創業600年!本願寺と歴史を共にする京都「亀屋陸奥」の代表銘菓
京都の観光名所のひとつ、西本願寺。
そのすぐそばに店を構える「亀屋陸奥」は、本願寺と共に長い歴史を刻んで来た老舗和菓子屋です。
遠く古来より受け継がれ、今も生きる亀屋陸奥の銘菓の数々は、時代を超え人々に愛され続けてきました。
本願寺と亀屋陸奥の歴史について、代表銘菓を通して紐解いてみましょう。
亀屋陸奥 松風(徳用袋入)
京都で売っている元祖パンケーキ。元・兵糧。むちむち食感で味噌風味。司馬遼太郎も好きだったとか。というより陸奥守吉行を初期刀にした審神者は絶対買っちゃうでしょこれ。初回購入の動機は不純だが一回食べると毎回京都行くたびに買っちゃうようになる中毒性の高い菓子。 pic.twitter.com/ZIGiBlwy1S— 一藤 (@lH9Nh31jUEYmhwx) September 15, 2019
「亀屋陸奥」とは?
京都の老舗和菓子屋である亀屋陸奥の創業は、応永28年(1421年)室町時代中期にまで遡ります。
京都山科に本願寺が建立された頃より、本願寺に仕え、供物や諸事に携わってきました。毎年1月9日〜16日に行われる西本願寺最大の法要「御正忌報恩講法要」をはじめ、各種の法要に際し、代々お供物を納めています。
京都らしい落ち着いた趣ある雰囲気の店内には、司馬遼太郎の小説にも登場した亀屋陸奥の銘菓「松風」をはじめとした和菓子の数々が、ショーケースにずらりと並んでいます。
亀屋陸奥は西本願寺に程近く、京都駅からも歩いて行ける距離なので、海外からの観光客も多く訪れるようです。皆さんも、観光の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今日のおやつ。亀屋陸奥の落雁。 pic.twitter.com/JRh3ZvKtO5
— ウルスラ (@ursulanamunamu) July 19, 2019
「亀屋陸奥」の代表銘菓は?
亀屋陸奥では、羊羹や落雁、最中など日本伝統の和菓子が数多く取り揃えられており、時季によっては、わらび餅や水羊羹、桜万寿など季節の菓子も登場します。
今回は、亀屋陸奥を代表する銘菓三選について、詳しくご紹介してまいります!
今日のご褒美あんこ
亀屋陸奥のしょうにん饅頭
親鸞上人の命日16日から数日のみ毎月販売されるそうです。 pic.twitter.com/kicv4QnlFB— tai📚洋書多読中 (@tai_imls) November 17, 2020
松風
亀屋陸奥の看板商品といえば、「松風」をおいて他にないでしょう。
11年間続いた織田信長と石山本願寺(現在の大阪城の地)の合戦のさなか、兵糧の代わりとなって誕生した歴史あるお菓子です。
松風は、小麦粉・砂糖・麦芽飴、そして白味噌を混ぜ合わせて自然発酵させた生地の表面に、ケシの実をまぶして焼き上げられています。
もっちりと歯応えのある生地に、白味噌の上品な風味がよく馴染み、一度食べたらクセになることでしょう。
松風は一文字鍋に生地を流し込んで焼き上げられるので、元は大きな丸状をしています。
亀屋陸奥さんで実物大の松風画像を拝見。
丸鍋で焼いたものを切り分けるのです。#和菓子 #wagashi #亀屋陸奥 #松風 #京都 pic.twitter.com/ARCIRN5Pus— 畑 主税 (@wagashibuyer) October 11, 2018
これを短冊状に切り分けた形を「松風」と呼び、切り分けずに丸のまま簾に巻いた「簾巻」、切り分ける際に出る切れ端を袋詰めした「徳用袋」と3種類があります。
時季によっては硬くなることもありますが、オーブンまたはトースターでリベイクすると、また違った味わいでお楽しみいただけます!
既にご存知の方も、未体験の方も、亀屋陸奥の代表銘菓・松風と共に、本願寺や京の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
・松風(8枚・袋入)/650円〜
今日は京都の銘菓・亀屋陸奥の松風を頂きました。ありがとうございます。 pic.twitter.com/YSpBtqaTXP
— 五十匁太郎 (@gojyumonmetarou) October 28, 2019
憶昔(いくじゃく)
「憶昔」は、西本願寺境内に建つ国宝飛雲閣の茶室・憶昔の間にちなんだお菓子です。
砂糖、白餡、米粉、和三盆、浜納豆、内桂を混ぜ込んだ、しっとり柔らかな落雁で、憶昔の名に相応しく、簡素な中にも重厚な趣をたたえています。
口に入れると、奥行きのある甘みと浜納豆の味わいが優しく静かに広がり、厳かな空気をも感じることでしょう。
本願寺の歴史と共に時代を超えてきた、亀屋陸奥の味を是非ご堪能ください。
・憶昔(4個・化粧箱入)/650円〜
私が京都で必ず買うのは亀屋陸奥の「憶昔」です。これ大好き!浜納豆入りの甘じょっぱ系落雁。JR京都伊勢丹のB1階で、帰りの新幹線に乗る前にダダダっと買うんですよ。4つ入りのを。 pic.twitter.com/r5tL1yjX66
— アヨハタ🍓 (@mochi_mykonos) August 3, 2020
滴翠(てきすい)
「滴翠」という名は、西本願寺境内の国宝飛雲閣を取り巻く庭園・滴翠園にちなんだものです。
極限まで装飾を排し、一期一会を大切にした利休の美の心を込めて作られた供菓であり、今も昔のままに本願寺を訪れる賓客の国書院でのもてなしに、亀屋陸奥の滴翠は供されています。
滴翠は、餅粉を原料とした小判状の麩焼煎餅に、溶かしたグラニュー糖を塗り乾燥させて作るお菓子で、ふんわりと軽くカリッとした食感が特徴です。
一期一会を大切に、という想いが込められておりますので、大切な方への贈り物には最適な逸品といえるでしょう。
・滴翠(12枚・化粧箱入)/1,750円〜
滴翠たべる pic.twitter.com/rYmAahomLg
— 釋何某 (@namo_amidabutsu) January 13, 2020
「亀屋陸奥」の通販は?
亀屋陸奥では、電話またはFAXにて商品のご注文ができます。日本国内全国へ配送が可能で、先ほどご紹介しました代表銘菓3種は全てお買い求めいただけます。その他の商品については、店頭販売のみのものもありますので、ご注文前に店舗へご確認ください。
また、亀屋陸奥の商品は、「高島屋オンラインストア」や「伊勢丹オンラインストア」などからも購入が可能で、それぞれ松風・憶昔・滴翠のいずれかの取り扱いがあります。
亀屋陸奥でのご注文方法およびオンラインストアの詳細については、各ウェブサイトをご確認ください。
【亀屋陸奥・ご注文】
http://kameyamutsu.jp/products/price_list.html
【高島屋オンラインストア】
https://www.takashimaya.co.jp/shopping/food/0400002887/
【伊勢丹オンラインストア】
https://isetan.mistore.jp/kyoto/brand/060039/list?categoryId=26_010208&rid=94bfe25c3c3144c4b3b83d2114531d02
「亀屋陸奥」店舗情報
亀屋陸奥は、京都駅より徒歩約15分。バスでお越しの際は、京都駅から市バス9番で堀川七条バス停前。店舗に駐車場はありません。
営業時間は8:30〜17:00で、定休日は毎週水曜日と1月1日〜3日となります。その他、臨時で休業する場合もありますので、来店の際には電話でご確認ください。(※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。)
また、亀屋陸奥は、京都や大阪の高島屋、東京新宿の伊勢丹を含めた直販店が多くあります。販売されている商品の種類は限定されますが、ぜひお近くの店舗をご利用ください。
商品の詳細や直販店についてなど、詳しくは亀屋陸奥の公式ウェブサイトをご確認ください。
【公式ウェブサイト】
http://kameyamutsu.jp/main.html
亀屋陸奥から、 pic.twitter.com/Iqn0BLFZS0
— 畑 主税 (@wagashibuyer) July 10, 2018
住所:京都府京都市下京区西中筋通七条上ル菱屋町153
営業時間:8:30〜17:00 ※営業時間等が変更になっている場合があるので、公式HP等をご確認ください。
定休日:毎週水曜日、1月1日〜3日