子供から大人まで、多くの方に古くから親しまれている焼き菓子、『マドレーヌ』。
フランス発祥のお菓子ですが、今では日本の洋菓子の定番となっています。
今日はそのマドレーヌを、基本からプロ級のアレンジまでたっぷりご紹介します。
簡単でシンプルだからこそ、小さなコツとプロの技で差をつけましょう。
基本的なマドレーヌは“シェル型”と呼ばれる貝殻の形をした型を使いますが、今ではハート型やローズ型など、色んな種類のマドレーヌ型があります。
その型と生地の組み合わせで、アレンジは無限!
あなただけのオリジナリティ溢れるマドレーヌを見つけてください。
その他、しっとりさせるコツや、マドレーヌ型を使わない方法も伝授。
初心者から上級者まで、マドレーヌを極めたい方必見です!
プロが教える!マドレーヌのレシピ・作り方
【パティシエ直伝】レモン香る基本のマドレーヌ
プロが教える基本のマドレーヌを、動画と画像でご紹介しています。
このレシピを参考に作れば、スーパー等で手軽に揃えられる材料を使って、簡単にふんわり、しっとりしたプロの味を再現する事ができます。
使う道具も100均等で揃えられる物を紹介しているので、作りたくなったらすぐにでも取り入れられるレシピです。
ポイントはレモンの皮を加えるところ。
レモンはその皮に香りの元が詰まっているので、果汁ではなく皮を使用します。
今まで作ったマドレーヌの味に少し物足りなさを感じていた方は、ぜひお試しください。
一気にお店の味に変わりますよ☆
その他、絞り袋の細かい使い方やプロならではのコツも公開していますので、今すぐ取り入れてプロ級のマドレーヌを作りましょう。
絶品マドレーヌのレシピ・作り方
【混ぜて焼くだけ】風味豊かなバタースコッチマドレーヌ
バタースコッチマドレーヌをご存じですか?
『バタースコッチリキュール』とは、お砂糖を焦がしたような甘くてほろ苦い香りのリキュール。
そのリキュールを加える事でバターの香りが引き立ち、味に深みのあるマドレーヌに仕上がります。
今回のレシピは、他のレシピに比べ薄力粉やバターは少なめ。
その分、アーモンドプードルを加え、アーモンドの香ばしさをプラスします。
アーモンドプードルを加える事で、その香りだけでなくしっとりサクサクの食感にする事ができ、一気にプロの味に近づくので、ぜひ取り入れてみてください。
そして、今回は可愛いハート型を使って、シンプルなマドレーヌを華やかに。
プレゼントや、バレンタインにもおすすめです☆
マドレーヌの簡単おすすめレシピは?
基本ができたら、次は簡単なアレンジで作れるマドレーヌのレシピを動画と画像で紹介します。
まるでケーキのような味わい!抹茶チーズケーキ風マドレーヌ
抹茶生地とクリームチーズを使って、いつもとは違う、まるでケーキみたいなマドレーヌはいかがでしょうか?
意外な組み合わせかもしれませんが、抹茶の香りとクリームチーズのほのかな酸味が、とってもマッチするんですよ。
味はプロ級でも作り方はいたって簡単。薄力粉と一緒に抹茶を加えた生地を作り、クリームチーズは挟むだけ。
簡単なのに色んな味の層が楽しめる、ケーキみたいなマドレーヌが完成します!
グリーンの見た目も華やかで、和菓子派の方にも大変喜ばれますよ。
【マドレーヌ風】枝豆のケークの作り方・レシピ
そして次は、珍しい『枝豆』を使ったマドレーヌ風ケーキです。
枝豆を使ったお菓子といえば和菓子を思い浮かべると思いますが、焼き菓子にするとナッツのような香りで、小麦粉やバターの香りともとっても相性がいいんです。
作り方も通常のマドレーヌとは違い、ケーキ作りの工程に似ています。
ですが、このマドレーヌ風ケーキの場合は、ベーキングパウダーを使いません。
ベーキングパウダーなしでも卵白の力を使って、しっかり膨らませる事ができるのです。
枝豆を使った珍しいマドレーヌですが、枝豆以外の材料は、簡単にスーパー等でも揃える事ができ、意外と手軽に作れます。
マドレーヌの新しいアレンジレシピとして、ぜひこのマドレーヌ風枝豆のケークにチャレンジしてみてください。
マドレーヌをしっとりさせるには?
マドレーヌの失敗で一番多いのは、“生地がパサパサする事”ではないでしょうか?
同じ材料でも、作り方が違えば食感や香りの出方が変わってきます。
パサパサするのも工程の違いから来るものが多いと思います。
ポイントは、材料と材料をしっかり繋ぎ、できた生地を焼成前にしっかり寝かせること!
バターと卵を混ぜる時に卵がバターより冷たいと、『分離』が起こります。
見た目にもわかるぐらいバターと卵が馴染まず、モロモロとした生地になってしまいます。
分離すると材料と材料がうまく繋がらず、キメの細かい生地にならないため、パサパサの原因となります。
バターは必ず室温に戻し、同時に卵もバターと同じぐらいの温度か、もしくは卵がバターより少し高い温度になるように調整して混ぜてください。
そして、焼成前に生地を寝かせるという工程も、仕上がりをしっとりさせるポイントです。
この工程の目的は、寝かせる事で“グルテン”という膨らみの元となる物質の働きを抑え、膨らみ過ぎを防止し、キメの細かいしっとりした生地に仕上げる事。
このひと手間で焼成後の仕上がりが断然違うので、必ず省略せずに行ってください。
生地まで作って寝かせる時間がない場合は、その状態で一晩おいても問題ないので、焼成は翌日にしましょう。
ほんのささいな事ですが、このポイントを押さえれば、パサパサとは全く違うキメの細かいしっとりしたマドレーヌができあがります。
初心者も、一度作って失敗した方も、ぜひこのポイントをふまえてしっとりマドレーヌを作ってみてくださいね!
マドレーヌの型がない時はどうする?
プロのようなマドレーヌを作りたいけど、シェル型が高価でなかなか手が出ない・・・という方も多いのではないでしょうか?
色んなお菓子屋さんで売られているマドレーヌを見ていただくとわかるのですが、マドレーヌはあのシェル(貝)型の他に、アルミのひらひらしたカップに入った物とがあります。
昔ながらのお菓子屋さん等でよく見かける形です。
シェル型をお持ちでない場合、そのアルミカップを使ってマドレーヌを作る事もできます。
そして、アルミカップは100均等で手軽に買えるので、いつでも気軽に作る事ができます。
ただし、お弁当用等に使われる厚みの薄いアルミカップは、生地の重みに耐えられず、生地が流れ出てしまうので、必ず製菓用の分厚いアルミカップを使ってください。
そしてアルミカップを使った場合、シェル型を使ったレシピとは熱の伝わり方や1個分の生地の量も変わってきますので、焼成時間や焼成温度は様子を見ながら調整してくださいね。
アルミカップを使って型のままラッピングすれば、お菓子屋さんに並んでいる焼き菓子みたいで、見た目も華やかになりますよ☆
マドレーヌ がアルミカップにくっつくときは?
アルミカップに生地がくっついてしまう場合は、焼成前にアルミカップに薄くバターを塗ると型離れがよくなります。
溶かしたバターか、マヨネーズ状に柔らかくしたバターを刷毛で薄く塗り、冷蔵庫で冷やしてから生地を流すと、スルっとアルミカップから外れます。
バターが多過ぎると生地に影響するので、薄く塗るのがポイント。
金属型の型離れが悪い場合は、薄く塗ったバターの後に強力粉をふりかける事もありますが、アルミカップの場合はバターのみでも充分型離れが良くなりますよ。
製菓用のオイルスプレー等も販売されているので、時短するならオイルスプレーもおすすめです。
生地があまりにもカップにくっつく場合は、焼成時間が短く“生焼け”である可能性もあります。
中までしっかり火が通り、表面がカリっとするまで焼けている時は、型と生地の間にほんのり焦げた層ができ、そのおかげで型からスルっと剥がれます。
逆に、生地に水分が残った状態だと焦げの層がうまくできず、型から剥がれにくくなってしまいます。
生地があまりにも型に持って行かれてしまう場合は、中までしっかり火が通っているか確認して、焼成温度や焼成時間を調整してみてください。
ホットケーキミックスでマドレーヌは作れる?
簡単に、もっと手軽にマドレーヌを作りたい時、ホットケーキミックスを使って作る事もできます。
ホットケーキミックスは薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー等がミックスされたもので、その配合はメーカーによりますが、基本的に同じく薄力粉と砂糖とベーキングパウダーを使うお菓子になら代用可能です。
粉類の細かい計量が不要で失敗も少ないので、初心者の方にもおすすめです。
一度ホットケーキミックスでマドレーヌを作ってみて、そこからオリジナルの配合でこだわりのマドレーヌが作りたくなったら、ぜひ先程紹介したプロのレシピにチャレンジしてみてください。
ホットケーキミックスは便利な分、味が単一的になりがちです。
味の奥深さや香りの豊かさは、やはりマドレーヌ用に配合されたプロのレシピならでは。
ぜひ一度、ホットケーキミックスを使ったマドレーヌとプロのレシピで作ったレシピで、その味の違いも楽しんでみてください。
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