山形「乃し梅本舗 佐藤屋」八代目の心意気ある和菓子

創業1821年の「乃し梅本舗 佐藤屋」は山形でも伝統のある和菓子屋さんです。

山形名産の乃し梅を守り伝えながら、新しい試みにも取り組む「乃し梅本舗 佐藤屋」。8代目は、和菓子に洋の素材を合わせたり、合うお酒を提案したりと話題になっています。

今回は、山形「乃し梅本舗 佐藤屋」の和菓子をご紹介します。

山形で文政4年創業「乃し梅本舗 佐藤屋」の和菓子と洋菓子

「乃し梅本舗 佐藤屋」は、伝統ある和菓子屋です。昔ながらの乃し梅を楽しんで欲しいと考えたお店のコンセプトは、「和菓子をちょっと自由に」。現代の人にもっと楽しんでもらえるように洋菓子の要素を取り込みました。

和菓子屋でありながらも、洋菓子も作ります。老舗の洋菓子として隠れた人気を誇る「エンガディナー」などが「乃し梅本舗 佐藤屋」には並び、来るお客さんたちを楽しませているます。

乃し梅が看板商品「乃し梅本舗 佐藤屋」

山形の名産として江戸時代から有名な乃し梅。当時、紅花の交易が盛んだった山形。紅花のを作る時に使用するために必要な梅もたくさん栽培されていました。江戸時代の書物にはすでに乃し梅が名産と記されていたそうです。

「乃し梅本舗 佐藤屋」は、山形城主の典医小林玄端の末裔黒田家の生まれである初代松兵衛がお菓子を作り始めたのがお店の興りだと伝えられています。

大変日持ちの良いもっちりとした食感の乃し梅を生み出すまでかなりの試行錯誤を繰り返したそう。そうして出来上がった乃し梅は、山形の伝統菓子として多くの人に親しまれてきたのです。

「自分たちの子供に食べさせられるか」がコンセプトの素材選びへの拘り

「乃し梅本舗 佐藤屋」の和菓子作りに欠かせない素材選び。そのコンセプトは「自分たちの子供に食べさせられるか」を問うことです。科学的な安全性はもちろん、作り手を知ることでの安心感なども大事にしています。

子育て世代が働く現代だからこそ、「乃し梅本舗 佐藤屋」では、自然な食材へのこだわりが強くなりました。

伝統の中に新しさを取り入れたお菓子づくり

「乃し梅本舗 佐藤屋」の新しいお菓子作りに大切なテーマ「和菓子をちょっと自由に」。お菓子作りは、現在「乃し梅本舗 佐藤屋」の8代目になる佐藤慎太郎氏に受け継がれています。

伝統ある乃し梅を見直し、現代の人にももっと親しんで欲しいと洋菓子の要素を取り入れたお菓子を作ったり、お酒と和菓子のコラボレーションを考えてみたりとさまざまな取り組みを行っています。

毎年行われる「山形まるごとマラソン」では、乃し梅エイドを開設し、ランナーに乃し梅を届けたりと地域とのコラボレーションも積極的です。

伝統の中にも現代の要素を取り入れた「乃し梅本舗 佐藤屋」のお菓子を楽しんでみたくはありませんか?

「乃し梅本舗 佐藤屋」の人気のお菓子は?

「乃し梅本舗 佐藤屋」のお菓子は、和菓子、洋菓子と当主のこだわりが光ります。

「乃し梅本舗 佐藤屋」の人気のお菓子をご紹介します。

栗蒸し羊羹

いつも少し変わった和菓子が話題となる「乃し梅本舗 佐藤屋」ですが、毎年季節ごとに作られる伝統ある和菓子も見逃せません。

代々伝わる和菓子屋の手法を守る「栗蒸しようかん」は、餡にもこだわり、手ごねのもっちりとした食感を生み出しています。ほくほくとした栗の旨味と餡の甘さの絶妙なバランス。毎年秋の商品として9月ごろから販売をしています。

松兵衛 特製 栗蒸し羊羹 1,200円

レモンと洋酒と黒糖の羊羹【りぶれ】

「乃し梅本舗 佐藤屋」伝統の黒糖羊羹にラム酒を炊き込み、しっとりと柔らかな一品です。さらに羊羹の上には、愛媛県の怒和島で完熟するまで育てたレモンの蜜漬けをのせ寒天で固めました。

これまで羊羹が苦手だった方に食べてもらいたいと、地元のカフェやBarにも提供をしています。一般的な羊羹よりしっとり柔らかで、お酒やコーヒーとも合います。ジンとの組み合わせは8代目のおすすめ。「和菓子をちょっと自由に」のコンセプトにあった代表的な和菓子です。

レモンとラム酒と黒糖の羊羹「りぶれ」1本 1,200円(8㎝×17㎝)

その他「乃し梅本舗 佐藤屋」の珍しいお菓子たち

「乃し梅本舗 佐藤屋」の8代目が取り組んできた新しい視点での和菓子は、他にもあります。

伝統的な乃し梅を」見直した「乃し梅チョコ」や「玉響(たまゆら)」、山形ビエンナーレから生まれた「ウヤムヤ」、他にも「空ノムコウ」、「頂き」など地域とのコラボレーションから生まれた作品も。

気になる新作やお菓子の話は8代目のTwitterなどでも取り上げられているので、チェックしてみてくださいね。

「乃し梅チョコ「玉響(たまゆら)」:6個入 1,000円 12個入 2,000円 18個入 3,000円
「ウヤムヤ」:4枚 500円
「空ノムコウ」:1本 1,200円(4cm×15cm)
「頂き」:1本 1,000円(4cm×15cm)

「乃し梅本舗 佐藤屋」のお菓子はお取り寄せできる?

「乃し梅本舗 佐藤屋」には、公式オンラインショップがあります。気になる8代目のお菓子詰め合わせなども用意されているので、初めての人でも頼みやすいです。

また、全国のお店がのるJTBショッピング高島屋のオンラインショップでも「乃し梅本舗 佐藤屋」の一部商品を取り扱っています。

実は、Twitterでの8代目の呟きがバズり公式オンラインショップを作ったそうです。伝統と革新の和菓子をぜひ味わってみてください。

「乃し梅本舗 佐藤屋」の行き方は?店舗情報

「乃し梅本舗 佐藤屋」は、山形駅から歩いても14分。バスを使っても12分とさほど変わりません。また、本店の他にも店舗があります。駅前の山形エスパル店なら、お土産を買うのに便利です。

佐藤屋北店、佐藤屋七日町店、東原店と市内各地にも店舗があり、地元の人に親しまれています。

詳しい店舗情報はこちら。山形名産の乃し梅と新しい和菓子をぜひ味わってみてくださいね。

店舗情報
店名:乃し梅本舗 佐藤屋
住所:山形県山形市十日町3-10-36
営業時間:8:30~18:00
定休日元旦のみ