京都のお茶会御用達「亀屋伊織」の干菓子をご紹介!人気菓子も要チェック
お茶会を華やかに演出する「干菓子」。茶会に出される干菓子のみを作り続けること約400年、たくさんの茶人の御用達にもなっている亀屋伊織をご存知ですか?亀屋伊織の菓子は軽やかな口どけと上品な甘さが特徴ですが、予約さえすれば一般の人でもそんな伝統の干菓子が購入できるんです!
そこで今回は、茶人が愛してやまない亀屋伊織の人気干菓子をご紹介します。見た目も鮮やかなので、お手土産にも喜ばれますよ♪
亀屋伊織さんの干菓子と、亀末廣さんの干菓子でのお薄茶は、豪華すぎて驚きです。http://t.co/9BPUWHuiDY pic.twitter.com/FmSJFILIh0
— ensyuu (@tyanoyunikki) November 25, 2014
亀屋伊織はどんなお菓子屋?
亀屋伊織は、約400年にわたって茶会に出される干菓子のみを作り続けるお菓子やさん。京都市中京区にお店を構えており、繊細で美しく主張しすぎない京都らしいお菓子を販売しています。お茶会などで使われる菓子の受注で生産スケジュールが埋まっているので、一般の人が購入したい場合は予約が必須となります。また、販売は京都の本店のみです。
店名に含まれる「伊織」の名は、徳川3代将軍家光公に「木の葉」という菓子を献上した際に、御所百官名のひとつ「伊織」の名を賜ったことに由来しているとのこと。
干菓子はお茶の世界では濃い茶のあとに出される薄茶に添えられるお菓子なので、お茶を引き立てるべく分量を少なくして軽やかに仕上げることが大切だとされています。亀屋伊織ではあくまでお茶が主役との精神で、日々茶の湯の雰囲気に自然に溶け込む色や形を追求し、真剣勝負で菓子づくりに望んでいます。季節によって商品の名前が変わるのも素敵ですよね♪
亀屋伊織の仕事 読了。子供の頃から「この家はお店のようだけど人の気配はないし、でも閉店してるようでもない。変なの」と思っていた店の一つでした。その正体は、茶道の茶菓子屋さん、予約販売のみ。お茶と食べるお菓子。お茶と食べないと良さがわからないお菓子。いつかお茶席で出会えたらいいなあ pic.twitter.com/qLru8oyPI1
— みちるちゃん@4話ネーム中 (@senananase) September 5, 2020
亀屋伊織の絶品和菓子をご紹介
亀屋伊織の和菓子は、口の中でスッと溶けるような軽やかさと風雅な味わいが特徴です。商品はショーケースではなく、総桐の「菓子だんす」の引き出しに収められており、店内は歴史ある雰囲気で満たされていて素敵♪
ここでは、茶会の心得である「一期一会」にふさわしいお菓子づくりにまい進する亀屋伊織が満を持して提供する人気和菓子メニューをご紹介します!
色鮮やかな見た目が最高な干菓子詰め合わせ「吹き寄せ」
亀屋伊織といえば、まずおすすめしたいのが干菓子の詰め合わせ「吹き寄せ」です。押し物の松かさや栗、淡い紫色が美しいかきつばた、洲浜のイチョウやモミジ、有平糖のきのこなど見た目も実に鮮やかな品々がセットになった逸品で、特に人気があります。
菓子はどれも値段は公表されていませんが、お茶会用干菓子2種類の組み合わせで一人当たり2~300円を予算として考えておくとよいそうです。
お干菓子は亀屋伊織さんの吹き寄せ pic.twitter.com/fbCBHSt5bd
— 藤井友子 (@touko_fu) November 14, 2019
きつねを模した干菓子「狐面」
毎年2月にやってくる初午(はつうま)の日は、京都伏見稲荷神社のご祭神が伊奈利山(いなりやま)に降りた祈念の日。そんな縁起を祝うように毎年祭礼が行われているのですが、亀屋伊織でもこの日にちなんできつねを表す干菓子「狐面&捻り棒」を販売しています。
きつねの干菓子は京都の2月ならではの風流なので、ぜひこの機会に伝統に触れてみてはいかがでしょうか。さすがは京都、お菓子までシャレています。
お干菓子は亀屋伊織の狐面とねじり棒。 pic.twitter.com/j9OrorZxiW
— TOMOKO (@sophiabachmj) February 16, 2020
本日は、らくたび茶道部のおけいこの日です。お菓子は、亀屋伊織の狐面です♪ らくたび若村 // 2/12(水) 《 茶道おけいこ 》 https://t.co/SpvqDgdbcZ
— 京都の旅 らくたび(らくたび京町家) (@kyoto_rakutabi) February 12, 2020
干菓子の詰め合わせ「貝づくし」
干菓子の詰め合わせ「貝づくし」は、貝をかたどった伝統菓子で、和三盆の上品な甘さが特徴です。お手土産やお年賀に喜ばれること間違いなしの雅な逸品。
常温で保存できるうえに2ヶ月ほど日持ちするので、ぜひ大切な方にプレゼントしてはいかがでしょうか。口の中で自然と溶ける干菓子は、ご高齢の方へのお見舞いにもおすすめです。
亀屋伊織さんの『季節の干菓子』
要予約の和菓子屋さんで、6月の季節のお任せの御干菓子たち。ピンク色は撫子の花の押物、水色は水を表現した生砂糖、白は表面に芦を表現したすっと溶ける甘いお煎餅の和菓子✨#和菓子 #京都府#亀屋伊織#芦#撫子#水 pic.twitter.com/STat7arBsd— ꙳☼ᴀᴋᴀʀɪ☪꙳ (@wagashimeguri) June 18, 2018
夏の名品「瀧煎餅」
「まるで滝の流れる音が聴こえてきそう…。」そんな風雅な情景が目に浮かぶ、亀屋伊織の自信作。白の糖蜜を流し、瀧の流れや水しぶきを表現した夏の名品です。亀屋伊織の絶妙な手わざが光る瀧煎餅、ぜひ夏が終わる前にご賞味ください。
干菓子の名店・亀屋伊織の夏の名品「瀧煎餅」。色々な書物や媒体にしばしば紹介はされているが、どの写真を見ても表面(右側)ばかりなので、裏面(左側)もお目に掛ける。白の糖蜜を流し掃き、瀧の流れや水しぶきを示す絶妙の手わざ。無論、裏も綺麗。#菓子いろいろ pic.twitter.com/JNardQEvFW
— 村上湛 (@PontmrcyMarius) May 15, 2018
焼き印が特徴的な「干支煎餅」
薄く焼き上げた麩焼きに味噌餡を挟んだもの。表面の焼き印は干支をモチーフにしており、遊び心を忘れない、何とも粋な京都らしい逸品です。
亀屋伊織の干支煎餅。干支のシンボライズが粋だ。。。 pic.twitter.com/o5PukuqPqZ
— そうこう箒 (@soukouhouki) February 9, 2015
予約はできる?賞味期限は?亀屋伊織の知っておきたい事前情報
先にもお伝えしたように、亀屋伊織はお茶会用の菓子づくりで手一杯になっていることが多く、一般の人が購入したいときは予約が必須です。ふらっと立ち寄っても買い求めることはできませんので、必ず予約をしてから店舗に向かいましょう。
また通信販売も行っていませんので、亀屋伊織の干菓子はとても貴重です。見た目も美しいので、手土産に喜ばれるのは間違いないでしょう。賞味期限は2ヶ月ほどあるものが多いですが、干菓子は基本的に湿気を苦手としています。風味を損なわないように高温と湿気を避け、適切に保管することが大切です。
〈京菓子 秋の醍醐味〉秋のうつろいを取り合わせで愛でる「亀屋伊織」|食|雑誌『家庭画報』公式サイト https://t.co/bi4n7PvEbg pic.twitter.com/5k6vbchEvh
— 家庭画報編集部 (@KATEIGAHO) October 20, 2015
亀屋伊織の店舗情報をご紹介
京都で途中下車しまして、
亀屋伊織さんへ。
先月お願いしましたお干菓子を受け取りに参りました。 pic.twitter.com/kh8tlLnvR4— 畑 主税 (@wagashibuyer) November 30, 2019
亀屋伊織は菓子屋さんに多い町家の構えをしていて、丸太町駅(京都市営)から10分程度のところにあります。店内には予約の商品を入れた袋がズラリと陳列されていて、お客さんが次から次に取りに来るほどの人気ぶり。
ちなみに“笹屋伊織”さんと間違えやすいので、住所と店名をよく確認してから向かいましょう。黒ののれんに白地の「伊織」の店構えが目印です。
住所:京都府京都市中京区二条通東新町入ル
営業時間:9:00~16:00
定休日:不定休