誰もが憧れる金沢の名店「吉はし」の上生菓子

金沢の観光名所東茶屋街から少し奥まったところにある和菓子の名店「吉はし」。

一歩店内に入り、ショーケースを覗くと羊羹や干菓子が並ぶのみ。「吉はし」は、一般的な菓子屋とは一線を画した上質な生菓子を受注販売で提供する和菓子屋なのです。生菓子を購入したい場合は、前日までに予約してお店に取りに行く必要があり、突然立ち寄っても生菓子を買うことはできません。

そんな「吉はし」の上生菓子は、食べるのが惜しいほど可憐で美しく、まさに芸術品と呼べる域まで達しているのです。今回は、そんな吉はしをご紹介します。

菓子どころ金沢を代表する名店「吉はし」

1947年創業の「吉はし」があるのは北陸の小京都と呼ばれる金沢の普通の住宅街。実は金沢は昔から茶の湯が庶民にも浸透していた地域であり、現在でも全国屈指の和菓子消費量を誇る和菓子が大好きな地域なのです。

ひっそりと佇む「吉はし」のお店は観光地にあるわけでもなく、初めて訪れる方はうっかり見落としてしまうほど。しかしながら漂わせる風格は老舗の名店そのものであり、そこで作られる上生菓子は誰がみてもため息が出るほどの美しさです。しかしながら、行っても見本しかありません。吉はしは受注販売のみで、基本的に店頭販売はしていないとのこと。

予約して食べて頂きたいのが、吉はしの上生菓子です。

吉はしで和菓子を作る二代目・吉橋さん

吉はしは家族だけで回しているのだそう。お菓子の質の維持のためには今で精いっぱいなのだとか。

お父様が急逝し、30歳のころ急に看板を背負うことに。お菓子作りの技術があればよいのではなく、お茶席の菓子作りには歌や花などの教養も必要なのだそう。現在の吉はしを築くまで、大変苦労されたそうです。

とても素早く、流れるように柔らかく生上菓子を作ってしまう職人技には驚かされるばかり。

吉はしで買うべき幻といわれる生上菓子

幻と聞いたらますます食べてみたいと思えてきますね。吉はしの上生菓子、どんなお菓子なのでしょう?

生上菓子について

食べるのを躊躇してしまうような繊細な「吉はし」の上生菓子を思い切って食べて見ると思わず笑みがこぼれる程よい甘さと口当たり。これこそが「吉はし」が金沢を代表する茶席菓子の老舗と誰もが認める所以なのです。

予約方法

もちろん、個人でも予約すれば購入できます。受注販売でお菓子を提供している「吉はし」の上生菓子をいただくには電話で前日の15時までに予約してください。翌日店にとりに行ける人限定です。電話番号は076-252-2634です。地元の人でもなかなか食べる機会はないのだとか。だから幻!

また、上生菓子はお土産として持ち帰るより、足を運んでその場で出来立てを食べてこそ、本当の美味しさが味わえます。

吉はしの生上菓子の生菓子を頂けるお店

吉はしの生上菓子は料亭やお茶席に卸され、そこで提供されています。金沢市内にはいくつか吉はしの和菓子を頂ける店がありますが、必ずあるとは限りませんので事前に確認してください。

久連波(くれは)、上林金沢茶舗、クラフトギャラリー珈琲波、ティーラウンジパルティ(金沢白鳥路 ホテル山楽)など。

例えば、久連波(くれは)だとカフェスペースも金沢らしさを感じられて雰囲気も良いですし、吉はしの生上菓子の抹茶のセットを頂けます。

一般にはほとんどお目にかかれない「吉はし」の幻の蓮羊羹

茶の湯文化が日常に浸透する菓子どころ金沢。国内でもトップクラスの和菓子消費量を誇る金沢で、舌の肥えた地元の人たちを納得させる「吉はし」のお菓子はレベルが高い証拠です。

ぷるぷるとした「吉はし」の白い蓮羊羹は、なかなかお目にかかれない珍しいお菓子です。小豆の羊羹とはまったく異なる口当たりの食感と独特の風味は、一般的な羊羹のイメージを覆す別次元の食べ物。「吉はし」の蓮羊羹は、和菓子好きを唸らせる心揺さぶる究極のお菓子なのです。

予約なしでも購入可能!吉はしの別ブランド「豆半」

吉はしのことを知らなくて金沢で発見、もしくは予約が必要なことを知らなかったという人もいますよね。でも、せっかく金沢まで足を運んだなら、お土産は買って帰りたいところ。

実は、「吉はし」の別ブランドとして展開している予約なしでも購入できる「豆半」のお菓子がお土産としておすすめ。お値段も手頃で、多少は日持ちするお菓子ばかりですので、金沢を訪れたらぜひ「豆半」のお菓子をお土産に!

じっくりと味わいたい「吉はし」の生菓子

事前の予約なしには手に入れらない金沢の名店「吉はし」の上生菓子。

気軽に口にできないからこそありがたく、お茶の席で茶受けとして用意すれば、上等な「吉はし」のお菓子にお客様は感激するはず。希望を伝えればその茶会に合った生菓子を作ってくれる心意気にも多くのファンが信頼を寄せる「吉はし」は、菓子の都金沢のみならず、全国にその名を知らしめています。

目で見て楽しめ、口に入れて舌で楽しめる上品で洗練された「吉はし」の上生菓子は、特別なお茶のお供としてじっくり味わいたい至極の一品です。