創業430年を超える豊臣家と皇室御用達の老舗和菓子屋「菊屋」

「最中」が美味しいことで有名な和菓子屋「菊屋」は、創業から430年以上の歴史を持つ老舗です。

天正13年(1585年)に奈良県で暖簾をあげた菊屋は、大納言の豊臣秀長 御用達の御菓子司でした。

現在、大阪府にお店を構える「菊屋 大阪高麗橋」は、昭和時代に奈良県の菊屋から暖簾を分け独立したお店です。

長い年月をかけて培われた技術と守り続けた伝統の誇りから作られる菊屋の和菓子はまさに逸品。

「菊屋 大阪高麗橋」では代表の銘菓『名菊最中』や『甍最中』をはじめ、伝統的な和菓子から時代に合わせて作られた和菓子まで様々な種類の和菓子が堪能できます。

「大阪で和菓子といえばこの店!と言えるくらい老舗の有名店」、「ここの品ならどんな場面でも大丈夫という抜群の安心感がある」という声を聞く「菊屋 大阪高麗橋」。

今回は430年にわたり、著名人にも愛された和菓子を作り続ける老舗和菓子屋の「菊屋 大阪高麗橋」をご紹介します。

豊臣家御用達の御菓子司「菊屋」

創業430年を超える菊屋は、豊臣家や皇室にも和菓子を納めていた実績がある老舗和菓子屋です。

430年以上受け継いできた伝統の誇りが込められた菊屋の和菓子は、1つ1つの素材と1つ1つの技術にこだわって作られます。

創業当時から決して変わることのない、菊屋の妥協を許さず素材にも技術にもこだわる姿勢が、菊屋の長い歴史を作ったと言えます。

長い年月を経ても変わらず守り続ける伝統の誇りから作られる和菓子は、菊屋だけが織りなすことができる特別な美味しさ。
日本の四季の趣を映し出したような味わいや姿、色を持つ職人の技術を凝らした数々の和菓子は素晴らしい品ばかりです。

菊屋 大阪高麗橋の歴史

菊屋の歴史の始まりは天正13年(1585年)。
豊臣秀吉の弟である豊臣秀長御用達の御菓子屋として、奈良の大和郡山町で菊屋の店祖 菊屋治兵衛(きくやじへい)が和菓子の製造と販売を開始したそうです。

菊屋 大阪高麗橋が大阪・高麗橋にお店を構えたのは昭和時代。

太平洋戦争が終戦した頃、贅沢品だったお菓子は田舎ではなかなか売れず、売り上げが厳しい状況の中、奈良・大和郡山の本家菊屋に大阪・高麗橋の土地の話が舞い込みました。

本家菊屋の現26代目当主の祖父が、ある日、中庭にある柿の木の根元に百合根を植えようと土を掘ったところ、小判や一分金、一分銀、銅銭などが出てきたそうです。

この本家菊屋の現26代目当主の祖父が偶然発掘した小判を証券化し、大阪・高麗橋の土地を購入。
菊屋 大阪高麗橋本店を戦後の本家菊屋の支店1号として豊臣秀吉ゆかりの地である大阪に出店しました。

その後、菊屋 大阪高麗橋は本家菊屋より暖簾分けをし独立、現在も大切に「菊屋」の暖簾を守り続けています。

菊屋のシンボル「菊」と豊臣家の関係

豊臣秀長をはじめ、豊臣家の御用菓子司を務めていた菊屋は、豊臣家より「屋号並びに菊花をその象徴とせよ」との仰せをいただくことになります。

豊臣家からいただいた仰せにより、菊屋のシンボルを「菊花」にし、現在まで430年を超える長い時間、大納言 豊臣秀長も親しんだ和菓子の味を受け継いできました。

菊屋 大阪高麗橋には代表銘菓『名菊最中』や『菊あわせ』をはじめ、屋号とシンボルにちなみ「菊」の文字を使用した名前や菊花の形をした和菓子が多くみられます。

菊屋と豊臣家に関する話は他にも。
菊屋の店祖 菊屋治兵衛(きくやじへい)は、ある日豊臣秀長に豊臣秀吉をもてなすお茶会にだす珍菓を作るように命じられます。

店祖 菊屋治兵衛(きくやじへい)が豊臣家に献上したのは、つぶ餡を包んだお餅にきな粉をまぶした一口サイズの餅菓子。

秀吉は店祖 菊屋治兵衛(きくやじへい)が作った餅菓子を気に入り「鶯餅」と名付けたそうです。

この「鶯餅」が、現在全国に点在する鶯餅の原型という説も。

『菊あわせ』発祥の地「菊屋 大阪高麗橋」

菊屋 大阪高麗橋が発祥の地となった、最中の皮と餡を分けた『菊あわせ』は、昭和天皇・高松宮宣仁親王殿下より、御嘉納の「菊紋」(十六弁八重表)を下賜されたそうです。

人気メニュー

豊臣家や皇室にも愛された菊屋の人気お菓子をご紹介。

菊屋のお店に入ると、きれいに並べられた和菓子の1つ1つから、天正13年(1585年)より受け継がれた誇りと和菓子作りに対するこだわりが伝わってきます。

和菓子にとって欠かすことができない餡は、シンプルだからこそ奥深く、作るのが難しいものです。

菊屋には和菓子の要である餡を作ることだけに特化した餡職人がいるそう。
菊屋の餡職人が腕によりをかけて作るこだわりの餡を使用したお菓子は、上品で飽きのこない美味しさ。

菊屋が長年つちかった製法により作る最中や、味わい・姿・色などに職人の技をこらした焼菓子など。430年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋の銘菓は要チェックですよ。

今回は、菓銘に「菊」がつく商品や菊の花を模した商品など、菊屋 大阪高麗橋の看板商品やおすすめの和菓子をご紹介します。

最中

菊屋 大阪高麗橋を代表する最中の『名菊最中』と『甍最中』をご紹介。

2種類の最中を詰め合わせた商品には、桐箱に入っている物もあり、かしこまった方へ贈る品としても安心して選ぶことができますよ。

『名菊最中』
菊屋が400年以上かけて培ってきた製法によって作るこし餡を詰めった最中。
菊屋の代表銘菓の1つで、ねじり菊紋の形が特徴です。

『甍最中』
『名菊最中』同様、菊屋を代表する一品。
平安時代の鐙瓦を模した皮につぶ餡が入った最中です。

価格:
6個入(名菊最中、甍最中 各3個) 1,620円(税込)
8個入(名菊最中、甍最中 各4個) 2,160円(税込)
10個入(名菊最中、甍最中 各5個) 2,700円(税込)
12個入(名菊最中、甍最中 各6個) 3,240円(税込)
15個入(名菊最中 9個、甍最中 6個) 4,104円(税込)
18個入(名菊最中、甍最中 各9個) 4,968円(税込)
24個入(名菊最中、甍最中 各12個) 6,480円(税込)
30個入(名菊最中、甍最中 各15個) 8,100円(税込)
36個入(名菊最中、甍最中 各18個) 9,612円(税込)
国産桐箱入 最中詰合(名菊最中 5個、甍最中 4個) 3,952円(税込)
木箱18個入(名菊最中、甍最中 各9個) 5,940円(税込)
木箱24個入(名菊最中、甍最中 各12個) 7,776円(税込)

菊あわせ

自分で最中の皮に餡を詰めて完成させるタイプの最中です。中に詰める餡は、こし餡とつぶ餡の好きな方を選ぶことができます。

最中の皮と餡が別々になっていることで、最中の皮がパリッとした状態に保たれ、出来立ての新鮮な食感と風味が味わえます。

価格:
8個用(つぶ餡) 1,620円(税込)
8個用(こし餡) 1,620円(税込)
16個用(つぶ餡) 3,240円(税込)

菊屋羊羹

菊屋独自の製法により作られる練羊羹。
なめらかな舌触りの良い餡の上品な甘さは何度も食べたくなります。

味は、抹茶羊羹の『宵の梅』、小倉羊羹の『木々の梅』、紅羊羹の『朝の梅』の3種類です。

価格:
ポケット羊羹 3個入(宵の梅、木々の梅、朝の梅 各1個) 1,080円(税込)

露の宿

お湯を注ぐだけで本格風味のまろやかなおしるこが楽しめる、粉末状の即席しるこです。

手軽に飲める温かな『露の宿』は、寒い季節の朝やおやつ時にいただきたくなる心も身体も温かくなる1杯。

松葉

松の葉をモチーフにした小麦粉と卵から作られる伝統的な手焼き菓子。
サクッした食感に素朴な風味とほのかな甘さがクセになる煎餅です。

価格:
松葉(袋) 756円(税込)
松葉 1箱(小) 1,296円(税込)

菊屋 大阪高麗橋の定番菓子『詰合』もおすすめ

菊屋 大阪高麗橋の定番人気の和菓子を詰め合わせたセットは、手土産やお祝い、お返し、お礼など贈答用の品として便利でおすすめです。

歴史の長さも美味しさも申し分ない菊屋の和菓子は、仲が良い間柄の人にも、すこし緊張するようなかしこまった人へも安心して贈ることができる商品ばかりです。

いざお店に行くと、種類が豊富すぎてどの商品を選べばいいか迷ってしまうという人に嬉しいのが、菊屋の定番お菓子がそろった「詰合」。

看板商品の『名菊最中』や『甍最中』の他に、人気の焼菓子『栗小紋』や『菊づつみ』を併せた詰合は、贈る相手を選ばない強い味方になってくれますよ。

『栗小紋』は小紋に見立てた小さな栗が入った餡を生地で包み焼き上げた菊屋オリジナルの和菓子。
『菊づつみ』は菊の形をした生地に、菊屋のまろやかで優しい味わいの黄身餡を入れた焼菓子です。

どちらの商品も食べやすく万人受けするお菓子なので、好みがわからない相手にも気後れせずに贈ることができます。

種類:
栗小紋8個+最中6個 2,852円(税込)
栗小紋8個×2箱+最中6個 3,888円(税込)
菊づつみ6個+栗小紋6個 1,944円(税込)
菊づつみ10個+栗小紋15個 3,780円(税込)
菊づつみ10個+栗小紋10個 3,132円(税込)
菊づつみ15個+栗小紋15個 4,590円(税込)
菊づつみ6個+栗小紋6個+名菊最中2個+甍最中2個 3,002円(税込)

季節のお菓子

菊屋 大阪高麗橋では、毎月の前半と後半に季節のお菓子が販売されます。
大福やお餅、焼き菓子、おはぎなどの和菓子に加え、職人の手で丁寧に作られる美しい生菓子は必見です。

ひと月の間に2回も季節限定の商品が出るため、食べたいお菓子の販売があっという間に終わってしまうことも。

季節のお菓子の情報は、菊屋 大阪高麗橋のホームページの新着情報から知ることができるので、見逃さないよう要チェックです。

菊屋 大阪高麗橋 新着情報
kikuya-osaka.co.jp/news/

お取り寄せ

菊屋 大阪高麗橋には、老舗の味を手軽にお取り寄せできるオンラインショップがあります。

代表商品の『名菊最中』や『甍最中』はもちろん、『菊あわせ』、『栗小紋』、『菊づつみ』、『菊屋羊羹』など、オンラインショップも豊富な品揃えです。
贈答用に最適な『詰合』の商品も扱っています。

自分用のお菓子だけでなく、誰かに贈るためのお菓子を探している人も、ぜひ菊屋 大阪高麗橋の公式オンラインショップを覗いてみてください。

公式オンラインショップ
kikuya-osaka.shop-pro.jp/

菊屋 大阪高麗橋へのアクセス

天正13年(1585年)創業の菊屋は、豊臣家の御用菓子司を務め、昭和天皇・高松宮宣仁親王殿下より、御嘉納の「菊紋」を下賜されるなど、確かな実績を持つ老舗の和菓子屋です。

菊屋 大阪高麗橋の本店へは、大阪市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩約8分。

大阪・高麗橋の本店以外では、兵庫の西宮にも店舗があります。
その他、京阪百貨店や高島屋、JRの駅にあるマルシェなどにも販売店舗があるので、ホームページより最寄りの店舗を確認してみてください。

使用する素材にこだわり、技術にもこだわる菊屋 大阪高麗橋が作る和菓子は、一度は食べておきたい品ばかりです。

豊臣秀長も愛した老舗和菓子屋の菊屋 大阪高麗橋の味を、ぜひご賞味ください。

店舗情報
店名:御菓子司 菊屋 大阪高麗橋 本店

住所:大阪府大阪市中央区高麗橋2-2-12

営業時間:月~金 9:00~19:00
土曜、祝日 9:00~18:00

定休日:日曜日