静岡「とろろ汁と言えば丁子屋」で知られる老舗が作る絶品和菓子とは?

photo by 丁子屋https://chojiya.info/

静岡市の丸子にある「丁子屋」は、名物のとろろ汁が有名なお店です。創業は慶長元年、420年という長い歴史をもつ老舗としても知られています。浮世絵にも描かれた歴史ある丁子屋は、観光スポットとしても人気で、休日はもちろん平日でも多くの人が訪れているそうです。

そんな丁子屋では、とろろ汁だけでなくお土産用として和菓子も販売されていて、話題となっているのだとか。

今回は、長年愛され続けてきた名店「丁子屋」の魅力や人気の和菓子についてご紹介いたします。

丁子屋はどんなお店?

「丁子屋(ちょうじや)」が創業したのは慶長元年(1596年)。創業から420年以上もの間、静岡市駿河区丸子の地で場所を変えることなく続いてきた静岡県一の老舗です。

店名の「丁子」とは、クローブとも呼ばれる香辛料のことで、かつては漢方薬としても重宝されていたそう。貴重品とされ縁起物でもあったため、江戸時代には商売繁盛を願って屋号に「丁子」とつけるお店が多くあったようです。

江戸時代に整備された、東海道の53の宿場を指す「東海道五十三次」で20番目の宿場「丸子宿」。東海道中で最も小さな宿場で、その丸子宿跡にあるのが「丁子屋」です。

当時からの丸子宿名物が「とろろ汁」。丸子地区でとれた自然薯を使ったとろろ汁が、街道の旅人たちに大好評で、丸子の名物になったそうです。松尾芭蕉の俳句や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に登場し、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも丁子屋のとろろ汁が描かれています。

丁子屋の店舗の雰囲気

丁子屋の店舗は、今でも江戸時代の東海道を思わせる、からぶき屋根の古民家で趣のある店構えです。江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と時代を重ねてきた丁子屋の建物。ひとつの家のように見えますが、実は古民家の集合体でできているそうですよ。

丁子屋の中に入ると、丸子宿や静岡にちなんだ名前が付けられた9つの部屋があり、調度品や浮世絵などが飾られています。64畳の大広間「広重さんの部屋」には、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」(復刻版)が並んでいます。江戸時代の旅人気分になって楽しんでみてはいかがでしょう。

他にも「芭蕉さんの部屋」「一休さんの部屋」など、それぞれの部屋によって雰囲気が異なります。座敷、テーブル席、個室(要予約)、団体部屋があるので、様々なシーンで利用でが可能ですね。

また、店内には歴史資料館もあり、観光スポットとしても人気となっています。実際に使われていた貴重な道具などが展示されていますので、ぜひこちらにも立ち寄って丁子屋の歴史に触れてみてください。

丁子屋の名物とろろ汁のこだわり

創業当時から愛され続けている丁子屋の名物「とろろ汁」の美味しさの秘密は、昔から受け継がれてきた素材へのこだわりにあります。丁子屋のとろろ汁には、地元静岡県産の自然薯を使用。丸子地区は古くから良質な自然薯の産地として知られており、土の香りが強い自然薯ができるのだそう。

そんな良質な自然薯をすりおろし、かつお出汁と特製白味噌を合わせ卵を加えたのが丁子屋のとろろ汁です。白味噌は、専用倉庫で約半年間発酵させ丹念に作られた無添加のものを。
出汁に使われている鰹節は、香り高い焼津産のものが使用されています。さらに仕上げに加える卵も安全で良質なものを徹底して厳選しているそうです。

こだわりの素材を使用して作られた丁子屋のとろろ汁は、舌触りがよくコクのあるやさしい味わいが特徴。素材に徹底的にこだわってきたからこそ、丁子屋のとろろ汁は世代を超えて多くの人たちから愛されてきたのでしょう。

栄養価の高い食材としても知られる自然薯。昔から滋養強壮食として重宝され、山菜の王者として親しまれてきたそうです。良質なでん粉やアミラーゼなどの酵素もたくさん含まれ、消化吸収を助ける働きもあります。そんな自然薯を使用したとろろ汁は、街道を行き交う旅人の大事なエネルギー源だったのでしょう。

丁子屋の人気メニューは?

丁子屋では、お土産用に販売しているオリジナルの和菓子も人気を集めているんだとか。他ではあまり見ない一風変わった商品なので、旅の思い出にお土産として買って帰られる方も多いそうです。

ここからは、丁子屋のお土産用の人気和菓子を見ていきましょう。

とろろ芋羊羹

「とろろ芋羊羹」は、自然薯と自家製白味噌が入った丁子屋オリジナル商品です。食べやすい一口サイズの羊羹が3個入っています。ほのかに感じられる自然薯のとろけるような味わいの羊羹です。心も体もほっこりしますよ。静岡茶との相性もバッチリです。

パッケージの表には浮世絵がデザインされ、裏には松尾芭蕉の俳句が書かれています。とっても洒落ているので、贈り物にもぴったり。静岡県産の自然薯と、とろろ汁の味付けにも使われている甘さ控えめの白味噌の素朴な風味をお楽しみください。

商品名 とろろ芋羊羹
値段  432円 (税込)

むかご羊羹

「むかご羊羹」は、丁子屋、静岡県立大学、自然薯専門農家、老舗和菓子店の産学連携によって誕生した商品です。静岡在来自然薯のむかご、自家製白味噌、高級小豆を使用。豊かな風味と上品な甘さが特徴の羊羹に仕上がっています。

自然薯の赤ちゃんとも呼ばれる「むかご」とは、自然薯の葉の付け根にできる球芽のこと。むかごは栄養価が高く、特に皮の部分には大腸発がん予防作用を発揮する可能性があるジオスゲニンを多く含むことが、静岡県立大学の研究グループによって確認されたそうです。

パッケージには、調和、円満、ご縁などの意味が込められた縁起の良い分様「七宝つなぎ」がデザインされています。年配の方へのお土産にも喜ばれるでしょう。

商品名 むかご羊羹
値段  800円 (税込)

丁子屋は通販/お取り寄せできる?

丁子屋のお菓子は、公式オンラインショップからお取り寄せが可能です。今回ご紹介したお菓子以外にも、自然薯とむかごを使用したどら焼き「丁子屋焼き」、静岡在来種の「自然薯」、「丁子屋自家製白味噌」、「自然薯味噌セット」、むかごで作った焼酎「むかごのめぐり」など、様々な商品が販売されています。

また数量限定で、「丁子屋の冷凍とろろ汁」のお取り寄せも可能に。お家で気軽に丁子屋の美味しいとろろ汁が味わえると大変好評だそうですよ。

送料は地域や重量によって異なりますので、注文の際にご確認ください。贈り物で利用する場合は、熨斗や包装、手提げ袋を無料で付けてもらうこともできます。

気になる方は、ぜひ丁子屋のオンラインショップを覗いてみてください。

丁子屋のオンラインショップで通販する

丁子屋の店舗情報

丁子屋の店舗へは、JR東海道本線「静岡駅」北口からバス乗り場7番で中部国道線「藤枝駅」行きバスに乗り約20分、「丸子橋入口」停留所で下車し徒歩1分ほどです。

お車を利用される場合は、東名高速道路「静岡IC」から約20分。国道1号線を西方へ約3㎞行ったところにあります。看板も出ていますので、見過ごすことはないでしょう。丁子屋は駐車場も広く第三駐車場まであります。普通車80台分用意されていますので、車での来店も安心です。

いかがでしたでしょうか?時代が変化しても変わることなく東海道の丸子宿の地で、こだわりの味を420年以上も受け継いできた丁子屋。お食事だけでなく雰囲気まで楽しめる工夫がされたお店です。

静岡を訪れた際は、ぜひ丁子屋に足を運んでみてくださいね。旅の思い出に美味しいお土産もありますよ。

店舗情報
店名:元祖 丁子屋

住所:静岡県静岡市駿河区丸子7丁目-10-10

営業時間:月〜金11:00〜15:00/土日祝11:00〜15:00 16:30〜19:00

定休日:毎週木曜(毎月末 水曜、木曜のみ連休)