大阪名物粟おこし「粟玄」の病みつきになるお菓子たち

大阪名物で知られている粟おこし。東京でよく見かける岩おこしとは少し違い、米を粟のように細かく砕いてシロップで固めたおこしです。岩おこしより軽い食感で古くからの大阪名物として作られています。

「粟玄」は、昭和25年に創業と粟おこし屋さんとしては歴史浅いお店ですが、看板商品の和洋が話題となり、今では人気の大阪土産となっています。

今回は、手土産に人気の「粟玄」のお菓子をご紹介します。

「粟玄」のお菓子は手土産に人気

食の都とも言われる大阪には、たくさんのお土産があり、どれを買ったら良いか迷ってしまうことも多いですよね。そんな時におすすめしたいのが「粟玄」さんの粟おこしです。

なぜおこしが大阪名物になったかと言うのも気になりますよね。

おこし事態の歴史は古く、奈良時代にはすでに同じようなものがあったとか。明治に入り戦争にいく兵隊さんに配られるおこしを大阪のお店が作り、それ以降大阪土産にとおこしを買う風潮ができたそうです。

日持ちもするおこしは、昔から持ち運びができて手土産にも最適だったようですね。

「粟玄」の粟おこしは、ぐるなびの秘書が選んだ至極の逸品「接待の手土産」でも2016年に特選として選ばれています。2019年には、ミセス8月号の美味しい手土産にて掲載されたりと話題のお菓子となっています。

百貨店や催事には置いていない商品なのでなかなか手に入りづらく、手土産に渡せば喜ばれること間違いありません。いつもお世話になっている方などに贈って差し上げたい逸品ですね。

G20大阪サミットに「和洋」が選ばれる

大阪土産の定番である粟おこしですが、「粟玄」さんの粟おこし「和洋」は、G20大阪サミットで使われたこともあり話題になりました。

昔から作られている粟おこしを現代の洋風にアレンジした「和洋」は、アーモンドをほのかな甘みの生クリームとコーヒーの香りとほろ苦さで包んだ軽やかな食感のお菓子です。一口サイズで紙に包まれており、コーヒーや日本茶ともあう「粟玄」の看板商品です。

「粟玄」で和洋が生まれてから30年以上。その丁寧な手仕事によるお菓子は、たくさんの方に愛されるお菓子として人気を呼んでいます。

「粟玄」さんのお菓子は大阪住吉の本店かオンラインのみでしか購入できません。G20で作られた缶入りの物は、別注品となるので購入できるかは、お店に問い合わせが必要です。

1940年(昭和15年)創業の「粟玄」

「粟玄」の創業は昭和15年と古くからある粟おこし屋としては歴史が浅いお店です。これほどまでに人気が出たのは看板商品である「和洋」が美味しいと評価されたからに違いありません。

「粟玄」で「和洋」ができたのには理由があります。2代目の当主が当時手土産に「粟玄」のお菓子を持っていこうと思った時、御菓子屋なのに手土産として持っていくものがないと感じたそうです。

そこから一念発起して開発し出来上がったのが「和洋」。コーヒー問屋に修行に行っていた経験を活かし、和菓子の中に洋菓子の要素を取り入れたおこしを作り上げました。ほろ苦い大人のおこしは、いつしか「粟玄」の看板商品として成長をしていったのです。

「粟玄」人気の和菓子は?

人気の「和洋」はもちろん、「粟玄」には他にもお菓子を作っています。「和洋」などが一緒に入っている詰め合わせなどもおすすめです。

気になる「粟玄」の人気のお菓子たちをご紹介します。

金の森

「粟玄」の定番商品である「金の森」は、ほのかな甘さで男の方からも美味しいと好評価。

厳選したお米を蒸して天日乾燥をさせてできた糒(ほしい)を煎ってひと口サイズの粟おこしに仕上げました。さらにきなこをたっぷりとまぶし、黒豆も入っています。香ばしさと上品な甘さが美味しいと人気です。

値段
袋入り 金の森 648円(税込)
ワッパ入り 金の森 1,600円(税込)
和洋・金の森詰め合わせ 1,620円(税込)

和洋

「粟玄」の看板商品である「和洋」は一度は味わってほしい粟おこしです。和菓子である粟おこしを洋風にアレンジ。アーモンドとパフを使い、ほろ苦いコーヒーやバター、生クリームと合わせた「おこし」です。

素材にもこだわりが。アーモンドは未成熟豆を取り除き、美味しい所だけを厳選。バターや生クリームは北海道産の物を使用しています。もちろん保存料、添加物は入っていません。

コーヒーのほんのりとした苦味を生クリームのまろやかな甘さで包みこんだ逸品です。開封後は湿気やすいので早めに食べるか、乾燥剤や冷蔵庫をうまく利用すると良さそうです。

値段
和洋 袋入り 864円
和洋 2本箱入り 1,600円
和洋 3本箱入り 2,400円

うすいた

「粟玄」のおこしを限りなく薄く上品に仕上げた「うすいた」。最上のお米を使い作られる粟おこしに生姜とゴマを加えました。薄く仕上げるためになたね油で1度揚げているそうです。

極限まで薄く仕上げたおこし。生姜がピリッと効いてサクサクとした食感が美味しいと人気です。

値段
袋入り 540円(税込)

「粟玄」のお菓子はお取り寄せできる?

「粟玄」のお菓子は公式オンラインショップから購入が可能です。気を付けたいのは年末、12月頃には年内の受け付けが終了するので、オンラインショップでも全て在庫切れとなっています。

1日に作られる量も限られ、人気の商品なので早めに購入を検討することをおすすめします。

また、「粟玄」の住吉本店では、翌日のみですが店頭での取り置きも対応してくれます。対象商品は、和洋(袋入り)と和洋(箱入り)、そして金の森と和洋 (箱入り)です。

近くに寄られた際は検討してみると良いかもしれませんね。

電話番号:06-6671-0246
予約受付時間:10:00~16:00
受け取り時間:13:00〜17:00

「粟玄」の行き方は?

「粟玄」は、南海高野線(りんかんサンライン) の住吉東駅から徒歩6分です。大阪駅からは少し遠く、40分ほどかかりますが、住吉には、大阪で一番人気の「住吉大社」もあり、観光や散策ついでに歩いて回るのもおすすめです。

ちなみに、「住吉大社」は、NHKドラマのマッサンで撮影に使われ、ロケ地としても有名です。

「粟玄」から住吉大社は徒歩で8分ほどなので、ちょうど良い距離。住吉大社の向いには桜の名所でも知られる住吉公園もあり、春や秋には多くの人で賑わう地域です。

お店には駐車場があるので、車でも行くことも可能です。ただし、平日でも整理券が配られるくらい人が集まるのだとか。時間に余裕を持って来店することをおすすめします。

「粟玄」の店舗情報

「粟玄」の実店舗は大阪の住吉の一軒のみ。百貨店や催事への出店なども行っていないので大阪に行かないと買うことができない「粟玄」のお菓子たち。地元の人にも、お土産などに重宝されています。

「粟玄」の営業時間は、10時〜17時。土日祝日がお休みとあって、平日でも午前中から購入に訪れる人が絶えません。

現在はオンラインショップでの注文が可能となり、全国からでも取り寄せることができ流ので嬉しいですね。

大阪の名物粟おこしの現代風アレンジである「和洋」は、おこしなのに洋風と風変わりなお菓子ですが、ほろ苦さとまろやかな甘さが癖になると人気です。

大阪に訪れた際には、ぜひお店にも立ち寄ってみてくださいね。早めに訪れれば、「和洋」も売り切れ前に購入することができるでしょう。

店舗情報
店名:粟玄
住所:大阪府大阪市住吉区上住吉1-2-3
営業時間:月〜金10:00~17:00
定休日: 土,日,祝日