大人気の洋菓子マカロンですが、「どんな食べ物?」と改めて聞かれると、はっきりとは答えられないという方も多いのではないでしょうか。なかでも間に挟まれているガナッシュがどのような材料でできているのか、知らない方は多いのでは?そこで今回は、マカロンやガナッシュについて詳しくご紹介しましょう。
マカロンはどんなお菓子?
ではマカロンはどのようなお菓子なのでしょうか?その歴史をみていきましょう。
マカロンの発祥はイタリア
「マカロン」と聞くと、フランスを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?でも実はイタリア発祥のお菓子なのだそう。その語源はマカロニからきているともいわれています。
マカロンの元となったお菓子とされているのがイタリアのアマレッティというもの。このお菓子は蜂蜜、アーモンド、卵白のみで作ったシンプルで素朴なものだったようです。
フランスに渡り地方ごとのマカロンが誕生
このお菓子がフランスにきたのが、16世紀のこと。フランス国王の元に嫁いだカトリーヌ王妃により持ち込まれました。これがフランス全土に広まる際、地方ごとに特色のあるマカロンが生まれたのです。
ロレーヌ地方で誕生したのが「マカロン・ナンシー」。これは和製マカロンの原型といわれています。ボルドー地方で誕生した「マカロン・ド・サンテミリオン」は、ワインの名産地らしく甘口ワインを使用したものです。北フランスのアミアンで誕生した「マカロン・ド・ダミアン」は、蜂蜜を使用し、ねっとりとした食感です。
ラデュレにて現在のマカロンに
現在のような華やかで繊細なつくりのマカロンが誕生したのは、パリ。「ラデュレ」が1930年代に販売した、2枚の生地の間にガナッシュクリームを挟んだものが始まりだったといいます。
このお菓子は「マカロン・パリジャン」と呼ばれ、パリのマカロンスタイルの定番となりました。
それまでのマカロンはどれも、クッキーなどと同じように混ぜて焼くだけのいたってシンプルで簡単な作り方だったのが、マカロン・パリジャンの誕生により、非常に手間がかかり、見た目、香り、味とどれをとっても美しく大変優雅なお菓子に生まれ変わったのです。
現在のマカロンは、通常、卵白に粉砂糖やアーモンドプードルを混ぜて焼き上げた丸い生地に、ガナッシュクリームなどを挟んだものを指しており、フランス菓子の影響を色濃く受け、香りや色が重視されています。その組み合わせは無限で、トリュフやフォアグラなど個性的なものも見受けられます。
ラデュレのマカロン
最近、食べてないー
食べたいなー♡ pic.twitter.com/R0jyDzNyQx— Happy♡ごはん (@tokutoku00001) November 25, 2021
日本のフレーバーも海外で人気に
日本のマカロンには、抹茶やわさび、柚子、胡麻など日本独自の食材を使用しているものがたくさんあります。こういった和のフレーバーは、海外でも大人気なのだそうで、海外の有名パティスリーの中にも和のフレーバーを採用しているところもあるのだとか。
ガナッシュとは?
ではマカロンにサンドされている「ガナッシュ」とは、どのようなものなのでしょうか。
このガナッシュですが、チョコレートの材料としても有名です。ガナッシュは、生クリームとチョコレートを混ぜて作ったクリームのことを指します。生クリームがない場合は、牛乳や練乳と混ぜて作っても良いそうです。
リキュールやフルーツピューレなどを加えると、フレーバーにバリエーションが生まれます。また水飴や蜂蜜を加えることで、ガナッシュに流動性が生まれるのだそうです。
マカロン・ヴァニーユ❗️
バニラのガナッシュが入った純白のマカロン。
バニラ好きの自分のために作りました〜✨
見た目はぼちぼちいい感じになった!
あとは、焼成を極めれば完璧になれるかも(笑)#マカロン#バニラ #手作りお菓子 #手作りスイーツ #真っ白マカロン pic.twitter.com/TkSzKZm5c7— あさぎ (@cookasagi) November 25, 2021
ガナッシュにはどういったフレーバーがあるの?
マカロンに使用されるガナッシュには、さまざまなフレーバーがあります。ではどういったものがあるのでしょうか?
定番のガナッシュフレーバー
マカロンのガナッシュの定番フレーバーが、チョコレート、抹茶、いちご、ピスタチオ、キャラメルなど。定番フレーバーは、多くのお店で見かけますし人気も高いです。
店舗により個性的なフレーバーも登場
しかしマカロンのガナッシュにはかなりのバリエーションがあり、店舗ごとに個性あふれるフレーバーを生み出しています。
ピエールエルメでは、なんとチョコレートのガナッシュにフォアグラのジュレを合わせたものが登場。どんな味なのか想像もつかないですね。
ホテルニューオータニでは、「酒粕マカロン」が登場したことがあります。これは、豆乳を使用したホワイトガナッシュに、酒粕と味噌を混ぜたものだそう。期間限定販売だったため現在は食べられないようですが、こちらも気になりますね。
マカロン好きな方は、ぜひ色々な店舗を巡って珍しいフレーバーのものを探してみてくださいね。
PIERRE HERME🧁
他のお店のよりマカロン生地が大きい?主張してる感じがしました👀フォアグラ味は試さずにはいられず食べましたが、あまりフォアグラ感はなく🤣
イスパハン味は女子の味なんですね🌹
旦那さんに一口あげたら🙅♂️でした笑 pic.twitter.com/0sM6opWfkp— Mai🇧🇪 (@dlOodSkpl2pkbHm) November 24, 2021
ガナッシュクリーム以外のものがサンドされていることも
マカロンにサンドされるクリームは、ガナッシュクリームだけではありません。バターに卵や砂糖を加えて作ったバタークリームや、ジャム、マシュマロ、アイスクリームなどがサンドされていることも。ガナッシュクリームとはまた違った味わいが楽しめますよ。
マカロンはアイスの方がさっぱり食べられるから好き(*‘ω‘ *) pic.twitter.com/wh88ZC2eee
— ✧✧ ice mania ✧✧ (@icedaisuki555) November 26, 2021
ガナッシュクリームはほかにどんなお菓子に使われているの?
マカロンのイメージが強いガナッシュクリームですが、それ以外のお菓子にも幅広く使用されています。
代表的なものが生チョコレートやトリュフ。チョコレートが好きな方には、こちらの方がガナッシュを使用するお菓子として馴染み深いかもしれませんね。
それ以外にも泡立てた生クリームと混ぜてムースにしたり、生クリームを多めにしてアイスクリームにかけたりなど、アイディア次第でアレンジが広がりますよ。
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