創業は明治38年!石川県白山市の「田中屋」は地元で愛されている老舗和菓子店

石川県の和菓子というと、金沢市の老舗和菓子店がいろいろありますが、金沢市に限らず、県内には美味しい和菓子のお店がたくさんあります。アートのようにきれいな和菓子を見ると、ほっこりと癒されますね。今回は、白山市にある知る人ぞ知る老舗の和菓子店、田中屋をご紹介します。

田中屋はどんなお店?

石川県は和菓子の消費量が全国1位といわれているそうですが、確かに金沢市には歴史のある有名な和菓子店が多いですよね。もちろん金沢市以外にも有名な老舗の和菓子屋さんがたくさんあります。そんな石川県では、お持たせや手土産に老舗の和菓子をよく購入しているようです。

今回ご紹介する田中屋は、白山市(旧松任市)にある創業明治38年の老舗の和菓子店です。100年以上もの長きにわたり、地元の人に愛されています。田中屋は松任駅から徒歩10分ほどの場所にある和モダンな店舗なのですぐにわかるでしょう。数年前にリニューアルし、店内も広々としてとてもきれいです。

田中屋は、かつて和洋菓子店だったこともあり、定番の和菓子のほかにレモンケーキも販売しています。店舗は本店とショッピングモールアピタにあるお店の2店舗です。この他に田中屋のオンラインショップも利用できます。

田中屋の人気メニューは?

田中屋の商品は、定番商品や上生菓子、季節商品まで合わせると、20以上あるでしょうか。どれも美味しそうで価格が安いのも魅力です。ここでは、とくに人気のあるものやおすすめのお菓子をご紹介します。

HOUCO

和菓子なのに英文字?と思ってしまいますが、“ホウコ”と名付けられました。コンセプトは宝箱(宝庫)。宝箱のようなかわいい小さな箱に入ったお菓子です。和菓子と洋菓子の中間のような新感覚のお菓子は、ギフトにも最適です。

以下の4種類ありますが、名前を見ただけでもこだわって作られたことがわかりますね。どれも魅惑的でそそられます。

1. クルミに黒糖そして抹茶
2. 加賀棒茶とリンゴの艶干しゼリー
3. 加賀最中のピーカンナッツのせ
4. 和三盆とカシューナッツのクッキー

値段
HOUCO 4種詰合せクリアケース入り 1,912円(税込)
HOUCO クルミに黒糖そして抹茶(約50g)  453円(税込)
HOUCO 加賀棒茶とリンゴの艶干しゼリー(6個入) 453円(税込)

れもんけいき

かつて和洋菓子店だった田中屋が、お客様の要望で残している洋菓子が“れもんけいき”です。レモンケーキというと卵型をイメージしますが、田中屋の“れもんけいき”は、こんもりと高さがあることが特徴。レモン風味のホワイトチョコをコーティングした定番スタイルです。

最近になってリニューアルし、この“れもんけいき”にいちご味も加わり、さらに人気を集めています。“れもんけいき(いちご)”は、イチゴ風味のホワイトチョコをコーティングしてあり、ピンク色が可愛く、“れもんけいき(れもん)”との紅白の詰合せもおすすめです。

パッケージも地元の大学生の発案によるデザインを採用しリニューアル。中味が見える半透明の可愛いパッケージに変わりました。

値段
れもんけいき (単品) 183円(税込)
れもんけいき(5個入り)1,055円(税込)
れもんけいき(10個入り)2,078円(税込)

千代最中

千代最中は田中屋のお菓子の中で一番古く、原点ともいえる歴史のある最中です。田中屋本店の売り上げでは一番とか。やはり、お店の伝統のお菓子をまず味わってみたいですよね。最中の包み紙には田中屋の2代目が好きだった俳句が書かれていて、風流で上品です。贈答品をはじめ、法事用にもおすすめです。

値段 千代最中(単品) 129円(税込) 千代最中12個入り 1,569円(税込)

百なり

可愛いひょうたんの形をした焼き菓子です。「百なりやつる一筋の心より」という句から名付けられたとか。百なりとは「数多く」という意味があり、たくさんの方にこのお菓子を賞味してほしいとの田中屋の思いが込められています。

餡は小豆の皮を剥いて丁寧に炊きあげ、白小豆が少し入っています。やわらかい優しい甘さなので、毎日食べても飽きないでしょう。

値段 百なり(単品) 108円(税込) 百なり10個入り 1,263円(税込)

きんつば

田中屋のきんつばは、甘さ控えめで大納言小豆本来の風味を堪能できます。

値段 5個 756円

上生菓子

和菓子店ではきれいな上生菓子に思わず目を奪われることがありませんか?田中屋の上生菓子もとても美しく、魅了されるものばかりです。

種類も多く、美しい色使い、可愛い形、繊細な技巧、しっとりとした口当たりなど、田中屋の上生菓子の魅力は尽きません。

日本の文化と繊細な味覚を堪能できる上生菓子は季節を表しているものが多く、田中屋の“紫陽花”や“芍薬”など、お菓子から季節を感じるのも素敵ですね。上品な器に載せて、美味しいお抹茶と一緒にいただきたいお菓子です。

アイスキャンディー

田中屋では夏になると何とアイスキャンディーを販売しますが、これがかなりの人気商品で、アイスキャンディーのTシャツもできたほどです。

田中屋は和菓子屋さんですが、昭和初期の夏の暑い時期に試しにアイスキャンディーを販売したところバカ売れしたとか。その人気が今日までずっと続いているのもある意味スゴイことですね。

毎年5月末ごろから9月終わり頃まで販売していますが、10本単位で買っていく方が多いそうです。地元の方は、アイスキャンディーのぼり旗が田中屋さんの店先に出ると「夏が来た!」と思うとか。

とくに特別なアイスキャンディーというのではないのですが、昔ながらのなつかしい素朴な味がよいのかもしれませんね。レトロなイメージの包装紙も好評のようです。金時、ミルク、抹茶、マンゴーの4種類があります。価格は12本入りで税込み1,720円です。(通販価格)

生クリーム大福

生クリーム大福は、コーヒー、栗、ずんだなどのフレーバーがあります。本店、イオンモール白山のシラヤマスイーツファクトリーにて販売しています。

田中屋の季節商品は?

アイスキャンディーも、ある意味、季節商品ですが、田中屋の和菓子の季節商品では以下のお菓子が定番です。

福梅

福梅は、石川県に古くから伝わるお正月用の和菓子です。梅の花の形をした可愛らしい最中で、薄紅と白の2色があります。12月頃になると石川県の和菓子店では、この福梅を作り始めます。お店によって味や最中の形が少し異なることが特徴です。石川県では年始の贈答品などに欠かせないお菓子です。

田中屋の福梅は北海道の大納言小豆を使用し、丹念に餡にしました。販売期間は、12月から1月中旬までです。

福梅(単品) ¥140(税込)

ちょこ大福

1月中旬から2月まで販売される“ちょこ大福”。“ちょこ”とひらがなを使ったところが和菓子屋さんらしいですね。大福の中にはソフトなチョコが入っていて、表面はココアパウダーがかかっているので、見かけは大福に見えません。バレンタインの限定商品のようです。義理チョコにいかがでしょうか。

さくらひらり

田中屋で人気の春限定のどら焼きです。特製の桜あんの中には求肥餅が入っています。“さくらひらり”というネーミングも素敵ですね。桜の模様の包装紙も春らしくてかわいいです。

2月下旬から4月まで販売しています。卒業や入学のお祝いのお菓子にも喜ばれるでしょう。

値段 1個175円(税込)

田中屋の通販は?

田中屋公式サイトの取扱商品から購入できます。送料はかかりますが、HOUCO、れもんけいき、千代最中、千代の松、松任芽、きんつば、栗っこ、黄金スイートなど、ほとんどの商品が1個単位から購入できますので、ぜひご利用ください。

田中屋の店舗情報

白山市東新町にある「田中屋」は、JR松任駅南口を出て駅前の中央通りを歩くと8分ほどで着きます。駐車場(8台)もありますのでご利用ください。

なお、田中屋は幸明町にあるショッピングモールのアピタにも店舗を構えています。
店名:田中屋広小路/アピタ松任店
住所:石川県白山市幸明町270
アクセス:松任駅から徒歩6分ほど、広小路交差点の近くです。

店舗情報
店名:田中屋
住所:石川県白山市東新町100番地
営業時間:月〜土 8:00〜18:30、日曜 8:00〜18:00
定休日:無休