーん (@yuzuyui0303) August 4, 2018
住所:京都府京都市東山区祇園町344-6
営業時間:10:00~20:00
定休日:日曜日