柏餅を巻いている葉っぱについて「これは何の葉っぱなのか?」「食べていいものなのか?」と疑問を抱きつつ、食べていないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、その葉っぱについてお話していきます。
柏餅の葉っぱは食べられる?葉っぱをつける理由とは
柏餅の葉は食べることはできますが、一般的には食べないものになっています。
多くの柏餅についている葉っぱには「カシワ」や「サルトリイバラ」が用いられています。
昔から食器や菓子の器として使用されているブナ科のカシワの木が、あまり少ない地域では「サルトリイバラ」の葉で包むこともあったのです。
柏餅の呼び名をしても「ちまき」「おまき」「しばもち」と呼ぶ地域があります。
柏餅の葉っぱを食べることでのメリット・デメリット
柏餅の葉っぱを食べることでのデメリットとして
- 苦味と葉の筋感が餅の食感を損ねる
- 中国からの輸入ものが多く使用されている
- 葉が固く、食べづらい
上記の3つが挙げられます。
「食べられない」ということはありませんが、基本的に食用の物ではないため食べなくて良いでしょう。
これおぼっちゃま、柏餅の葉は固くておいしくありませんから、食べてはなりませんぞ。食べていいのは桜餅のほうでございますぞ。
— 海道邸執事bot (@kaidou_butler) December 26, 2022
また、柏餅の葉っぱを食べることでのメリットとして
- 保湿効果
- 殺菌作用
- 香りづけ
- 食べやすさ
上記の4つが挙げられます。
具体的にどのような効果なのか、みていきましょう。
保湿効果
保存する時にもラップをかけずいるとかカピカピになってしまいますが、葉っぱがあることで柏餅の乾燥を防いでくれます。
殺菌作用
葉っぱに含まれている「オイゲノール」という成分には抗菌作用があります。
柏餅は昔からありましたが、冷蔵庫がなく保存ができないとなった時に柏餅の葉で包み、菌や傷みを防ぐ効果を発揮してくれているのです。
香りづけ
柏餅の葉があることでふんわりと良い香りが感じられます。
葉っぱがあることで香りでも楽しめるのです。
食べやすさ
柏餅を手で食べる時にべたつかず、手を保護してくれる役割もあります。
箸や手袋で食べることはなかなかないため葉っぱで包んでおくことで、何か用意する必要もなく食べたい時にすぐ手に取って食べることができます。
柿の葉は抗菌作用を持つと言われるらしい😮だから保存しやすかったのかな🤔
ちなみに私は柏餅🎏の葉っぱも食べない😏— えみたろ (@EmitaroRise) November 8, 2022
柏餅の食べ方
柏餅を美味しく食べるには葉を食べなくて良いと思います。
しかし、どうしても「葉っぱも一緒に食べたい」という方は
- 蒸す
- 水にさらす
- お湯につける
上記の方法を行うと固い葉っぱが少し柔らかくなったり、筋っぽさが緩和されます。
僕も葉っぱごと食べる派です👍
前に桜餅の食べ方と勘違いしたであろうお婆ちゃんが柏餅を葉っぱごとバリバリ食べててわんぱく過ぎん?ってなってました笑— イドノイト (@idonoito) November 2, 2022
柏餅の葉っぱの由来や歴史について
柏の葉で包まれた柏餅は縁起の良い食べ物です。
また葉に含まれる意味合いから「端午の節句」に食べられるようになりました。
葉っぱにはどんな意味がある?
カシワの木は冬に葉が枯れても、新芽を付けるまで落葉しないのです。
このことから「家系が途切れることなく続く」「子孫繁栄」などのイメージが付いています。
そんな意味合いのあるカシワの葉で包まれた柏餅。
端午の節句にみんなで食べることで、子どもの成長をお祝いするのです。
5月5日はこどもの日でしたね。端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれています。こいのぼりをあげたり、かぶとを飾ったり、柏餅やちまきを食べたりして子どもの成長をお祝いをする日です。このような風習にはどんな意味や由来があるのでしょうか。家族で調べてみるのもいいですね。#ルルブル
— ルルブル(公式) (@miyagi_ruruburu) May 10, 2022
柏餅の葉っぱに代用できるものある?
基本的にカシワの葉を使用されることが多いですが、他にも代用できる植物があります。
- サルトリイバラ
- ホオノキ
- ナラガシワ
- コナラ
上記の葉の購入が難しい際に、ビニール製の人工的な葉っぱを使用している場合もあるので、間違って食べてしまうことがないように気をつけてくださいね!
#11月22日 の #誕生木 【サルトリイバラ】
分類はサルトリイバラ科 シオデ属 落葉小低木 つる性。別名は山帰来、カカラ、ガンタチイバラなど。名の由来は棘のあるつるがサルをも捕まえるという喩えから。根茎は薬用、葉は柏餅などを包む葉の代用、赤い実はリース飾りなどに使われる。#誕生日 pic.twitter.com/PrsReY1dd2— おもちゃとつながるお店 くろっつ (@tunagaru_klotz) November 22, 2022
柏餅の作り方
柏餅を作る時の主な材料や基本的な作り方をご紹介していきます。
<材料>
- 上新粉
- 砂糖
- 白玉粉
- 熱湯
- あん
- 柏の葉
- 適量の水かお湯
<作り方>
- 蒸し器を沸騰させておく
- 上新粉と砂糖を混ぜ合わせる
- 熱湯を注ぎ、生地がまとまるまでこねる
- 蒸し器に一口大にちぎったものを並べ、蓋をして中火で5~10分蒸す
- 取り出して熱いうちに再度こねる
- まとまりがでたら餡を包み、柏の葉を巻いて完成。
熱いうちにこねる工程は火傷に気を付けながら行ってください。
素早くこねることでまとまりがでるため、大切な作業になります。
餡はお好みで粒あん、こしあん、白あんなどに変更してみてくださいね!
柏餅の葉っぱは塩漬け?作り方とは
柏餅の葉っぱは出回るのがこどもの日の前後になります。
そのため、なかなか入手することが難しく、前年に収穫されたものを使うこともあります。
その際に塩漬けされた茶色いものを使用します。
加熱処理することで緑色のものが茶色く変色していますが、使う前にさっと水洗いするだけの作業なので手間もかかりません。
保存にも適している茶色い葉っぱの作り方として
- 葉っぱをしっかりと洗う
- 茶色いに変色するまで茹でる
上記の方法で作ることができます。
すぐに使わない場合には水気を切るためにしっかりと乾燥させてから密封したジップロックなどに入れておくことで冷蔵庫で保存することもできます。
まとめ
柏餅についていた葉っぱは食べられないわけではないが、餅の食感を楽しむためには食べない方が良いでしょう。
食べるための葉ではないが、柏の葉で包まれていることでメリットがあることも分かりましたね!
香りを堪能したり、手を汚さずに葉の部分を持ち、葉の存在も一緒に楽しんでいただきましょう。