街のケーキ屋さんから有名菓子メーカーまで、必ずと言っていいほどメニューに入っている『マドレーヌ』と『フィナンシェ』。
そのシンプルな味わいで、長く、誰からも愛される焼き菓子です。
そんなマドレーヌとフィナンシェですが、食べた事はあるけど、実は意外とその特徴や違いを知らないという方も多いのでは。
今回は、マドレーヌとフィナンシェのレシピをご紹介するとともに、その違いや特徴について詳しく解説していきます。
そして最後にプロが教える厳選レシピも公開!
これを知れば、きっとマドレーヌやフィナンシェ作りがより楽しめるようになりますよ!
フィナンシェとマドレーヌそれぞれの意味は?
まずは『フィナンシェ』の意味から。
フィナンシェはフランス生まれの焼き菓子ですが、『フィナンシェ』はフランス語で「金融家」や「お金持ち」という意味。
さらにあの四角い形は金塊を模して作られ、忙しい金融家が手軽に、スーツを汚さず食べられるように作られたとも言われています。
そう言われると、確かにあの茶色い生地が金色の金塊にも見えてきますね。
対して『マドレーヌ』も同じフランスのお菓子ですが、その歴史はとても古く、名前の由来も明確ではないそうです。
ただ、諸説あるマドレーヌの由来の中で、人の名前がお菓子の名前になった説がたくさんある事から、『マドレーヌ』という名前の人が作り始めたという説が濃厚です。
マドレーヌはよく見る貝殻の型の他、平たい菊型のものもありますが、菊型のものは『パン・ド・ジェーヌ』が正式名称です。
作り方や見た目が似ている事から、いつの間にか同じ『マドレーヌ』として扱われるようになったようです。
マドレーヌとフィナンシェの名前の由来だけでも奥深いですね。
では、フィナンシェとマドレーヌの違いについても見ていきましょう。
フィナンシェとマドレーヌそれぞれの特徴は?どちらが美味しい?
フィナンシェの特徴
フィナンシェの大きな特徴は、主な材料が“卵白”である事。
他の焼き菓子では全卵、または卵黄を使うのに対し、フィナンシェは卵白のみを使います。
フィナンシェの生地の仕上がりは『しっとり』。
ふんわりふかふかの生地というより、ずっしり感のある生地がフィナンシェの特徴です。
マドレーヌの特徴
マドレーヌの特徴は、あの小さな貝殻型の中に詰まった卵と小麦の香り。
マドレーヌでは全卵を使うため、卵の優しい香りがしっかり効いています。
そしてフィナンシェに比べて薄力粉の分量も多いため、小麦の香りもしっかりしています。
マドレーヌの生地の仕上がりは『ふんわり』。
焼き立てのマドレーヌは外はカリっと、中はふわふわで絶品ですよ!
バターが回った翌日以降もふんわり感が続く、軽い食感がマドレーヌの特徴です。
フィナンシェ マドレーヌ型で作るとどうなる?
型が違ってもできるのか?
もちろん、生地が同じであれば型が違っていても同様に作れます。
ですが、型の深さや材質によって焼成時間が変わってくる事があるので、焼成時間の調整は必要です。
今は手軽に買えるシリコン型等も販売されているので、色々チャレンジしてオリジナルのフィナンシェやマドレーヌを作るのも楽しいですよ!
フィナンシェ→マドレーヌ型、マドレーヌ型→フィナンシェ型で代用できる?
マドレーヌ、フィナンシェともに、1個分の用量が大体同じであれば代用する事は可能です。
ただし、フィナンシェやマドレーヌはその形に特徴があるお菓子なので、王道のフィナンシェやマドレーヌを目指すなら、やはりそれぞれの型で作るのが適切でしょう。
その他代用できる物はある?
マドレーヌは100円ショップ等でも販売されているアルミカップでも作れます。
『マドレーヌ用カップ』として販売されている物もあるので、それを使えば形は変わりますが、金属の型と変わらずマドレーヌが作れます。
フィナンシェ型の代用としては、同じく100円ショップ等で販売されている小さい長方形のケーキ型が有効です。
その他、シリコンのフィナンシェ型は安価で手軽に買えるので、まずはシリコン型からチャレンジするのもいいでしょう。
プロが厳選!人気のマドレーヌレシピ4選
マドレーヌを初めて作る方から中級者向けのアレンジ方法まで、プロが教えるコツやアイデアが詰まったマドレーヌのレシピ4選をご紹介します。
一通り作る事ができれば、あなたも明日からマドレーヌのプロ!
色んなマドレーヌの作り方があるので、ぜひお好みのレシピからチャレンジしてみてください。
これでプロ級!基本のフィナンシェレシピ
プロが教えるシンプルな基本のフィナンシェレシピです。
ポイントは『焦がしバター』の作り方。
一見難しそうな焦がしバターですが、コツさえ掴めば簡単にプロの味に仕上げる事ができますよ。
焦がしバターの作り方はその他のお菓子にも使えるので、ぜひ習得して応用してみてください!
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