名古屋発本格フランス菓子の店「ピエールプレシュウズ」

名古屋の方においしいケーキ屋さんを聞くと、多くの人が名前を上げるという「ピエールプレシュウズ」。高級感漂う雰囲気ながら、常に店内は大盛況!人気の商品は午前中に売り切れてしまうことも少なくないといいます。そこでここでは、ピエールプレシュウズの人気の秘密に迫ってみましょう。

ピエールプレシュウズはどんなお店?

ピエールプレシュウズは、本店の覚王山店と伏見店の2店舗を構えるフランス菓子店です。ピエールプレシュウズでは本格的なフレンチドルチェが楽しめると評判です。クリスマスや誕生日など、特別な日用にピエールプレシュウズのケーキをご指名する方も多いそう。もともと2000年にオープンした長久手店が本店でしたが、こちらは2020年に閉店してしまいました。

現在のピエールプレシュウズの本店覚王山店は2014年、伏見店は2018年にオープンしました。どちらの店舗にもカフェスペースがついており、店内のケーキはもちろん、カフェだけの特別メニューも味わうことができますよ。

店名のピエールプレシュウズは、フランス語で宝石を意味するそう。その名前の通り、ピエールプレシュウズのショーケースには宝石のように美しいケーキたちが並んでいます。焼き菓子も販売されており、ギフトや手土産などに人気です。

人気のお店だけに、人気のケーキは開店から間も無く売り切れてしまうことも。閉店時間にはほとんどケーキが残っていないということもあるようです。ケーキをお買い求めの方は、午前中に行くことをおすすめします。なおカフェの方もすぐに満席になってしまうそう。午前中の時間帯は比較的空いてることが多いようです。

ピエールプレシュウズはどちらの店舗もとってもおしゃれですが、外観も内装もデザインは寺島さん自身が手がけたそうです。お店への並並ならぬ思い入れがうかがえますね。

ピエールプレシュウズの本店覚王山店は、長久手店が閉店する際にリニューアルしました。マンションの1階にあるお店は、高級感のあるブティックのような装い。店内もシックにまとめられ、落ち着いた雰囲気。女子会やデートにもぴったりです。最寄りの駅から少し離れた場所にありますが、駐車場もありますので、お車で行くこともできます。

一方ピエールプレシュウズの伏見店は、名古屋市科学館から徒歩3分のアクセスしやすい場所にあります。お店のデザインは、教会をイメージしているのだそう。テーブル同士の間隔が空いているので、ゆったりと過ごすことができるところが魅力です。

ピエールプレシュウズの店主はどんな人?

ピエールプレシュウズの店主寺島直哉さんは、20歳の頃に「洋菓子を作りたい!」と思い立ち、名古屋市内の洋菓子店で5年間修行を重ねました。飛び込んだ当時は、なんとクッキーの作り方すら知らなかったのだそう。そんな状態から製菓業界に飛び込むなんて、かなりのチャレンジャーですね。

修行を重ねる中で、「もっと技術を磨きたい!」と感じた寺島さんは、フランス菓子を本場パリで学ぼうと決意。25歳のときにパリの料理製菓専門学校「ル・コルドン・ブルー」に入学しました。

その当時フランス語もままならなかったという寺島さんですが、入学の翌年、なんと首席で卒業したというから驚きですね。卒業後は2年間、おいしいお菓子を作りたいという一心で、そのままパリで修行を続けたそうです。

ピエールプレシュウズを長久手にオープンさせたのは、日本に帰国した次の年のこと。お店の場所を長久手にしたのは、寺島さんの生まれた場所だったからだそう。東京やパリでお店をオープンするのではなく、生まれた場所でケーキを作りたいという思いが強かったのだといいます。

そんな寺島さんのこだわりは、「ショーケースの中にはフランス菓子以外は並べない」こと。季節によって移り変わるショーケースの中のケーキたちは、眺めているだけで幸せな気持ちにさせられます。

なおピエールプレシュウズのフランス菓子以外のメニューは、カフェメニューで提供しているそう。例えばモンブランも、ショーケースに並ぶものとカフェのメニューは別物。両方食べて比較してみるのも楽しいかもしれませんね。

みんな大好きなパフェやショートケーキなどのメニューも、カフェでは味わえます。テイクアウトとカフェ、どちらのメニューも味わうことをおすすめします。

名古屋で人気のフランス菓子店へと成長を遂げたピエールプレシュウズですが、寺島さんは現在も努力を怠っていません。新しい技術や流行を探求するため、1年に1度は必ずフランスに足を運んでいるそう。伝統を守りつつ、流行も取り入れていきたいと語る寺島さん。常に前進し続ける姿勢が、ピエールプレシュウズの人気の秘密なのでしょうね。

また寺島さんは、自分のお店の発展だけでなく、後進の育成にも力を注いでおり、現在は製菓学校の講師もつとめているそうです。

長久手本店閉店の理由は?

ピエールプレシュウズの長久手本店は、2020年3月25日に閉店しました。どの店舗も連日満員だっただけに、「どうして?」という声が多くみられました。

これについてお店側は、職人不足と諸般の事情と説明していたとのこと。本当の理由はわかりませんが、長久手市の杁ケ池のほとりという絶好のロケーションにあっただけに残念ですね。

ただピエールプレシュウズがなくなったわけではなく、ピエールプレシュウズのケーキは変わらず味わうことができます。長久手本店閉店後は、覚王山店が本店として営業しています。

ピエールプレシュウズの人気メニューは?

ではさっそくピエールプレシュウズの人気メニューをご紹介しましょう。カフェ限定メニューや店舗限定メニューもありますよ。なおカフェメニューは注文を受けてから作るため、できたてのフレッシュな味わいを楽しめますよ。

口コミを見ると、ピエールプレシュウズのお菓子は「生クリームがおいしい」「甘さ控えめでしつこくない」などの声が多かったです。フランス菓子は日本人には甘すぎるものも多いですが、ピエールプレシュウズのお菓子は、日本人の舌に合わせた甘さになっているようですね。

ガトー・ジャポネ

ピエールプレシュウズのカフェ限定メニューがこのメニューです。日本人に人気のケーキにショートケーキがあります。でもショートケーキはフランス菓子ではないので、寺島さんのポリシーではピエールプレシュウズのショーケース内に並べることはできません。そこで生み出したのがこのガトー・ジャポネです。

寺島さん自身ショートケーキが大好きなのだそう。自分が好きだからこそお客様にも届けたいと思ったと言います。ガトー・ジャポネは、一口サイズに小さくカットしたスポンジにたっぷりの生クリームとフルーツがあしらわれており、一見ショートケーキとはかけ離れています。これは寺島さん流のアレンジが加わった結果。ショートケーキに必要な要素であるスポンジ、生クリーム、フルーツを分解し再構築してこの形になったのだそうです。

スポンジは卵白を多く含ませたことで、なめらかな口当たりに。油分を調整した北海道産の生クリームは、濃厚ながらさっぱりとした後味です。数種類のフルーツを散らして見た目も華やかに仕上げています。

なおピエールプレシュウズの本店限定メニューに、ガトー・ジャポネにアイスをトッピングした「ガトー・ジャポネ・グルマン」というものもあります。こちらトッピングのアイスは6種類のなかから好きなものを選ぶことができます。

ピエールプレシュウズ伏見店の限定メニューが「ガトー・ジャポネ・プランセス」。スポンジの上にピンク色のイチゴクリームとイチゴをトッピングしたかわいらしいメニューです。食べ比べてみたいですね。

ランゴ・フロマージュ

ピエールプレシュウズのこのメニューは、ピエールプレシュウズオープン当初からあるカフェメニューです。実は過去に一度なくなったメニューなのですが、「復活してほしい」という要望が多かったため復活したという逸話があります。

ベイクドチーズケーキにベリーソースがかけられており、酸味がクリームチーズの美味しさを引き立てています。チーズケーキに使用されているクリームチーズはフランス産。まるでレアチーズケーキのようななめらかな食感がクセになります。

ひと口目はそのまま食べて、ふた口目はソースをつけてと味わいの変化を感じながら食べ比べてみてくださいね。

モンブラン

ピエールプレシュウズのモンブランは、テイクアウトメニューとカフェメニューでは種類が異なります。

テイクアウトのモンブランは、一般的なモンブランとは見た目が異なります。とんがり帽子のような形をしたモンブランは、フランス産のマロンペーストを使っており、華やかで濃厚なマロンの香りが特徴。マロンクリームの中にはマスカルポーネチーズを混ぜた生クリームと甘いマロンが隠れています。「ピエールプレシュウズとアンジェリーナのモンブランは似ている!」という声も多くみられますが、アンジェリーナのものよりも日本人の舌に合わせ甘さをおさえた上品な味わいです。

一方ピエールプレシュウズのカフェスペースで提供されているものが、「モンブラン・ブリュレ」。こちらは見た目が通常のモンブランと同様のもの。底の部分はブリュレ生地となっています。愛媛県四万十川源流で採れた栗を使用しており、和栗特有のホクホク感が特徴です。焼いて仕上げているので、香ばしい香りも楽しめます。甘さ控えめなので、栗本来の甘さを堪能できますよ。

ピエールプレシュウズのモンブランはテイクアウトメニューもカフェメニューも大人気ですので、お求めの方は早めに足を運んでくださいね。

アンジュ

レアチーズケーキのようなムースの中に、酸味のある木苺のソースを忍ばせたケーキです。フランス産のチーズを使用しており、濃厚な味わいとなっています。酸味と甘みのバランスが良く、さっぱりとした後味です。

サヴァラン・マロン

フランス菓子の定番サヴァランに、マロンを入れたクリームブリュレを合わせたケーキです。ラム酒を効かせた大人の味わいです。

フレジエ・ピスターシュ

フランス版イチゴショートケーキと言われるメニューです。バターとピスタチオを混ぜたクリームに、いちごをたっぷりイン。豊かなバターの香りを楽しめます。

ケイク

ピエールプレシュウズのケイクは、華やかな見た目のパウンドケーキです。生ケーキに比べて日持ちするので、手土産やギフトにおすすめです。

■ケイクガトージャポネ
ドライフルーツを混ぜ込んだフルーツパウンドケーキを、ホワイトチョコレートでコーティング。ミルキーな色合いにカラフルなドライフルーツがよく映えます。

■ケイクオショコラ
チョコ味のパウンドケーキの上に、ガナッシュと生キャラメルを飾り、チョコレートでコーティングしたチョコ好きにはたまらない一品です。

■ケイクフレジェピスタージュ
ピスタチオとイチゴを使ったパウンドケーキをピスタチオ風味のチョコレートでコーティングした、春を感じる見た目のパウンドケーキです。フレジュをイメージしているのだそう。

■ケイクガトープランセス
いちごのチョコレートでコーティングした、かわいらしい見た目のパウンドケーキです。ドライイチゴが混ぜ込まれており、甘みと酸味のバランスが抜群です。

■ケイクヴァーニュ
ブルボン産のバニラシードをたっぷり使っており、芳醇なバニラの香りを楽しめます。シンプルなので、生地そのもののおいしさを堪能できますよ。

■ケイクオマロン
中にも外にもマロンをたっぷり使用した、ぜいたくなケイクです。ラム酒のグラスで仕上げており、大人の味わい。

クリスマスケーキも人気

ピエールプレシュウズでは、クリスマスケーキも人気です。2020年のクリスマスケーキは、11月27日(金) AM10:00〜から予約を開始していました。予約は電話か店頭のみで受け付けており、販売は予約販売のみ。なお12月23日、24日、25日は予約分のクリスマスケーキの販売のみとなっていました。クリスマスケーキの種類は全部で以下の5種類でした。

■シャンティーノエル

生クリームとイチゴで飾った、定番のデコレーションケーキです。イチゴは国産の物を使用しています。シンプルなケーキなので、生クリームやスポンジのおいしさを堪能できますよ。値段は12cm 3,800円、15cm 4,500円、18cm 5,200円です。

■ブッシュドノエル
クリスマスの定番ケーキブッシュドノエルは、3種類のチョコレートを使っており、チョコレート好きな方におすすめです。値段は18cm 4,800円です。

■ボンブコンフェッティ
ピスタチオとミルクチョコレートムースを合わせた華やかな見た目のケーキです。ケーキの中には赤い実のコンフィチュールを忍ばせています。値段は18cm 4,600円です。

■ノエルブラン
マスカルポーネムースでドームをかたどった、かわいらしいケーキです。中には苺やラズベリーのコンフィチュールが隠れており、爽やかな後味です。値段は15cm 4,600円です。

■タルトモンブランノエル
人気のモンブランを使ったケーキです。栗は四万十川源流地域で育ったもののみを贅沢に使用しています。和栗特有の食感や甘みを堪能できますよ。値段は15cm 4,800円です。

2021年のクリスマスケーキがどのようになるかはわかりませんが、2020年同様数量限定の予約販売となることが予想されますので、ピエールプレシュウズのクリスマスケーキの購入を考えている方は、こまめに情報をチェックしてくださいね。

ピエールプレシュウズの販売店は?

ピエールプレシュウズは、名古屋市内に本店の覚王山店と伏見店の2店舗があります。伏見店は名古屋市科学館の近くにあり、アクセスも抜群。一方覚王山店は最寄駅から徒歩10分ほどとなっています。

なおどちらの店舗もカフェの席予約はできませんが、お菓子の予約はできるようです。ピエールプレシュウズのお菓子は、人気のものはすぐに売り切れてしまうことも少なくありません。特に人気のモンブランは、午前中に売り切れてしまうこともあるとのこと。

お目当ての品がある場合は、事前に予約をしておくと安心ですね。前日までに予約をしておくと、ほぼ確実にお取り置きできます。当日の朝でも多くの場合は大丈夫ですので、突然思い立った時でもまずは予約の電話を入れてみてくださいね。

ピエールプレシュウズの通販は?

ピエールプレシュウズのお菓子は、残念ながら通販は行なっていないようです。ピエールプレシュウズのお菓子を食べたい方は、ぜひ名古屋の店舗まで足を運んでくださいね。

名古屋に行ったらピエールプレシュウズのお菓子を召し上がれ

名古屋の有名店ピエールプレシュウズ。地元にはそのおいしさの虜になっている方が大勢います。でも残念ながらそのおいしさは店舗に直接行かないと味わうことができません。名古屋にお住まいではない方は、観光や仕事などで名古屋を訪れる機会がありましたら、ぜひピエールプレシュウズにお立ち寄りくださいね。きっとそのおいしさに感動し、また名古屋に行きたくなりますよ。

ピエールプレシュウズの店舗情報

ピエールプレシュウズの本店は、地下鉄地下鉄東山線の覚王山駅から徒歩約10分ほどのところにあります。閑静な住宅街の中にあり、落ち着いた雰囲気です。駅からは少し離れていますが、駐車場が完備されていますので、お車でもお越しになれますよ。

店舗情報
店名:ピエールプレシュウズ本店
住所:愛知県名古屋市千種区丸山町3-83 メナージュ マルヤマ1F
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日定休 (祝日の場合は営業、翌日休み)