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和菓子

【本格和菓子】大納言小豆で作る甘納豆のレシピ・作り方

調理時間
4〜5時間(漬け時間・乾燥時間除く)
費用目安
510円

甘納豆といえば、昔からある伝統的な和菓子。

その歴史は古く、一説によると江戸時代から存在していたとも言われています。

そんな甘納豆は、現代でも和菓子屋さんやスーパーに並べられ、老若男女問わず愛され続けています。

ですが、意外とその作り方は知られていません。

同じ豆を使ったお菓子に「あんこ」がありますが、その作り方ともまた違います。

今回はそんな甘納豆を、大納言小豆を使ったレシピでご紹介します。

甘納豆の作り方を一言で表すと、「砂糖漬け」。

柔らかく煮た小豆にじっくり時間をかけて砂糖液を染み込ませます。

手間はかかりますが、その分本格的な味に仕上がりますよ。

洋菓子とはまた違った製法で作る本格和菓子を、どうぞ一度体験してみてください。

材料

材料
分量
大納言小豆
250g
グラニュー糖
280g
少々

作り方【準備】

1




大納言は軽く水洗いした後、たっぷりの水に浸し一晩おく。

準備のポイント

・一晩水に浸すと、小豆が水を含んで少しふっくらします。

基本は常温でかまいませんが、夏場の気温が高い時期等はラップをして冷蔵庫で一晩おくといいでしょう。

・今回は大納言小豆を使用しましたが、その他花豆、えんどうまめ、いんげんまめ、大福豆、金時豆、黒豆等でも作れます。

お好みの豆で作りましょう。

・豆の大きさにバラつきがあると、大きな豆が柔らかくなる前に小さいものが煮崩れてしまいます。

種類の違う豆を混ぜて作る時は、なるべく大きさが揃うように、豆の大きさに注意しましょう。

・グラニュー糖は上白糖でも代用可能です。

ただし、仕上げにまぶす砂糖にはサラサラしてまんべんなくまぶせるグラニュー糖を使いましょう。

作り方

1




一晩水に浸した大納言の水をきって、大きめの鍋に入れます。
大納言が浸るぐらいのたっぷりの水を加えたら、火にかけて3~4時間程度、大納言が柔らかくなるまでゆでます。
混ぜる必要はないので、基本火にかけたままで大丈夫ですが、途中でお湯が減ってきたら水をつぎ足して、大納言が常にお湯に浸かっている状態を保ちましょう。

2




大納言が指で潰せる程度に柔らかくなったら火を止め、一度ザルにあけて湯をきります。
硬さにムラが出るので、3~5個指で潰してみて、どれも軽いチカラでほぐれるようならゆであがりです。
硬さは硬めから柔らかめまで、お好みで調整しましょう。

3




鍋を軽くすすいだら、水1カップ程度とグラニュー糖の8割程度を加え、火にかけます。
お湯が沸いてグラニュー糖がしっかり溶けたら、火を止めて湯を切った大納言を加えます。
軽く混ぜたらそのまま一晩おいて、ゆっくりと砂糖液を大納言に染み込ませます。

4




ボウルにザルを乗せ、鍋の砂糖液と大納言を分けます。

5




ボウルに落ちた砂糖液を鍋に戻し、残りの2割のグラニュー糖を加えて火にかけます。
沸騰してグラニュー糖がしっかり溶けたら火を止め、ザルに残った大納言を加えます。
軽く混ぜたら再び一晩おき、2回目の砂糖漬けをします。

6




再びボウルにザルを乗せ、砂糖液と大納言に分けたら砂糖液を鍋に戻し、半分ぐらいになるまで煮詰めます。

7




ザルにあけた大納言を煮詰めた砂糖液に加え、混ぜながらほとんど砂糖液がなくなるまで弱火で煮詰めます。
最後に塩を加え混ぜたら火を止め、バット等にあけて冷まします。

8




粗熱が取れたら重ならないように広げ、風通しの良い場所で乾燥させます。
表面が7割程度乾いたら、グラニュー糖をまぶしてできあがりです。

ポイント

豆の種類や大きさによって、柔らかくなるまでのゆで時間が違います。

大納言以外の豆を使う場合は、上記のゆで時間は目安として、実際指で潰してみて柔らかくなっているかどうかで判断してください。

最初に水でゆでる工程で柔らかくなっていないと、その後砂糖液で煮ても柔らかくなりません。

硬さはお好みですが、煮崩れない程度に柔らかくゆでましょう。

仕上げのグラニュー糖は、微粒子のものを使うと上品な仕上がりになります。

その他、きな粉や粉糖でコーティングしても美味しいですよ。

できた甘納豆は、そのまま食べて美味しいのはもちろん、ケーキに混ぜ込んだり、お菓子のトッピングにしたり、お菓子の具材としても使えます。

和菓子だけでなく、洋菓子との相性も抜群なので、ぜひたくさん作って色んな使い道を見つけてください。