受け継がれる伝統の味 御菓子司「青柳」の絶品和菓子

都心にほど近いながら独特の雰囲気が漂い、地元で築かれた独自のカルチャーとたくさんの学生の活気でにぎわう街、高田馬場。

高田馬場駅の電車の発車メロディーが鉄腕アトムの主題歌だったり、駅前の高架下にはたくさんのキャラクターが描かれていたりすることもあり、有名マンガ家の手塚治虫さんとゆかりの深い街だということをご存じの方も多いでしょう。

そんな高田馬場にあるのが、手塚治虫さんも愛したという和菓子を売っている老舗の和菓子屋さん「青柳」です。

テレビや地元紙などで何度も取り上げられており、青柳の和菓子の人気の高さがうかがえます。

今回は、そんな魅力がたくさんつまった素敵な和菓子屋さん「青柳」についてご紹介します。

創業90年を超える和菓子屋「青柳」はどんなお店?

青柳は、1925年(大正14年)創業の老舗和菓子屋さんです。青山にある和菓子の老舗「青柳」から暖簾分けされて、高田馬場に創業しました。

創業以来90年以上もの間地元の方々と共に支えあいながら人々から愛され続けている、とても歴史のあるお店です。

青柳の長い歴史と伝統の味は親子三代で守り続けられており、現在は三代目の若主人がお店を切り盛りされています。

手塚治虫さんのマンガ「鉄腕アトム」が生まれたことから高田馬場では手塚プロダクションと協力して街おこしを行っています。

2003年のアトムの誕生日に合わせて、青柳では「くりまんアトム」を作り始めました。当時は毎年4月限定の商品でしたが、現在は1年を通して販売されるようになり、今では青柳を代表する看板商品の一つです。

青柳では、他にも創業当時から同じレシピで作られている伝統的な和菓子も多数扱っています。

お世話になっている大切な方への贈りものや、知り合いに会いに行くときの手土産としておすすめです。

ギフトにもおすすめ!「青柳」の和菓子メニュー

入口に飾ってあるアトムに出迎えられながらお店の中に入ると、大栗まんじゅう、練りきりなどの生菓子や、くりまんアトムなど、数えきれないほど豊富な種類の和菓子が店頭に並んでいます。

他にも懐中汁粉のような壷のおしるこや、贈り物としてぴったりな日持ちのするお菓子などもたくさん売られています。

店内には地元で特集された際の記事が張ってあり、地元に愛されているのがよく分かるお店です。また、和菓子を作る際に使用する木型も飾ってあり、とても情緒にあふれています。

店頭にはたくさんの魅力的な和菓子が飾られているので、どれを選んだらいいのか迷ってしてしまいますよね。

そんな青柳のおすすめの和菓子メニューをご紹介しましょう。

手塚プロダクション公認!くりまんアトム

青柳を代表する名物栗まんじゅう、アトムの顔をモチーフとした「くりまんアトム」。向かいのビルに手塚プロダクションがあったことや、高田馬場で鉄腕アトムが生まれたというご縁からくりまんアトムは誕生しました。

職人さんが1つ1つ手作業で顔パーツの焼き印をつけているので、みんな少しずつ表情が違って見えて可愛いですね。

中には国産白手亡豆から作った優しい甘さの白あんと、粗く刻んだ茨城県産の栗を合わせたあんが入っています。

食べると口の中に白あんのしっとりとした上品な甘さと、栗のほっこりとした食感やほんのりと栗の風味が広がり、幅広い世代に人気です。

アトムの妹である、ウランちゃんをモチーフとした和三盆糖の入った練りあんのおまんじゅうもありますよ。

話のきっかけとして、お土産にいかがでしょうか。

商品名:くりまんアトム
値段:バラ売り1ヶ 291円(税込)、5ヶ入折(くりまんアトム3個、和三盆あんウラン2個)1,566円(税込)

手塚治虫さんが愛した和菓子!更科

こだわりの製法で作られた甘い小豆がぎっしりつまっている「更科」。手塚治虫さんが好きで、よく仕事の途中にお店まで食べにきて執筆中の疲れを癒していたのだそうです。

皮はそば粉が練りこまれており、もちもちした食感を楽しめます。中にたっぷりとつまっているのは北海道産小豆のつぶし餡です。

小豆は砂糖を水で溶いて蜜にしてから味をしみこませているため、小豆の中まで均等に甘さが染みわたっているのだそう。

素朴な味わいで食べきりサイズのちょうどいい大きさです。シンプルながら優しい甘さは、老若男女を問わずとりこにする魅力がありますね。

手塚治虫さんも愛した更科の味を、ぜひ一度味わってみてください。

商品名:更科
値段:1ヶ 238円(税込)

90年間ずっと変わらない味!宇治の里

まるでみずみずしく輝く若草のように綺麗な緑色と、ころんとした可愛い形が目を引く青柳の伝統の生菓子「宇治の里」。

青柳の初代店主が発案したという、このお店で90年以上続いている変わらない味の和菓子のひとつです。

宇治の里には、抹茶の真挽粉が生菓子の周りにまぶしてあります。真挽粉とは、もち米を蒸してから乾燥させ、細かく挽いて粉にしてから煎ったものです。
これをまぶすことで、つぶつぶとした見た目と面白い食感を楽しむことができます。

ゆっくり丁寧に時間をかけて抽出した濃いめのお茶がよく合いそうですね。

1つから気軽に購入できるので、ご自宅用やお土産用など用途に合わせて選ぶことができますよ。

青柳の伝統の味、そして可愛い見た目と食感も楽しめる珠玉の一品です。

商品名:宇治の里
値段:1ヶ356円(税込)、6ヶ(化粧箱)入2,300円(税込)

「青柳」のお菓子は通販やお取り寄せできる?

魅力たくさんの青柳の和菓子ですが、残念ながらお取り寄せすることはできないようです。

公式の通販サイトも以前は開設されていたようですが、今は運用を停止しているようなので、ぜひ現地に足を運んでお店の雰囲気を楽しみながらお買い物を楽しんでください。

美味しそうな和菓子が数多く店頭に飾ってあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまう方は店員さんと相談しながらお買い物をするのも良いですね。

通販サイトなどはありませんが、青柳には公式のFacebookがあります。そこではまつたけを模した上生菓子や、かわいいデザインの花火をイメージした上練り切りなど、季節に合わせた和菓子の写真がアップされていますよ。

興味のある方は、こちらの公式Facebookもチェックしてみてください。

御菓子司 青柳 公式Facebook
青柳公式Facebook

「青柳」へのアクセス方法は?

青柳は、高田馬場駅から早稲田通りを小滝橋方面に歩くこと徒歩約4分のところにあります。駅からすぐ近くなのでお散歩がてらお店に寄ってご自宅のおやつ用に購入してみたり、電車に乗る前にお土産として和菓子を購入したりすることもできます。

青柳の和菓子は、手塚プロダクションの方々も手土産にするためによく買って行くそうですよ。

高田馬場駅の周辺を訪れた際は、少し足をのばして青柳の可愛くて美味しい和菓子を購入して、ご自宅で家族やお友達と一緒に味わってみてください。

練りきりやおまんじゅうなどの和菓子が好きな方や、手塚治虫さんのファンの方は必見のお店です。

これからも地元のみなさんに愛されながら、受け継がれていく青柳の変わらない味をぜひお楽しみください。

店舗情報
店名:青柳
住所:東京都新宿区高田馬場4-13-12 柳月ビル1階
営業時間:月~土 10:00~18:00/祝祭日 10:00~17:00
定休日:日曜日