大阪堺市名産「けし餅」名店の味を食べ比べ

大阪堺市の名産品として知られる「けし餅」その歴史はなんと室町時代にさかのぼります。

堺市のけし餅といえば、「本家小嶋」と「小島屋」がとくに有名です。

そこでこの2つのお店をご紹介します。堺市に訪れた際は、ぜひ食べ比べてみてくださいね。

けし餅とはどんなお菓子?

大阪の堺市の名産品「けし餅」。

けし餅は室町時代に考案されたといわれています。

そのきっかけは千利休が広めた茶道。お茶に合う和菓子の開発が進んだなかでこのけし餅も誕生したのです。

けし餅は、こしあんを餅皮でつつみ、けしの実をまぶしたもの。

ここで使われたけしの実は、かつて堺と貿易が盛んだったインドからもたらされ、その後堺や和歌山などで栽培が行われるようになりました。

現在でもけし餅は、堺市の名産品として多くの人から愛され続けています。

人気けし餅店1.小島屋泰芳

延宝年間創業、三百数十年けし餅を作り続けている由緒あるお店です。

店舗の2階はイートインスペースとなっており、抹茶とともにけし餅をいただけます。

小島屋泰芳のけし餅

口の中であんこの甘さとけしの香りが混ざり合い、絶妙な風味を醸し出します。

またけし粒のプチプチ感とお餅の柔らかな食感のコントラストもたまりません。

普通の和菓子では味わえない、独特の食感と風味をぜひ体感してみてくださいね。

値段
紙函入り 6個 908円(税込)~
木箱入り 12個 1,923円(税込)~

消費期限や保存方法は?

小島屋泰芳のけし餅の消費期限は、製造日から4日間です。

お餅が柔らかい製造後2~3日が食べ頃。餅皮が固くなってきた場合は、オーブントースターで2~3分焼くと皮が柔らかくなり、美味しく食べられます。

けし餅は、室内で常温保存してください。餅皮が固くなるので、冷蔵庫には入れないようにしましょう。

けし餅ロールも人気

なお、こちらのお店ではけし餅とともにけしの実を使った「けし餅ロール」も人気を集めています。

焼くことによりけしの実の香ばしさが際立ち、生クリームとあんこのハーモニーもくせになります。

値段
1本入 1,728円(税込)

小島屋泰芳のけし餅は通販可能!東京で買える場所はある?

こちらのお店のけし餅は、通販でも購入可能です。

オンラインショップのご利用はこちら↓

小島屋泰芳のオンラインショップ

関東では日本橋三越本店やそごう横浜店など、週1回販売されている店舗もあります。

それ以外にも高島屋新宿店などで催事出店されることもあるようです。

詳細は公式HPの店舗案内をご確認ください。

店舗情報
店名:小島屋泰芳

住所:大阪府堺市堺区宿院町東1-1-23

営業時間:8:30~18:00

人気けし餅店2.本家小嶋

こちらは室町時代から続く老舗中の老舗です。

先ほどの小島屋よりさらに古くから続いているお店で、創業当時は「菓子屋吉右衛門」という名で営まれていました。

もともと本家小嶋が「小島屋」という名で営業していたのですが、お店が立ち行かなくなり屋号を現在の小島屋に売ったのだそう。

しかし戦後、再び商売を始めた際、売ったはずの小島屋という名を使ったので、現在の小島屋と裁判沙汰になってしまったのだそうです。

現在は解決しているようですが、二つのお店にはそんな因縁があったのですね。

しかしどちらのけし餅も美味しいことに変わりはありません。

本家小嶋のけし餅

本家小嶋のけし餅は、470年変わらぬ製法を守っており、「手作り・無添加」にこだわり作り続けています。

そのためこの店舗でしか購入できません。

しかもこちらのけし餅は、売り切れると閉店となってしまうので、早い時間に訪れてみてくださいね。

値段
1個 140円(税込)

けしの風味が際立つ素朴な味わいは、室町時代にタイムスリップしたような気分にさせられます。

先ほどの小島屋のけし餅と食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

消費期限は?

本家小嶋のけし餅の消費期限は3日間ですが、できるだけ当日中に食べるのがおすすめです。

固くなった場合は、遠火であぶれば柔らかくなり香ばしく食べられます。

ニッキ餅も人気

こし餡をニッキを練り込んだ求肥で包み込んだニッキ餅も人気で、けし餅とニッキ餅をセットで購入する方が多いようです。

値段
1個 140円(税込)

本家小嶋の公式HP

店舗情報
店名:本家小嶋

住所:大阪府堺市堺区大町西1-2-21

営業時間:9:00~17:00