京菓子の老舗「末富」上品な味と粋な遊び心を楽しむ

京菓子司 末富は、寺院や茶家などに和菓子を納める上菓子屋で、京菓子界の重鎮的な存在として一目置かれているお店です。

末富のお菓子はすべて材料作りから行われています。一つ一つ手作業にこだわった、伝統的な技法で作られている本物の生菓子や干菓子など、上品で格式の高い京菓子が揃っています。さらに4代目主人の山口祥二氏は、受け継がれてきた伝統を守りながらも、時代に添った新しい京菓子の世界を切り拓いています。

小さなお菓子一つにも様々なストーリーが込められていて、美味しさだけでなく、見た目の美しさや粋な遊び心まで楽しめる末富のお菓子は、地元京都だけでなく日本全国や海外からも愛されています。そんな末富の魅力をご紹介します。

末富とは?

末富(すえとみ)は、明治26年(1893年)に京都で創業した老舗の京菓子店です。亀末廣で修行した初代が暖簾分けで創業したそう。

亀末廣に関してはこちら↓

茶道の家元や、東本願寺、妙心寺、知恩院などの寺院と繋がりが深く、お客それぞれの意図や好み、お茶会の趣旨などに合わせたお菓子をオーダーメイドで作ってきたお店です。お客との接点を通してお菓子作りを行う一期一会のお菓子作りで、長い間京都の方から愛されてきた老舗の名店です。

また、末富のお菓子作りは全ての行程をお店で行っていて、ほぼ手作業で作られています。特にこだわっている餡作りは、素材である小豆からよく吟味されていて、およそ6時間かけて手間をかけて作られています。

120年以上かけて築き上げた知識や技術、もてなしの心などの伝統を守りながらも、お茶を淹れてお菓子を嗜むことが少なくなっている現代に合わせて、生菓子以外に普段使いもできるお菓子づくりも行っており、こちらも幅広い方から愛されています。

近年は、海外のブランドやレストランとコラボレーションした商品を発表したり、新しいお菓子への挑戦を続けています。

末富ブルー

人にプレゼントしたくなる末富のお菓子は、お菓子の美しさだけでなく、その包装の美しさも人気です。

「末富ブルー」と呼ばれる、鮮やかで優しさも感じられる水色に、扇子や四季の植物があしらわれた末富の包装紙。これは2代目と文化勲章を受賞した日本画の池田遥邨画伯によるもので、まだ日本が包装紙にデザイン性を求めていなかった戦後間もない頃に作られたものです。

和を感じさせながらも、上品で斬新さもあり、末富の象徴として愛され続けています。

末富 京都本店

末富のお菓子は全国の高島屋の店舗で購入できます。京都にある末富の本店は、シンプルで洗練されていて、京都らしい落ち着いた雰囲気の店内に、季節感のある美しいお菓子が並べられています。

ショーケースの奥には職人さん達の姿を見ることもでき、京都を訪れた時にはぜひ立ち寄りたい、五感でお菓子選びを楽しめるお店です。

末富の人気の和菓子は?

末富のお菓子は、味わいや趣など日本人ならではの感性や美意識を表現していて、素材からこだわり、大量生産ではなく職人の手によって一つ一つ心を込めて作られています。

希望に合わせた詰め合わせや、人生の節目のお祝いなどにオーダーメイドのお菓子作りも行ってくれます。

末富の人気せんべい「京ふうせん」

昔は「華ふうせん」と呼ばれていたようですが、今は「京ふうせん(25枚 1080円/税込み)」になっている小さい麩焼きせんべいです。

ふうせんに見立てたせんべいは、赤・白・青・緑・黄のお砂糖で京の雅が表現されています。この色目は平安時代に女官の装束の季節感を取り入れた「かさねの色目」である5つの色合いが表現されています。ふんわりとした軽やかさで口溶けもよく、上品な甘さがほのかに味わえる繊細なお菓子です。

京都限定の京ふうせんには、季節ごとの干菓子が入っていて、見た目もかわいく心弾むようなお菓子です。日持ちも40日と長いので、贈り物や京都土産としても喜ばれるお菓子です。

末富の人気せんべい「うすべに」

こちらは末富の初代と茶道の薮内家が考案した麩焼きせんべい「うすべに(6枚 1080円/税込み)」です。

「うすべに」は軽やかな薄い麩焼きせんべいの間に、梅肉を挟んだ干菓子です。おぼろ夜の桜花や、雪をかぶった紅梅にも例えられる淡い紅色のせんべいは、見た目も美しく、京都らしい雅で品のある彩りです。

梅の塩みと、表面の白蜜のほのかな甘みが存在感がありつつも上品で、かろやかで口溶けの良いせんべいと合わさって、他では味わえない美味しさです。日持ちも30日と長く、通年手に入れることが出来るので、季節や慶弔を問わずに色々なシーンに合うお菓子です。

末富の野菜煎餅

終戦直後に日常のお菓子として作られた野菜煎餅は、今でも京都の人に愛されるお菓子となっています。卵煎餅を薄焼きにし、上品なアレンジが魅力。木の芽や牛蒡、レンコン、京野菜の香りがよく、ご進物としてもおすすめ。

末富の季節限定商品

定番商品のほかに季節限定の商品もあり、格式が高く完成度の高いお菓子は、大切な方への贈り物や手土産、京都ならではのお土産としてもオススメの商品がたくさんあります。

季節の生菓子

2週間から1ヶ月ごとに商品が入れ替わる末富の季節の生菓子は、その時期の行事や季節の移ろいを生菓子で表現しています。わずか50gにも満たない小さなお菓子ですが、優美な見た目と奥行のある繊細な味、物語が込められているところが魅力的です。

全て京都で作られているため、店舗によっては取り扱っている曜日が決まっていたり、予約でお取り寄せが必要な商品です。生もののため日持ちはしませんが、大切な方へのおもてなしやお茶席にもぴったりで、ぜひ一度は味わってみたいお菓子です。

懐中善哉「鉾の町」、「京五山」

昔から末富に伝わる懐中善哉。通年商品の他、祇園祭の時期にでる「鉾の町」では、長刀の鉾頭や八坂神社の御紋、鉾の車輪など祇園祭にちなんだ焼き印に注目したい。7月中旬から8月中旬まで発売される「京五山」では京の夏に終わりを告げる大文字の送り火にちなんだ焼き印となっています。

和と洋の融合!末富と〇〇のコラボ商品も!

海外のブランドやレストランとコラボレーションした商品を発表することもある末富。以前はマリベルともコラボしていましたが、直近では世界トップクラスのショコラティエとして知られるジャンポールエヴァンとのコラボ商品がありました。2019年10月25日から11月30日からの限定商品でした。

「HANA」

白小豆と手芒豆の白餡、求肥でジャンポールエヴァンのチョコレートを包み込んだピンク色の花の形をした和菓子に仕上がっています。見た目も上品で、美しいです。ショコラのフローラルな香りも楽しめます。

ジャンポールエヴァンについてはこちら↓

末富の次の新しいコラボ商品が楽しみですね。

末富のカフェはある?(閉店)

2012年から京都ホテルオークラに、ワインと和菓子を楽しめるお店として「一之舩入 あんカフェ ル・プティ・スエトミ」がオープンしていましたが、2016年12月に閉店しています。

一之舩入 あんカフェ ル・プティ・スエトミは伝統を守りつつも新しいことに挑戦する末富の挑戦であり、新しい末富の世界観を楽しめることで話題でした。

末富は通販が可能?

末富は2020年5月にオンラインショップを開設しており、インターネット通販でお取り寄せすることが可能です。また、ファックスや電話での注文も可能です。オンラインショップにない商品をご希望の方は電話などで相談してみて下さい。

通販はこちら↓

末富のオンラインショップ

末富の店舗情報

末富の京都本店は、京都の四条烏丸と五条烏丸の間あたりにあります。地下鉄烏丸線五条駅から徒歩約5分、阪急烏丸駅から徒歩約10分、JR京都駅から車で約10分のところにあります。京都散策や観光の途中に、末富の本格的な京菓子で京都の雅を感じてみてはいかがでしょうか。

末富のお菓子は、店舗によって取り扱っている商品が異なっていたり、品切れの可能性もあるので、気になる商品があったら近くの販売店に問い合わせしてみることをオススメします。

末富の取り扱い店舗
www.kyoto-suetomi.com/shop/

店舗情報
店名: 京菓子司 末富 本店

住所: 〒600-8427 京都市下京区松原通室町東入

営業時間: 9:00~17:00

定休日: 日曜日・祝日