妊婦がチーズケーキを食べるのは危険?!妊娠中は食べてはいけない理由とは?

目次

妊婦はチーズケーキを食べてはいけないという噂は本当?

妊娠中は、お腹の赤ちゃんのために、食生活にも気をつけている方も多いと思います。

摂取しない方が良い食材や避けたい食べ物など、色んな情報が飛び交う中、妊婦がチーズケーキを食べると危険という噂を聞いた事はありませんか?

今回は、その噂は本当なのか?だとしたら何が危険に当たるのか?など、詳しく解説していきます。

現在妊娠中の方や、これから赤ちゃんを迎える準備をされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

妊婦に大事なたんぱく質・カルシウムが摂れるチーズでも注意が必要!

チーズに豊富に含まれるタンパク質とカルシウム。

タンパク質は体作りの基本となる栄養素であり、カルシウムは赤ちゃんが骨や歯を作るのに必要な栄養素です。

チーズにはそのどちらも豊富に含まれているので、一見妊娠中に良い食材のようにも感じますが、実は注意が必要。

妊娠中にチーズを食べる時は、以下の事に注意して食べるようにしましょう。

妊婦がチーズケーキを食べてはいけない理由とは?

今回は、特に妊娠中のチーズケーキについて解説します。

妊婦がチーズケーキを食べてはいけないと言われる理由にはどんなものがあるのでしょう?

一緒に見ていきましょう。

チーズケーキの「リステリア菌」が妊婦にはNG

チーズケーキの主な原材料であるクリームチーズには「リステリア菌」という、感染すると赤ちゃんに悪影響を与える菌が含まれている可能性があります。

リステリア菌は食中毒の原因となる菌で、赤ちゃんのみならず妊婦にも悪影響を及ぼします。

その可能性から、妊婦にはチーズケーキが危険と言われているのです。

妊婦がリステリア菌を取るとどうなる?

妊婦がリステリア菌に感染すると、軽いインフルエンザのような症状が出る事があります。

リステリアの菌血症となると、急激な発熱に筋肉痛、関節痛、頭痛、背部痛などを伴う強い諸症状が出る可能性もあります。

ただし、感染しても何の症状も見られない場合もあり、感染に気付かない場合もあるので、注意が必要です。

また、妊婦がリステリア菌に感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染する可能性もあります。

妊娠中にリステリア菌に感染した222例を集めた結果、20%に流産や子宮内胎児死亡が見られたという報告もあり、妊娠中のリステリア菌感染は大変危険とされています。

リステリア菌とは?

正式名称「リステリア・モノサイトゲネス」は、河川水や動物の腸管内など、環境中に広く分布する細菌です。

リステリア菌に感染して重症化する事は稀ですが、免疫力が落ちている妊婦や高齢者には注意が必要です。

日本での食品由来によるリステリア症は稀ですが、重症化すると致死率が高い疾患であることから、世界保健機関でも注意喚起を行っている疾患です。

レアチーズケーキはNG!妊婦は非加熱のチーズは避けた方が良い

そのリステリア菌が含まれている可能性があるのは、“非加熱”のチーズです。

リステリア菌は、他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅するので、危険なのは非加熱のチーズのみ。

チーズケーキでは、非加熱のレアチーズケーキが妊婦にとって危険という事になります。

妊婦でも食べられるチーズケーキ・加熱してあれば妊娠中もOK!

では、どんなチーズケーキなら、妊婦でも安心して食べられるのでしょうか?

リステリア菌は加熱により死滅するので、製造工程で加熱処理される主なチーズケーキを見ていきましょう。

妊娠中にチーズケーキを選ぶ時の参考にしてみてください。

妊婦でも食べられるチーズケーキ①ベイクドチーズケーキ

チーズケーキの中でも特に人気のベイクドチーズケーキ。

主な原材料はクリームチーズで、その他生クリームや砂糖などが使われています。

作り方は材料を混ぜて型に流し、焼き色が付くまでオーブンでしっかり加熱するので、妊娠中でも安心して食べられるチーズケーキと言えるでしょう。

妊婦でも食べられるチーズケーキ②スフレチーズケーキ

ふわふわ食感とチーズの香りがマッチしたスフレチーズケーキ。

これも主な原材料はクリームチーズで、その他卵や砂糖などが使われています。

作り方はクリームチーズを合わせた卵黄生地とメレンゲを混ぜて、オーブンで約1時間焼成します。

仕上がりはしっとりした生地で水分が多く感じられますが、しっかり加熱されているので、妊婦でも安心して食べられます。

妊婦でも食べられるチーズケーキ③バスクチーズケーキ

コンビニスイーツで有名になったバスクチーズケーキ。

こんがり焼き色が付いたインパクトのある見た目が特徴のチーズケーキです。

主な原材料はこちらもクリームチーズですが、作り方はほぼベイクドチーズケーキと同じで、焼成温度を上げて焼成時間も長くして作ります。

しっかり加熱して、焦げに近い焼き色をつけて作るので、妊婦でも安心して食べられるでしょう。

妊婦でも食べられるチーズケーキ③ニューヨークチーズケーキ

濃厚なチーズの味わいが特徴のニューヨークチーズケーキ。

主にクリームチーズを原材料としたベイクドチーズケーキの一種ですが、焼き色を付けて仕上げるベイクドチーズケーキとは違い、湯せん焼きで蒸すように焼き上げます。

そのため焼き色がほとんど付かず、見た目にはレアチーズケーキに近い仕上がりですが、しっかり加熱されているので、妊婦でも安心して食べられます。

妊娠中にうっかり非加熱のナチュラルチーズを食べてしまったら?

もし妊娠中にうっかり非加熱のナチュラルチーズを食べてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

食べてしまった後の対処法について見ていきましょう。

まず、ナチュラルチーズを食べたからといって、必ずリステリア菌に感染するわけではありません。

あくまでも、感染する可能性が高くなるだけです。

万一発熱、悪寒、吐き気など体調不良が見られる場合はすぐに病院を受診しましょう。

自覚症状がなくても不安な場合は、かかりつけの医師に相談すると安心です。

少量で一度だけなら大丈夫?

うっかり非加熱のナチュラルチーズを食べたからといって、必ずリステリア菌に感染するわけではありません。

あくまでも、感染する可能性が高くなるだけです。

ですが、少量で一度だけであっても、逆に絶対に感染していないとも言い切れません。

摂取した量や回数に限らず、食べた後に万が一発熱、悪寒、吐き気などの症状が出た場合は、すぐに病院で診察を受けましょう。

たくさん食べてしまって心配なら病院へ相談も。

もしたくさん食べてしまった場合、症状が出ていなくても、心配なら病院へ相談に行きましょう。

症状が出た場合の対処法や今後気を付ける事など、詳しく聞いておくといいでしょう。

かかりつけの医師がいる場合は、相談するだけでも安心です。

妊婦にNGなのは?妊娠中に食べてもいい・いけないチーズやレシピはどれ?

ここからは、妊婦が食べてはいけないチーズと、食べてもいいチーズについて見ていきましょう。

注意点にさえ気をつけておけば、妊娠中でも食べられるチーズはあるので、日々の献立の参考にしてみてくださいね。

クリームチーズ

妊娠中に最も気をつけたいのが“非加熱のナチュラルチーズ”です。

クリームチーズは本来フレッシュタイプの“ナチュラルチーズ”になりますが、国産の市販されているクリームチーズは、製造過程で加熱殺菌済みなので、食べても問題ありません。

ですが、輸入品などの海外のナチュラルチーズの中には加熱殺菌されていないものもあるので、外国産のナチュラルチーズには気をつけましょう。

マスカルポーネチーズ(ティラミス)

ティラミス等でよく使われるマスカルポーネチーズですが、こちらも日本国内で製造されているものであれば、まず安全でしょう。

クリームチーズ同様、外国産のものは避けた方が無難です。

モッツァレラチーズ(パスタ・ピザ)

パスタやピザに使われるモッツァレラチーズはどうでしょう。

これは、調理過程で加熱しているので食べても大丈夫です。

リステリア菌は加熱する事で死滅するので、加熱調理しているチーズは基本的にOK。

ちなみに国産のものであれば、生で食べられるチーズも食べてOKですよ。

サワークリーム

パンに塗ったりお料理に添えたり、加熱せずそのまま食べる事の多いサワークリーム。

こちらも国産のものであれば、安心して食べる事ができます。

どうしても不安な場合は、食感や風味がよく似た水切りヨーグルトで代用するといいですよ。

とろけるチーズ

市販でも色んな種類が販売されているとろけるチーズ。

これは基本的に加熱される前提で作られており、実際加熱して食べるのであれば食べても大丈夫です。

ただし、「加熱してお召し上がりください。」と表記されている場合は、国産であっても生で食べないようにしましょう。

外国産のチーズは非加熱が多い?パッケージ裏の表示をしっかり確認しよう

国産のチーズは製造工程で加熱処理が義務付けされているので安心して食べられますが、外国産のチーズは輸入品などの外国産のチーズは未加熱のものが大半です。

パッケージの表示をしっかり読んで、どこで生産されているものかを確認し、外国産のものは避けるようにしましょう。

妊婦がチーズケーキやチーズを食べる時に気を付けること

リステリア菌以外にも、妊婦がチーズケーキやチーズを食べる時に気をつけたい点がいくつかあります。

国産かどうかを確認したら、この注意点も合わせて選ぶ時の参考にしてください。

チーズケーキは高カロリー!食べる量を調整しよう

チーズケーキは意外と高カロリーです。

同量のヨーグルトと比べてそのカロリーは5〜6倍、脂質は約10倍にもなり、ものにもよりますが、中には1切れ300kcalを超えるものもあります。

急激な体重増加を医師から指摘されている場合は、食べ過ぎないように注意しましょう。

アルコールが使われているケーキがあるので事前に確認

チーズケーキの中には、香り付けとしてキルシュやワインなどのアルコールが使われているものもあります。

アルコールは胎児の低体重や特徴的な顔の奇形、脳障害など、重大な悪影響を及ぼす可能性があります。

原材料の表記をよく読んで、アルコールが使われていないかどうか、確認してから食べるようにしましょう。

塩分が多い場合も!塩分過多にも注意

チーズがお酒のおつまみ等にぴったりな理由は、その塩味です。

ナチュラルチーズは製造過程で、味付けと有害菌の繁殖を抑えるために食塩が使われています。

チーズの種類によってその量は変わってきますが、ブルーチーズやパルメザンチーズなどの食塩が多く使われているチーズは塩分過多の原因にもなるので、摂取する量には気をつけましょう。

チーズケーキ以外にも気を付けたい妊婦が食べてはいけないもの

その他チーズケーキ以外にも、妊娠中に控えたい食べ物はいくつかあります。

今回は、チーズに含まれるリステリア菌について、もう少し詳しく見ていきましょう。

チーズ以外にもリステリア菌が入っている可能性がある食材

欧米で発生したリステリア菌による食中毒の例では、ナチュラルチーズなどの乳製品のほか、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダからも検出されています。

また、国内では乳製品、食肉加工品、魚介類加工品などから、微量ですがリステリア菌が検出されています。

ただし、リステリア菌は加熱により死滅する事が確認されているので、しっかり加熱調理すれば安心して食べる事ができます。

どの食材も、不安であれば必ず加熱して食べるようにしましょう。

妊婦さんも食べられる加熱したチーズケーキのレシピをご紹介!

妊婦さんでも安心して食べられる加熱したチーズケーキのレシピをご紹介します。

妊娠中にどうしてもチーズケーキが食べたくなったら、美味しくて安心して食べられる、手作りのチーズケーキにチャレンジしてみてください!

ふわふわ食感のスフレチーズケーキ

じっくり湯せん焼きで火を通すスフレチーズケーキのレシピです。

ぷるぷるでふわふわの食感がやみつきになるお味ですよ!

【ぷるふわ食感!スフレチーズケーキの作り方・レシピ】

濃厚!キャラメルバナナのチーズケーキ

チーズとバナナの相性が抜群のチーズケーキです。

作り方はベイクドチーズケーキとほぼ同じで、じっくり焼き色が付くまで焼いて仕上げます。

美味しいので、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

【濃厚キャラメルバナナのチーズケーキのレシピ・作り方】

ずっしり本格的なニューヨークチーズケーキ

ずっしりして目の詰まった、なめらか食感のニューヨークチーズケーキです。

オーブンで焼成後、オーブンに入れたままゆっくり温度を下げて冷まします。

しっかり加熱されているので、妊婦さんにも安心のレシピです。

【爽やかな味わい♪人気のニューヨークチーズケーキの作り方・レシピ】

妊娠中の妊婦さんはチーズケーキの選び方・食べ方に注意が必要

妊娠中は、免疫細胞が赤ちゃんを異物と見なして攻撃しないようにするため、免疫力が下がります。
そのため、妊娠中の体は菌やウイルスに対する抵抗力も弱くなっています。
普段なら症状が出ないような弱い感染症でも、合併症を起こして重症化する可能性もあるので、妊娠中の食生活にはくれぐれも気をつけましょう。

チーズケーキにおいても、パッケージの表記や注意書きをよく確認し、その食べ方にも注意して、安心して食べられる物だけを選びましょう。

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