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小江戸・川越の老舗和菓子屋「亀屋」の和菓子はどれも名品揃い。亀をかたどった銘菓もぜひ食べてみて。

かつて江戸時代に城下町として栄え、現在は小江戸・川越と呼ばれる古い町並み残る埼玉県川越市。老舗和菓子屋「亀屋」は創業当初からこの地でお菓子づくりを続け、二百三十年余りの歴史があるんだとか。和菓子の名店として知られ、様々な菓子を求めて毎日多くの人が訪れています。
今回は、時代の変化と共に歩んできた「亀屋」の歴史やその和菓子の魅力をたっぷりとご紹介していきます。

創業は天明3年。旧川越藩御用達の老舗和菓子屋「亀屋」

創業当時から変わらぬ場所で和菓子屋を営んでいる「亀屋」。1783年(天明3年)に初代嘉七が店を始め、3代目の時に川越藩に認められるほどの和菓子屋に成長、「御用商人」として出入りを許されるようになりました。その後、5代目の時代に川越大火により町の三分の一が焼失。亀屋の店舗も焼けてしまいますが、蔵造りにより再建され現在とほぼ変わらない店構えになりました。
なお、今も人気の和菓子で亀屋の代表銘菓でもある「亀の最中」は6代目で考案されたものなんだとか。そして物資窮乏による休業や工場の移転を経て、現在は1984年(昭和59年)に就任した8代目がお店を守り続けています。

亀屋の和菓子は多くのメディアでも取り上げられるほど人気で、情報番組「ZIP!」や「ヒルナンデス!」、バラエティー番組の「帰れまサンデー・見っけ隊」などで紹介されたことがあるんだとか。SNSの口コミでもその美味しさは評判となっており、「川越と言えば亀屋!」「地元だけど近くに来たら買ってしまう」といった声がありました。観光客のみならず、地元の人からも愛されているのがわかります。

様々な和菓子が並ぶ「亀屋」のおすすめをご紹介

丁寧に煉りあげたあんや、川越の名産品であるさつま芋を使った美味しく品の良い和菓子が揃う亀屋。亀屋の屋号をもとに亀をかたどった和菓子もあり、見た目の可愛らしさも人気のひとつです。川越土産や贈りものにも重宝され、1度は食べたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここでは、定番品や季節を取り入れた亀屋の和菓子の中から、おすすめの品をいくつかご紹介していきましょう。

亀どら

亀の形が珍しい、亀屋のどら焼き「亀どら」。つぶあん・こしあんの2種類から選べるこのどら焼きは、職人の手により生地を一枚一枚丁寧に手焼きしています。しっとり、ふんわりした生地には亀屋こだわりのあんがぎっしり。1つでも食べ応え十分な、またあんこ好きにはたまらない和菓子となっています。

つぶあん・こしあん/各種1個 税込227円

亀の最中

亀甲型をした一口サイズが品の良さを感じる「亀の最中」は、亀屋の名物菓子として多くの人から愛されています。最中皮に刻印された亀の姿も可愛らしく、その美味しさと持ち運びやすさは、土産物としても重宝されるんだとか。
亀の最中はつぶあん・こしあんの2種類と、季節を取り入れた時期限定の最中があります。さらに紅白の包みで包装された亀の紅白最中はハレの日のお祝いとして最適です。
ほどよい甘さでねっとりとしたあんと、香ばしい最中皮はこれぞ最中といった味わいと言えます。和菓子ならではの甘さはありますが、しつこくないのでいくらでも食べることができそうです。

亀の最中 つぶあん・こしあん/各種1個 税込98円
亀の桜最中/1個 税込119円/1月中旬~3月末頃まで
亀の抹茶最中/1個 税込119円/4月中旬~8月中頃まで
亀の紅白最中/1個 税込98円/希望受取日の7日前までの予約注文

見た目も美しい生菓子「開花 Bloom」

亀屋とサイタマレインボープライド2021とのコラボレーション商品として、特別に作られた虹色のバラの上生菓子「開花 Bloom」。6色の練り切りでかたどられた花びらの中には、上品な黄身あんがはいっています。
”埼玉県”の様々な人達の「尊厳」を尊重しあうことを目的に式典やパレードが行われるサイタマレインボープライド。「開花 Bloom」のカラフルな色合いは、”彩の国”と呼ばれる埼玉県にぴったりです。

3個セット 2,800円

川越いもシュー

紫色のシュー皮でさつま芋をかたどった小粋な「川越いもシュー」は、さつま芋味と紫芋味の2種類。シュー皮の紫色は紫いもパウダーで色づけされ、紫芋味のクリームはほんのり紫色をしており、たっぷり入った甘すぎないなめらかなクリームがたまりません。要冷蔵のお菓子で、しっかり冷やすことでより美味しく食べることができます。亀屋の中では珍しい、洋風なお菓子です。

さつま芋・紫芋味/各種1個 税込173円

こがね芋

さつま芋のような形が可愛らしい亀屋の「こがね芋」。素朴な見た目ながらもシナモンの風味が特徴的な、表面がこがね色の白あん入りの焼き菓子です。しっとりとした白あんとほのかに香るシナモンが美味しい一品となっています。

1個 税込152円

季節で変わる「亀屋」の生菓子

季節の移り変わりと共に変化する亀屋の生菓子。1月~3月頃は”草餅”や”桜道明寺”、”苺大福”など春の訪れを感じさせる和菓子が、5月~8月下旬の間には”くず桜”や”れもん大福”といった目や口で涼を感じられる初夏にちょうどよい生菓子が登場します。そして秋・冬には温かいお茶によく合う”栗蒸し羊羹”、”蒸し羊羹”が販売され、亀屋では一年を通して和菓子を楽しむことができます。
季節ごとに味わえる亀屋の生菓子をお供に、身体で四季を感じてみるのも良いですよ。

・草餅/税込162円/1月初旬~3月末頃
・桜道明寺/税込173円/2月中旬~3月中旬
・苺大福/税込303円/1月~3月
・桜餅/税込195円/2月中旬~3月中旬
・柏餅/税込173円/4月上旬~5月上旬
・くず桜/税込152円/5月中旬~8月上旬
・れもん大福/税込195円/6月下旬~7月下旬頃
・栗蒸し羊羹/税込864円/9月中旬~1月上旬
・郷の芋/税込702円【取扱い店舗】本店・元町店・丸広川越店・アトレマルヒロ店・西武本川越ぺぺ店・柏原店・広栄店】
・蒸羊羹/税込1,296円/12月上旬~1月末【取扱い店舗】本店・丸広川越店・アトレマルヒロ店・西武本川越ペペ店・丸広入間店・丸広東松山店

※店舗により終了日が異なることがあります。

「亀屋」の和菓子には店舗限定商品も!

亀屋ではそこでしか買えない店舗限定のお菓子もあり、人気を呼んでいます。
まずは本店のみ販売されている”老舗龜屋の匠あん 時-TOKI-”はすっきりとした甘さと華やかな香りが他とは違う、特別な餡です。なんでも、北海道産大納言と大粒の白ざら糖で丁寧に炊いたつぶ餡に芳香なアップルブランデーを合わせたものなんだとか。ちょっと贅沢したい、そんなときにぴったりな逸品です。

もう一つ、こちらも本店限定の”風鈴玉”は見た目も綺麗な夏季限定の涼やかな和菓子です。中心にあるのはラムネ餡で、その周りには甘さひかえめの錦玉羹が入っています。爽やかなラムネ餡と錦玉羹は暑い夏でもさらっと食べられる和菓子ですよ。なお、風鈴玉は8月1日からの販売で、数量限定となっています。

そして最後は、上品な味がお茶うけにも最適な”きみしぐれ”です。卵黄を使った黄身あんに白あんを包んだこの和菓子は本店他4店舗で購入可能なほか、オンラインストアでも取り扱っていますよ。亀屋の6代目が江戸の名店で習得したというこの伝統銘菓、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。

・老舗龜屋の匠あん 時-TOKI-/税込994円
・風鈴玉/税込303円
・きみしぐれ/2個入り税込605円【取り扱い店舗】本店・丸広川越店・西武本川越ぺぺ店・柏原店

「亀屋」の全店舗一覧

亀屋は川越を中心に店舗を展開しており、また近隣などの多くの百貨店やスーパーでも亀屋の和菓子を購入することができます。さらに、川越市内にある亀屋の工場売店でも購入可能ですが、こちらは店舗と比べると種類は多くないようです。様々な種類からじっくり選びたいという方は、川越市内中心部やその周辺にある店舗を訪れると良いですよ。

【店舗】
・本店
・元町店
・妙喜庵(季節限定で龜屋十吉として営業)
・広栄店
・工場売店
・丸広川越店
・アトレマルヒロ店
・西武本川越ぺぺ店
・大宮そごう店
・柏原店
・丸広入間店
・ファミリーまるひろ日高店(2021年2月14日閉店)
・丸広東松山店
・kashichi
【納品店】
・丸広百貨店/坂戸店・飯能店・ららぽーと富士見・上尾店
・イオン/入間店・大井店・川口前川店・狭山店・武蔵狭山店 ・大宮西店  
・ヤオコー/川越新宿店・川越的場店・川越山田店・川島店・若葉駅西口店 ・ららぽーと富士見店・川越今福店
・イトーヨーカドー/上尾駅前店・久喜店・アリオ上尾店・アリオ鷲宮店・川越店・新田店
・その他/池袋東武・西武所沢・蔵里・成城石井ルミネ川越店・マミーマート神明町店・いなげや旭町店・ファームドゥ所沢店・埼玉県物産観光館 そぴあ・所沢聖地霊園 ・ザ・ガーデン自由が丘 グランエミオ所沢店・ヨークマート所沢花園店・U-PLACE・MOIさいたま

納品店では店舗によって取り扱い商品が異なります。また、店舗ごとに定休日や営業時間も違うため、事前に確認してから訪れましょう。
※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。

亀屋公式ホームページ
www.koedo-kameya.com/

お取り寄せも可能な「亀屋」の種類豊富な和菓子たち

川越を中心に多くの店舗を構える亀屋では、オンラインストアでも豊富な種類の亀屋の和菓子を購入することができます。通販でも”亀の最中”はもちろん、”こがね芋”や”小江戸もんぶらん”、亀屋の和菓子詰め合わせなどが取り揃えられています。特に亀の最中は様々な個数入りのものが用意されているので、希望に合ったものが買えるかと思います。なお、人気の”亀どら”や生菓子などは冷凍発送で、最中や焼き菓子は常温での発送ということです。

また、自宅で上生菓子づくりが楽しめる個数限定の「ねりきりセット」も販売しており、てんとう虫やバラなどの形の練りきりを家で楽しみながら作ることができます。セット内容は作り方の説明書と材料の煉切餡ですが、わかりやすい動画もサイト内にあるので初めてでも安心です。
一度作ってみたかったという方や、お子さんとのおうち時間にぴったりのセットとなっていますよ。

贈答品やお茶うけとしても最適な亀屋の和菓子達。ぜひオンラインストアも活用して下さいね。

「亀屋」公式通販はこちら↓
小江戸川越 亀屋 オンラインストア
kameyatsuhan.thebase.in/

「亀屋」に隣接する山崎美術館もぜひ訪れてみて

亀屋本店のそばには亀屋の私設美術館である「山崎美術館」があり、その趣きある外観も魅力的です。ここでは川越藩にゆかりのある橋本雅邦画伯の作品や、和菓子の型などの道具類が展示されており、暗く静かな空間でゆったりと観覧することができます。また、元は砂糖の貯蔵庫として使われていたという亀屋の土蔵も見学することができ、見終えた後は亀屋自慢の和菓子とお茶がいただけます。なお、空いているときは係の人が丁寧に作品の説明もしてくれるようです。

亀屋本店を訪れた後、もし時間が許すならぜひこちらにも足を向けてみてはいかがでしょうか。静かな館内をゆっくりとまわりながら、時には時代を感じる絵や物に触れてみるのも良いものです。

入館料/一般 500円 (団体10名以上400円)
    高・大学生 350円 (団体10名以上250円)
    小・中学生 200円 (団体10名以上150円)

【障害者手帳などをお持ちの方】
入館料/一般 250円
    高・大学生 200円
    小・中学生 100円

店舗情報
店名:亀屋 本店
住所埼玉県川越市仲町4-3
営業時間:10:00~17:00
定休日:元旦
店舗情報
店名:公益財団法人 山崎美術館
住所埼玉県川越市仲町4-13
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日:木曜日(但し祝祭日の場合は開館)・年末年始(12月27日~1月2日)・展示替期間