水菓子とはどんなお菓子?おいしい水菓子が揃うお店も紹介!

水菓子とはどんな物かご存知でしょうか?

水菓子という単語を使っている人はあまりいないかもしれませんが、聞いたことはあるでしょう!
そして、水菓子という言葉を耳にしたとき、水ようかんなどのお菓子だと思っている方は多いかもしれません。

実は、水菓子は水ようかんなどのぷるぷるのお菓子を指すだけではないんですよ!
では、一体水菓子とはどんなお菓子を指すのでしょうか?

今回は、そんな水菓子について本当の意味やおいしい水菓子を提供しているお店などをあわせてご紹介します。

水菓子の一般的なイメージ

そもそもお菓子には色々な種類がありますよね?
どれくらい知っていますか?

駄菓子、干菓子、焼き菓子などなどがありますよね!
そして、実は水菓子もお菓子の種類の一つです。

ただ、水菓子ってどんなお菓子なのかを人に聞くと、答えは分かれるかもしれません。

  • 水ようかんやわらび餅などを水菓子だと思っている人
  • 果物を水菓子だという人
  • アイスクリームを水菓子という人

水菓子のイメージを人に聞くと、この3種類のどれかが返ってくる可能性が高いです。でも、水菓子でも3種類とも全然違うものですよね。
一体、本来の水菓子とは何でしょう?

水菓子とは!?水菓子の指す本当の意味

水菓子という言葉のイメージからようかんやゼリーのような物を思いうかべますが、正式には水菓子とは果物のことを指す言葉です。
なんか果物を水菓子と呼ぶのは粋な感じですね!
ちなみにようかんやゼリーのような水分を多く含むお菓子は水菓子ではなく、正確には生菓子に分類されるようです。

水菓子の歴史

漢字伝来以前は、主食以外の間食や軽食、フルーツ、おつまみのこともくだものと呼んでいました。
弥生時代に漢字が伝わると、くだものは菓子または果子の字が当てられたそうです。
江戸時代になると加工して作る甘い食べ物を菓子、果実類のことを上方では果物、江戸では水菓子と呼ばれるようになりました。
現在では、フルーツの呼称は全国的に水菓子よりも果物の方で通っています。特に、夏にフルーツを指して水菓子という言葉を使うと、通じない人もいるかもしれませんが涼しげに感じますね。

専門業界で「水菓子」は水ようかんやくずもちなどを指すことも

現在、一部の業界では水ようかんやくずもちなどのことを水菓子と使うこともありますが、あくまでこの場合の水菓子は専門業界での使い方になります。

季節ごとの旬の水菓子って?

水菓子にはそれぞれ旬があります。旬は水菓子を新鮮でおいしく食べられる時期なのでぜひ味わってみてください。

春(4月ごろ)の水菓子

イチゴ

野生のイチゴは、石器時代からヨーロッパなどで食べられていました。
現在のようなイチゴが栽培されはじめたのは200年ほど前です。
日本には江戸時代に伝わりましたが、すぐには定着せず明治32年頃に本格的な栽培が始まりました。
イチゴは10年から20年くらいで世代交代が行われ、現在は「あまおう」や「さがほのか」などが主流となっています。

びわ

中国原産で、日本では江戸時代から栽培され始めました。
昔は庭先でよく見かける身近な果物でしたが、今では傷みやすいこともあり高級果実とされています。
以前は主に出回っている品種のほとんどが「茂木」でしたが、最近は「なつたより」など新しい品種が出荷されています。

夏みかん

日本原産で、江戸時代に山口県の青海島で流れ着いた種を育てたのが最初といわれています。
夏みかんは晩秋頃から黄色く色付き始めますが、まだ酸味が強く食べられません。
翌年の4月くらいになると酸味も落ち着き食べられます。

夏(8月ごろ)の水菓子

中国原産とされ、日本では江戸時代から食用として栽培されました。
日本の桃の元祖は岡山県の「白桃」で、これを改良して「白鳳」などの品種が誕生しています。清水白桃も有名。
ジューシーでなめらかな食感が特徴で、世界でも評価されています。

スイカ

原産はアフリカで、日本には16世紀後半くらいに伝わってきたとされています。
本来はウリ科植物なので野菜ですが、食べ方から果物として扱われている。
大玉スイカや小玉スイカの他、果皮が黄色い「太陽スイカ」など種類が豊富にあります。

マンゴー

古くからインドを中心に栽培され、日本では明治時代に伝わりましたが本格的に栽培が始まったのは1970年頃になってから。
完熟マンゴーはみずみずしく、なめらかな口当たりと濃厚な甘味が特徴です。
品種は何千もあるとされていますが、日本では宮崎県産完熟マンゴー「太陽のタマゴ」が有名です。

秋(10月ごろ)の水菓子

東アジアが原産で、日本では奈良時代には食用としてされていたと考えられています。
1000種類近く品種があるといわれますが、大きく分けると甘柿と渋柿になります。

ぶどう

世界中には10000種以上のぶどうが存在するといわれている。
現在栽培されている品種は、「ヨーロッパブドウ」と「アメリカブドウ」を交配したものが元になっています。
ぶどうは果皮の色によって「安芸クイーン」などの赤、「巨峰」などの黒、「マスカット」などの緑の3つに大別されている。

大きく分けて和梨・中国梨・洋ナシの3種類があり、弥生時代に日本に入ってきたとされています。
和梨には「幸水」などの赤梨と「二十世紀」などの青梨があります。

冬(1月ごろ)の水菓子

温州みかん

寒い冬の定番で、昔はよくこたつを囲んでみかんを食べる姿が見られました。
一般的なみかんといえば温州みかんのことですが、温州みかんという名前は多くの種類の総称です。

りんご

明治時代に日本に入ってきて以来、様々な品種が生まれましたが、その中でも「ふじ」は世界で一番作られています。
品種によっては長期貯蔵されたものが夏前ぐらいまで店頭に並びますが、収穫されたばかりのりんごの方がおいしいので旬の時期に味わいたいです。

キウイフルーツ

中国が原産地といわれ、ニュージーランドの国鳥「KIWI]に外観が似ていることからこの名前が付けられました。
ゴールデンなどは店頭で見かけますが、最近では中が紅い品種が開発され糖度の高さなどで人気を集めているようです。

お使い物に!おいしい水菓子が揃うお店

お使い物などのギフトには、旬の水菓子は大変喜ばれます。
それでは美味しい水菓子が揃うお店をご紹介します。ぜひ水菓子を購入してみてください。

銀座千疋屋

1894年創業した銀座の果物専門店「銀座千疋屋」。
専門の目利きが触感と味覚を元に厳選し、最上級の果物を提供しています。
創業当時は、店の軒先に果物を陳列する八百屋さんのような形態でした。
2階は果物食堂となっており、のちに日本初のフルーツパーラーを開業し現在まで続いています。

店舗情報
店名:銀座千疋屋 本店

住所:東京都中央区銀座5丁目5−1

営業時間:[月~土]10:00~20:00[日・祝]11:00~18:00

定休日:年末年始

新宿高野

1885年に新宿にフルーツ専門店として誕生した「新宿高野」。
果物には最高のおいしさと品質を求め続けています。
1920年高級果実のマスクメロン販売をきっかけに高級果実店へと変わっていく。
その後、フルーツパーラーを設立し店舗を展開する新宿と共に発展してきたお店です。

店舗情報
店名:新宿高野 本店

住所:東京都新宿区新宿3丁目26−11

営業時間:[フルーツギフトフロア]10:00~20:00

定休日:1月1日

高井屋

昭和4年に創業した福井県にある果物の販売を行うフルーツ専門店「高井屋」。
常に品質の良い果物を提供しているお店です。
創業当時は青果・魚類の行商として始まり、その後果実専門店へと業態を変え果実加工品製造、カフェの運営なども行っています。
インターネットでも旬の水菓子を購入できるので、他の地域の方も購入可能です。

店舗情報
店名:高井屋 松本本店

住所:福井県福井市松本3丁目21−1

営業時間:9:00~19:00、火・日のみ9:00~17:00

定休日:無休

本来の意味で水菓子という言葉を使ってみよう!

水菓子の本当の意味、いかがでしたか?

水菓子を知っていたという方もいるかもしれませんが、水菓子の正確な意味を知らなかった人も多いのではないのでしょうか?
水菓子を辞書で調べると、しっかりと意味が掲載されていますよ。
現在では、特に夏になると涼し気なゼリーやわらび餅を水菓子と表現している店も多く、実際に羊羹やゼリーなどを水菓子だと思っている人も多いです。

水菓子に限らず、時代と共に言葉や意味が変わることはあります。
でも、水菓子に関しては、素敵な言葉なのでぜひ本当の意味を知って使い、後世にも水菓子を本当の意味で伝えたいですね!