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【千利休が愛した”利休饅頭”の魅力とは?】美味しい利休饅頭のお店・レシピも大公開!

千利休が愛したといわれる和菓子「利休饅頭」をご存知ですか?

利休饅頭は、たっぷりとあんこの入ったおまんじゅうの一種。素朴でほっとする味わいで、今も多くの人が愛するお菓子、利休饅頭。

ここでは利休饅頭のレシピや、おいしい利休饅頭のお店をご紹介します。

利休饅頭ってどんなお菓子?

利休饅頭は、いわゆる温泉饅頭のようなものです。どこかの地域の名物というわけではなく、全国的に愛されている饅頭です。

利休饅頭という名前がついたのは、千利休が茶会に出されていた饅頭を気に入り、それ以来毎回出されるようになったためではないかという説、黒糖が使われた饅頭なので、黒糖の産地である琉球にちなみ、「琉球饅頭」から「利休饅頭」となったという説などさまざまなものがあります。

その地域ごとに語られる説は異なるようです。由来を知って味わうと、利休饅頭がさらに味わい深く感じられるかもしれませんね。

利休饅頭の作り方は簡単

利休饅頭の作り方は意外と簡単です。お子さまのおやつにもピッタリですので、ぜひ手作りにチャレンジしてみてくださいね。

材料(10個分)

・薄力粉 100g
・こしあん 200g
・黒砂糖 70g
・水 大さじ2
・重曹 2g
・水 小さじ1
・打ち粉(薄力粉) 適量

作り方

1.こしあんを10等分し、丸めておきます。
2.鍋に黒砂糖、大さじ2の水を入れて、沸騰させないように砂糖を溶かします。
3.鍋の中身をボウルにあけ、粗熱をとったら小さじ1の水で溶いた重曹を加えます。
4.ボウルに100gの薄力粉を加え、ゴムベラで混ぜます。
5.台の上に打ち粉をし、生地をのせて2つ折りにしてのばすことを何度か繰り返し、生地をなめらかにします。
6.生地を10等分し、手のひらで潰し、こしあんをのせて形を整えます。
7.蒸気の上がった蒸し器にクッキングシートを敷き、形作った饅頭を並べ、表面に霧吹機で水を、打ち粉が消えるまでふきかけ、布巾でくるんだ蓋をのせ、強火で約12~14分蒸します。

全国各地のおいしい利休饅頭を味わえるお店

本格的でおいしい利休饅頭を味わえる人気のお店をご紹介します。

三重県伊勢市 藤屋窓月堂

明治元年からつづく老舗の和菓子屋。伊勢神宮の近くにあり、参拝に訪れた方が、お土産を買いに足を運びます。ここのお菓子はどれも、「餡こそ和菓子の命」をモットーに自家製餡にこだわっています。

藤屋窓月堂の初代がお茶請けとして作った饅頭を利休饅頭と名付けたそう。紅、白が一般的で、引き出物にも用いられています。お彼岸とお盆に登場する抹茶をあせせて三種類あります。賞味期限は夏場で3日、冬で5日程。

利休饅頭は一つ100円。赤い生地は小豆、白い生地はうずら豆のこしあんとなっています。餡をたっぷり詰め込んだ利休饅頭は、こだわりの自家製餡のおいしさを堪能できますよ。

ぜひ伊勢神宮の近くを訪れた際は、藤屋窓月堂で利休饅頭を購入してみて下さいね。藤屋窓月堂にはオンラインショップもありますので、遠方の方もお取り寄せ可能です。

ご利用はこちら↓

藤屋窓月堂HP

店舗情報
店名:藤屋窓月堂

住所:三重県伊勢市鹿海町1650-2

定休日:無休

営業時間:9:00~18:00

島根県浜田町 仲屋

利休饅頭は、島根県浜田町の名産なのだそう。その中でも人気があるのがこの「仲屋」です。千利休から、同じく茶人である古田織部正重然公に伝えられ、その親族である初代浜田藩主古田家に伝わったものを受け継いで作っているのだそう。

黒糖の深い味わいを楽しめます。膨張剤以外は無添加なので、お子さまにも安心して与えられそうですね。

注文すると発送してくれるとのことです。電話(0120-251201もしくは0855-22-1201)で注文してみてはいかがでしょう?

また、浜田市観光協会特産品販売所というサイトでも沖屋の利休饅頭を取り扱っています。

浜田市観光協会特産品販売所

店舗情報
店名:仲屋

住所:島根県浜田市新町24番地

定休日:火曜日

営業時間:8:30〜18:00

山口県宇部市 吹上堂

幾つかの有名な利休饅頭の説のうち、「千利休が茶会に出されていた饅頭を気に入り、それ以来毎回出されるようになった」説が有力な山口。一口サイズの蒸した饅頭です。

吹上堂は地元では有名な和菓子屋さん。宇部の利休饅頭「利休さん」は白餡と小豆餡があります。

ぜひ山口県を訪れる際には吹上堂で利休饅頭を買ってみて下さいね。こちらも通販が可能です。

通販利用をご希望の方はこちら↓

吹上堂のHP

その他の地域の利休饅頭

上記に紹介した以外の地域でも利休饅頭はあります。京都や静岡などなど、全国の利休饅頭を食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

古典落語に登場する利休饅頭

利休饅頭は古典落語の演目の一つである「茶の湯」にも登場しているのです。原話は江戸時代に出版された笑話本です。この時代から利休饅頭は人々に愛されていたということがうかがえます。

このお話の中では利休饅頭は不味いものとして扱われているそうですが、現代ではとても美味しいお茶請けとして愛されていますね。

利休饅頭のまとめ

利休饅頭、いかがでしたか?

全国の利休饅頭の由来を知ったり、味や形状の違いを知ったりするだけでも面白いですよね。気になる方はぜひ色々な地域の利休饅頭を食べてみて下さいね。

お家で作れないこともないので、お菓子好きの方は手作りしてみて下さい。