船橋屋は文豪たちにも愛されたくず餅の老舗

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涼し気でぷるんとした食感のくず餅は、昔から日本で親しまれている素朴な和菓子です。くず餅といえば船橋屋というほど、下町情緒が色濃く残る亀戸に本店を構える船橋屋は、関東風くず餅の老舗として知られています。亀戸天神社の藤まつり頃にぜひ寄りたい甘味処です。今回は、江戸時代から人々に愛され続けてきた船橋屋の元祖くず餅をはじめ、定番の人気商品や話題の新商品をご紹介します。

船橋屋はどんなお店？

船橋屋は、亀戸天神のすぐそばにある、創業1805年のくず餅の老舗です。創業は江戸時代の徳川家斉の頃ということですから、歴史の奥深さを感じます。船橋屋の初代の出身地である下総国は当時良質な小麦の産地でした。そこで、初代が亀戸天神に参拝に訪れる人々に、小麦澱粉をセイロで蒸した餅に黒蜜と黄な粉をかけ提供したところ、参拝客の間に瞬く間に人気が出て、いつのまにか江戸の名物のひとつになったのです。

明治初頭には、「江戸甘いもの屋番付」という、今でいう東京のスイーツランキングで横綱を獲得し、船橋屋の名声は不動のものとなりました。

200年を超える歴史には、関東大震災や第二次世界大戦など、さまざまな出来事が起こりましたが、そんな災害や戦災の中、船橋屋の貴重な発酵澱粉は被害を免れたのです。

船橋屋は、今日も守り続けてきた小麦の発酵澱粉を使用し、創業以来、変わらない製法で唯一の発酵和菓子である「元祖くず餅」を提供しています。

下町情緒あふれる江東区亀戸にある本店には、当時、芥川龍之介や永井荷風などの文化人もしばしば訪れ、くず餅を味わっていたそうです。著書の中にも船橋屋のくず餅の話題が出てくるので興味深いですね。

本店の喫茶室に掲げられている船橋屋の大看板は、ケヤキの一枚板に見事に船橋屋の文字が書かれています。この字は有名な吉川英治が書いたものです。吉川英治は黒蜜が好きで、船橋屋の黒蜜がお気に入りだったことがご縁で、看板の墨書を依頼されたそうです。

くず餅はしなやかな歯ざわりが重要なポイントですが、それを引き出すのが乳酸菌です。船橋屋では、小麦のでんぷん質を15ヶ月という期間をかけて乳酸発酵し、熟成させています。その結果、澄んだ乳白色の見た目にも美味しそうなくず餅が仕上がるのです。

黄な粉は、その日使う分だけの大豆を焙煎しています。黒蜜は、沖縄産の黒糖と数種類の砂糖をブレンドしたものです。どちらも、船橋屋にしか出せないオリジナルの味に仕上げています。くず餅に欠かせない水は、ミネラルが豊富といわれている名水木曽川の地下天然水を使用しています。この水が船橋屋のくず餅の旨味と適度な弾力性を引き出しているそうです。

亀戸天神前本店の入り口には藤棚があり、4月半ば頃から咲き始め、お店を訪れるお客様を魅了します。ぜひ藤の花が咲き誇る時期にも、足を運んでみてくださいね。

船橋屋のくず餅から生まれた化粧水とは？

つるんとした喉ごしが特長のくず餅が発酵食品であることは先述しましたが、このくず餅の製造過程で生まれた乳酸菌発酵水に着目して作られたのが「くず餅乳酸菌LABO」の発酵化粧水です。船橋屋がくず餅乳酸菌の研究開発に協力して生まれた、日本初のくず餅由来保湿成分の化粧水です。

乳酸とアミノ酸が豊富なため、肌に塗布すると、角質層まで浸透して保湿力を高める効果が期待されています。テクスチャーはベタつきがなく、サラサラしていることが特長です。

余計なものを一切使っていないので、赤ちゃんや小さい子供も安心して使えます。

購入はこちらから

さらに、船橋屋の新業態”BE:SIDE”では、発酵化粧水を活用し、同じくくず餅乳酸菌を使用したSWEETSを組み合わせたTREATMENTを提供し、「美」をサポートしています。

実施店：「BE:SIDE表参道店」
月額定額プラン会員限定：LUXUARY 120分&スイーツ 月額価格 45,000円

「BE:SIDE表参道店」は、老舗和菓子店の新戦略として、日本テレビの「news every」で紹介されました。

アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ商品発売！

船橋屋は、2021年6月20日よりアニメ「鬼滅の刃」のキャラクター、竈門炭治郎、竈門禰豆子などをモチーフにした商品（くず餅とあんみつ）を発売。
まず、オンラインショップで先行販売され、7月20日以降に実店舗や催事店舗で販売されます。

「鬼滅の刃」の商品は、公式通販サイトと以下の店舗で購入できます。

●船橋屋公式通販サイト（事前予約制）
●船橋屋 亀戸天神前本店
●船橋屋 柴又帝釈天参道店
●船橋屋こよみ 広尾本店
●BE:SIDE　表参道店

催事での販売はHPで随時お知らせしていますので、チェックしてくださいね。

値段　竈門炭治郎パッケージ/元祖くず餅小箱　1,600円 (税込)　※オリジナル風呂敷付き
　　　「鬼滅の刃」船橋屋　特製あんみつ等 5個セット　3,200円 (税込)　※オリジナル紙袋付き

船橋屋の人気メニューは？

船橋屋のメニューから、人気の定番メニューや、船橋屋ならではの話題のメニューをご紹介します。

元祖くず餅

元祖くず餅は、和菓子では唯一の発酵食品です。船橋屋が216年もの間守り続けている無添加製法でつくられています。発酵槽で繰り返し熟成されてきた「くず餅乳酸菌®」は、近年、注目されている善玉菌の一種です。昔から「くず餅を食べると身体の調子が良い」という声が多く聞かれるのは、この乳酸菌が身体の調子を整えるのに適していると考えられています。

原料の小麦でんぷんは、小麦粉が原料ですが、製造工程でグルテン質を取り除いているのがポイントです。グルテンフリー食品は、健康意識の高い方や小麦アレルギーのある方にとくに注目されていますが、船橋屋の小麦澱粉のグルテン含有率は3ppm未満。この数値は計測限界値以下とのことです。

また、1人前（9切れ）のカロリーが194kcalと控えめなのも嬉しいですね。しかも1人前がボリューム満点です。

人工添加物を一切使用しない無添加発酵製法は、江戸時代から途絶えることなく、守り継がれています。自然のままの食品で体にやさしいので、小さなお子さんや妊娠中の方も安心して食べられます。

元祖くず餅は出来たてをそのまま美味しく食べるために、消費期限は2日間となっています。くず餅、黒糖蜜と黄な粉の三位一体の味わいをぜひ堪能してください。

値段　カップ お一人様用　6切れ 450円（税込）　小箱 1～1.5 名様用
24切れ 790円（税込）　中箱 2～3 名様用　36切れ 895円（税込）

くず餅プリン【船橋屋こよみ限定】

くず餅プリンは、「船橋屋こよみ」の限定商品です。「船橋屋こよみ」は船橋屋が2005年に立ち上げた新コンセプトショップ。「船橋屋こよみ」は、こよみ広尾店、エキュート東京店、エキュートエディション渋谷店、ペリエ千葉エキナカ店の4店舗があります。

くず餅プリンは、一度食べたらクセになるといわれている新食感のプリンなのです。通常のプリンと異なり、まったりとした弾力がありますが、その食感こそがくず餅ならではの特長です。

開発当時はとろとろのプリンがブームでしたが、船橋屋はあえて昔ながらの硬めのプリンにこだわりました。もちもちでプルプルしたプリンなので、食べ応えがあります。きなこと黒蜜はくず餅に添えられているものと同じです。黒糖ベースの黒蜜と粗びきにした香ばしいきな粉がプリンの美味しさをぐんと引き立てています。

カフェではグラスに可愛らしく盛り付けられ、季節に応じて、白桃、ぶどう、いちごなどが添えられています。

値段　2個入　798円（税込）～

飲むくず餅乳酸菌

はじめて聞く商品名ではないでしょうか？
飲むくず餅乳酸菌は、甘酒でも乳飲料でもない、新しいタイプのドリンク、バイオジェニックスドリンクです。

バイオジェニックスとは、簡単に言うと、腸内環境を改善し、身体に良い影響を与える成分のことです。その有効な成分の一つが乳酸菌生産物質です。

原材料はお米、乳酸菌、水だけです。船橋屋のくず餅乳酸菌®は、日本古来の植物性乳酸菌で、江戸時代から活き続けているそうです。そんな乳酸菌をお米、水、酵素の中に入れてじっくりと発酵させると、乳酸やさまざまな体に嬉しい成分が生まれます。

無添加の植物性乳酸菌飲料なので、乳アレルギーの方も安心です。
甘すぎず、飲みやすく、優しい気持ちになれるような味と好評です。

常温保存でOKですが、飲む時はあらかじめ冷蔵庫で冷やしてから飲むと、より爽やかな美味しさを楽しめます。冬場は温めても美味しいです。

値段　単品520g　1,300円（税込・常温送料別）　ギフト用化粧箱入り　大 520g×3本4,150円（税込・常温送料別）

くず餅乳酸菌入りかき氷

毎年大好評の「くず餅乳酸菌入りかき氷」の販売が2021年6月14日から始まっています。
かき氷のシロップにくず餅の原料から培養した乳酸菌を配合したかき氷は船橋屋ならではのメニューです。

1杯に10億個ものくず餅乳酸菌® が入っているそうです。10億個といわれてもピンときませんが、ヘルシー感たっぷりの氷ですね。
船橋屋のかき氷なら冷たくてもお腹に優しいのがポイントです。

かき氷を販売している店舗や期間等は、こちらを参照してください。

メニューは、甘夏蜜柑、天神（黒蜜きな粉）こし餡入り、藤（ぶどう）、宇治金時、苺みるく

お店のインスタグラムによると、藤（ぶどう）は船橋屋本店がある亀戸で愛されている藤をイメージしたそうです。紫色がきれいですね。ピスタチオがトッピングされています。

値段　930円～

白玉あんみつ

あんみつは船橋屋でくず餅と人気を2分する定番商品です。中でもモチモチの白玉が入った白玉あんみつは、特に女性や子供に大人気です。
寒天は、全国から吟味した天草を煮出しているので、磯の香りが感じられる本物。昔ながらの製法だからこそ味わえるコックリとした食感です。
要のあんこは、こだわりの製法でつくる、なめらかなこし餡です。小豆本来の味を味わえますよ。くず餅も入っているので、いろいろな素材の味と食感を船橋屋秘伝の黒糖蜜を絡めて楽しんでください。

値段　くず餅入り 白玉あんみつ　1 カップ（黒蜜付） 540円（税込）

船橋屋の通販は？

お近くにお店がない場合は、ぜひ通販でお取り寄せしてください。
公式通販ショップをはじめ、楽天ショップやYahoo!ショップで販売しています。

通販では、「バラエティセット」が人気です。カップ くず餅 ・ あんみつ ・ くず餅 プリンが各2個入っているセットです。船橋屋の人気商品を一度に味わえるので、初めての方にもおすすめします。

値段　2,658円(税込)

くず餅プリンは、船橋屋こよみ広尾店の限定商品なので、気軽にお取り寄せできるのは嬉しいですね。

アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ商品は通販でも購入できます。

また、「くず餅乳酸菌入りかき氷」は通販限定商品もありますので、ぜひ船橋屋でしか味わえないかき氷をお家で楽しんでください。こちらは店舗の喫茶スペースで提供しているかき氷と異なり、宅配便向けに独自に開発したものです。
ふわふわのかき氷に特製シロップをかけて、自宅でも本格かき氷が楽しめます。これからの季節、贈り物にも喜ばれるのではないでしょうか。抹茶小豆と苺ミルクの2種類が各2カップ入ったセットです。
食べ方については、こちらの動画を参照してくださいね。

値段　苺ミルク2カップ・抹茶小豆2カップ　3,200円 (税込)

船橋屋の店舗情報

船橋屋は、都内に22店舗、千葉県に4店舗、神奈川県に1店舗、埼玉県に1店舗展開しています。店舗詳細は、HPの店舗紹介をご覧ください。

亀戸天神前本店は、総武線亀戸駅、または総武線・半蔵門線錦糸町駅から徒歩約10分
と2駅からアクセスできる好立地にあります。亀戸駅からは亀戸天神の入り口を過ぎると藤棚が見えてきますが、そこが船橋屋の本店です。

こよみ広尾店は、創業200年を記念し、新しい和の形を提供するお店としてオープンしました。くず餅プリンはこよみ限定商品です。イートインもあります。ほっとできる空間で、船橋屋の甘味やランチを楽しんでください。

店舗情報
店名:船橋屋亀戸天神前本店
住所:東京都江東区亀戸3-2-14
営業時間:テイクアウト:9:00～18:00　イートイン:11:00～17:00(L.O.)
定休日:無休

※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。

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